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バイクを降りてみて

Googleマップを眺めながら、今度はどこへ行こうかと
毎月何回かワクワクしていた旅への思いが全く失せてしまった。
自分にとって旅とはバイクでどこかへ行くことだったのだと、
バイクを降りてみて思った。

元々あまりどこかへ行こうとする方ではない。
休日はゆっくり楽器を弾いたり、のんびりするのが好きだ。
これは多分仕事の影響が強く、
ロケであっちゃこっちゃ行き過ぎてきたせいであろう。
休日ぐらい、どこも行きたくないと、
若い頃からずっと思ってきた。

治療が一旦終わり、体調が整ってきたら、
またバイクに乗り出すのだろうかは分からない。
乗り出すと、また旅心は復活するんだろうかも、
分からない。

若者の(見つかるわけがない)自分探しの旅の如く、
バイクで日本を巡るとか、アメリカ縦断、イギリス一周といった
この間までの目標も、なぜか今は熱く湧き上がらない。
これもバイクを降りてしまったからだろうか。

どこへ行っても、何か変わるわけではない。
行けば必ず、何かは見つけることは知っている。
だた今この瞬間は、どこかへ行こうとは思わない。
ただそれだけのこと。

分かったのは、ボクにとって、
旅はバイクに乗ることだったということ。

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