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公開制作8日目(2.8)

【公開制作8日目】
午前:画材買い出し、paypay登録。20年ぶりくらいに油絵具を使用、油絵具の美しさに衝撃を受ける。

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お昼:牛ハラミ丼。古着屋に寄る。
午後:8組目のお客さま、T君のお話に出た小学校に、外壁のチョークの跡が今でも残っているのかを一緒に確かめに行く。

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校舎をぐるりと回り、双眼鏡で覗いてみたりもしたがチョークの跡は見当たらない。許可を取り実際の教室に入る。黒板消しを叩いていた場所で壁の手触りを確認。窓から見える色味のない風景を見る。

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その後帰りながらネットで小学校の画像検索をしていたら、Wikipedia上の学校解説の写真の中に、黒板消しの跡を見つける。

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帰り道、現場に行って確かめることが本人にとって本当に良いことだったのか気になったため尋ねてみた。「行って良かったのかどうか半々の気持ち。知りたい気持ちもあり、ずっと謎のままにしておきたかった気持ちもあり、今回実際の現場を見たことで自分の中で何かが終わった感じがある。ただ、三輪さんがこのことからどんなドローイングを描くのかで、また気持ちが変わってくるのかもしれない」とのこと。そうか...と思い帰りに寄った古本屋の店主にそのことを漏らすと、「でも行かなかったら行かなかったで後悔していたのでは?」と言われる。


【本日のお客さま】
9組目のお客さま、Sさんが訪問。聞き描きのルールに則り、テーマA「お守りに関する話」。海沿いの街出身のSさんは、高校の時、毎日海を見ながら通学していた。たまにただただ海を見たくなる時がある。海を見ることがお守りと思う。時が経ち今は高松で仕事をしているが、職場のトイレの小さな窓から見える海の水平線、ビルの隙間からちらりと見える水平線、この街のそういったふとしたときの水平線の見え隠れに「海だなあ」と安心する。
B「出来事未満の記憶」。高校の時、無人駅で海を見ながら、全然知らない人と喋った話。駅の近くには病院と墓と修道院があり、そのときはシスターが隣のベンチに座っていた。おだやかで、目の前には海が広がり、「のどかですねえ」「そうですねえ」と会話ともつかない会話をしたこと。高校の思い出話をするときにこのビジョンがふと浮かぶそうで、忘れられないひとコマであるが、人にわざわざ喋ることでもなく、人生に決定的に影響を及ぼしたわけでもない、しかしただ思い出す。そのような話をした。


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【全景】

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