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社内政治生存マニュアル 第1章ライバルをスポイルする

○はじめに

私が社内政治敗残記を書いた時、最後に

「その後、コーチングを習い、社内政治について真髄を体得し、「す…すべてが私には見える…!!」状態になり、中国人を蹴落として出世して、JAPANとAPACのCTOになりました。」

と書いたため、多くの人から

「一体どうやったんですか!?」

という問い合わせが数多く来た。

(記事はこちら↓)

これについて表立って書くと

ちょっと私の人間性が疑われるから…。
綺麗なずんずんさんと思われたい…。

と思い、書くのをためらっていた。

しかし、最近サロンを開設したため、

そうか!サロンで書けばいいのか!

と天啓を受け、書くことにした。

サロン会員の方以外でも読めるようにするために有料で販売しますが、お値段がちょっと高めなのはそういうことです。許してちょ。

⭐️⭐️⭐️ ⭐️⭐️⭐️ ⭐️⭐️⭐️

さて、鬱になり外資系金融を辞め、シンガポールで遊びほうけていた私だったが、心を入れ替え真面目に働くことにした。というわけで、シンガポールで米系のIT企業に就職したのであった。シンガポールはアジアのHQであるため、シンガポールにいながらアジア各国の経理と税務を見るという不思議な仕事についたわけである。

結論から言うと、この仕事、最初は社内政治に負けまくっていた…。

またかよっ!とお思いになられるかもしれないが、またなのだ…。

そもそもこの会社、面接からして圧迫面接だった。
圧迫面接だったらその時点で行くのやめておけよという感じなのだが、その次と次の面接官が非常に感じが良く「この人たちと一緒に働けるならいいかも!」と思って入社してしまったのだ。そして入社すると同時に感じの良かった面接官は辞めていた。(外資あるある)

というわけで、私は圧迫面接してきた面接官がマネージャーとなり、この人の下で働くことになったのだ。

上司はとんでもなく怖く、入社1週間は無視されていた。あなたが採用したのになんで!?人格破綻者なのかよ…!!

そして、それまで私は税務の実務経験はなかったのだが、上司から仕事を引き継ぎ、マニュアルはなく、引き継ぎ時間2時間であった。

もう死亡フラグ立ってるよ!
またやっちまったよ!

そして上司はマイクロマネジメントだったため、1時間ごとに私は説教を食らっていた。

いくら20代を立ち説教で過ごした身とはいえ、30代でこれは辛い…。

また鬱になってしまう…。私は身の危機を覚えた。
しかし、また鬱で仕事を辞めたら、国に戻ったところで仕事はもうないだろう…。
異国の地で私は追い込まれていた。
いつもギリギリで生き過ぎだろう。

メンタルを強くしなければいけない…。そう思っていた矢先、友人がコーチングを受けたよと言っていた。藁をもつかむ気持ちでメンタルを強くすべく、コーチングを受けることにしたのだが…結論としては自分の認知の歪みが良くわかり行動が改善され、なぜ自分がパワハラを受けるのかも理解できるようになったのだった。

パワハラの話は置いておこう。これは社内政治の生存戦略の話である。

当時の私は特にやりたいこともなかった。
コーチングを仕事に出来たらな〜と薄ぼんやり考えていたが、この考えは現実的ではないと考えていた。
そして、経理の仕事も嫌いだった。
だが、嫌いとはいえ、やりたいこともないのだから、今の仕事に全力を出してみようと、全力を出すことを決めたのだった。

そう決めたのは良いが、私の社内での立ち位置は危機的状況にあった。

上司に嫌われ、詰められまくり、出来ない奴とレッテルを貼られてしまっている。しかもチーム内でジョブローテーションが行われ、私は入社して1年にも関わらず、入社当初とは違う仕事を担当することになった。新しい担当業務は比較的ルーチン的な仕事が多かった。そして、私が今までやっていた仕事の担当者として日本語のできる中国人が新しく採用されたのだった…。

つまりは…

完全に外されてるやないかい!!!!

社内政治負けまくってるやないかい!!

私はここから巻き返さなければいけなかった。

○この社内政治生存マニュアルの使い方

この社内政治生存マニュアルは、再度社内政治に負け危機的状況に陥ったずんずんさんの起死回生の物語でもある。

私の経験は、読者の方の状況にも適用できるかもしれない。もちろん、そうでない場合もある。
いずれにしても知っておかなければいけないことは、世の中は弱肉強食で常に競争社会ということだ。食い荒らされた後に「知らなかったからです」では済まされないのだ。

マニュアルの構成は以下の通りである。
実際に私が行ってきたことを交えながら説明していきたいと思う。

第一章 ライバルをスポイルする
生き残るためには仕方がない。

第二章 上司を知る
なぜ、こんなに上司にバチクソつめられるのか…?それは上司の「不安」を知らないからじゃないのか?そもそもお前は上司のことを「知って」いるのか…?

第三章 会社の昇進要件を知る
将棋を指すのに将棋のルールを知らなければ負けるに決まっている。会社の昇進要件を知り、そして何をすべきなのかを知らなければならない。

第四章 プレゼンスを示す
ただそこに存在するだけで認められるなんて、赤子の話をしてるのか。

第五章 やばいやつをパージする
自分のためじゃない。みんなのためだ。

第六章 パージの実行部隊を作る
誰が自分の手でパージしろと言った?


第一章 ライバルをスポイルする

またもや私は社内政治に負けていた。

何回繰り返してるねん…!

私は自らで突っ込まざるを得なかった。そうなのだ…人は傷ついたレコードのように、何度も何度も傷ついた事を繰り返してしまうのだ…人生って不思議よね。

今の私は上司の御不興を買い、メインの仕事を外されてしまった。
私の仕事はルーチンが多い…この仕事をやり続けてたらキャリアが詰む…。
そして、新しく入ってきた新人に今までの仕事を教えなければいけない…。

新人の中国人は中国語はもちろん、英語も日本語もわかる。

完全な脅威である。確実に自分より有能であるアトモスフィアを私は感じた。

そして私は自分がやるべきことはわかっていた。

ライバルをスポイルするのだ。

ライバルをスポイルするためにはやることは、2つしかない。

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