【米国株】2022年の株式市場の見通し
2022年は大事なイベントが控えている年です。
3月:テーパリング終了(、利上げ?)
11月:中間選挙
そして、結論から述べますと、2022年は株式市場(S&P500)のパフォーマンスはあまり良くないと考えられます。
利上げについて
まず、利上げから触れていきます。
この記事を書いている12月29日現在、市場予想では2022年末までに3回の利上げが予想されています(0.25%刻みで利上げされた場合)。
テーパリングもハイペースで実施され(これは確定)、利上げもハイペースで実施されることが予想されています。
さて、歴史を振り返ってみると、利上げがハイペースで実施された年は、株価のパフォーマンスが悪いです。
上図は利上げペースによって、利上げが行われた前後の年のS&P500のパフォーマンスを比較したものです。
オレンジはハイペースな利上げが実施された時のパフォーマンスです。
これを見ると、利上げ後2年間は±0%前後で推移することがわかります。
中間選挙について
では、中間選挙の年はどのようなパフォーマンスなのでしょうか。
ストックトレーダーズ アルマナックによると、1946年〜2020年までの中間選挙の年のS&P500の年間パフォーマンスは以下の通りです。
全ての中間選挙の年:+6%
一期目の中間選挙の年:±0%
民主党大統領の中間選挙:+4%
新しい民主党大統領の2年目:-2%
つまり、大統領の一期目の中間選挙の年というのは、政党に関わらずパフォーマンスはよくありません(±0%)。
そして、民主党大統領の一期目の中間選挙の年は-2%です。
まとめ
以上をまとめると、ハイペースな利上げ(予想)と中間選挙のどちらも株式市場全体のパフォーマンスという観点では良くない要素となりそうです。
そして、S&P500の年間パフォーマンスは良くて±0%程度になるということが予想できます。
ビジネスサイクルとそれに基づくセクター毎のパフォーマンスを考えると、今、米国の景気は良く、インフレ対策が急がれています。
一方で、長期金利(米国10年債利回り)を見ると1.5%前後です。つまり、債権の投資家は今の好景気はそれほど長くは続かないと考えています。
そのため、今の段階ではエネルギー、一般消費財、ヘルスケアのセクターに投資するのが無難と言えます。
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