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PREDUCTS に対する複雑な気持ち
※この記事はこちらに公開したミラーと同一内容です。
PREDUCTS というブランド
安藤剛氏が PREDUCTS というメーカーを立ち上げてデスクを販売している。もともとデスクをすっきりさせるマガジンを主催している人物。
長らく開発を進めてきたデスクをいよいよ12月中旬から発売します!
— Go Ando / PREDUCTS / THE GUILD (@goando) December 2, 2021
ブランド名をPREDUCTS @preducts_inc といいます。
なぜこのブランドを立ち上げたのか、これまでの背景とブランドが目指している事をnoteに書きました。
『道具のメーカー「PREDUCTS」 はじめます』| notehttps://t.co/Vck396jonc pic.twitter.com/v0E9XUekN9
コミュニティの声に真摯に耳を傾けたオープンなものづくり
本製品は天板に埋め込まれたレールとそこに装着するモジュールを特徴としていて、彼は何度か公の場で製品の紹介や開発ストーリーを語っている。
自ら立ち上げたマガジンのコミュニティに寄せられた声を丁寧に拾って独自のアイデアで人々の願いを叶えた「オープンなものづくり」であるストーリーをアピールしていて、それも含めて魅力的な製品に見えるはず。
だが、個人的には複雑な気持ち...
オープンなものづくり?
以下、そのアピールに対する気持ちのツイートをまとめました:
安藤氏が描く #PREDUCTS 誕生ストーリーは背後にコミュニティの存在があって魅力的だけど、その発表の半年前、マガジンに「天板の長手方向に長く広がるスライドレールを複数並行させてぴったり掘った溝に埋め込んでPC周辺機器を搭載したDIY作品」のツイートを寄せた立場から見ると複雑な気持ちになる。
— ずむ ☕︎♞ (@dy4_268) December 21, 2022
訂正:半年ではなく 1 年半前
— ずむ ☕︎♞ (@dy4_268) December 21, 2022
別に模倣されたとか言いたいわけではなく、用途も少し違うし、そもそも派生アイデアが出てくることを期待して作り方やレール部品の型番まで含めて公開したので同じ特徴を持つ製品が出ること自体はうれしいのだけど、コミュニティの声で生まれたアピールする一方でなかったことにされるのは悲しい。
— ずむ ☕︎♞ (@dy4_268) December 21, 2022
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/95337689/picture_pc_b1cc99fa26d76787c7a351b8a19bb83d.gif)
みんなで理想のデスク環境を実現するアイデアを考えるコミュニティに対して
— ずむ ☕︎♞ (@dy4_268) December 21, 2022
「天板にレールを埋め込んだらもっとおもしろいことできるんじゃない? みんなも考えてみない?」
「よりコミュニティが盛り上がったらいいな」
の気持ちでアイデアを投げただけに、
コミュニティからブランド&製品への移行の狭間で一人だけ複雑な気持ちが残る結果になってしまった。
— ずむ ☕︎♞ (@dy4_268) December 21, 2022
もちろん企業にアイデアを送りつけておいて後からそれを掘り返すなんてただの迷惑行為であり彼がブランドを立ち上げるつもりだとわかっていたら接触しなかったのだけど、あの時点では彼は「みんなで理想のデスク環境を実現するアイデアを考えるコミュニティを主催する人物」。
— ずむ ☕︎♞ (@dy4_268) December 21, 2022
一連のツイートは製品の価値や新規性を否定したり開発や販売に圧力をかける意図はありません。「分け前よこせ」とかの話でもありません。
— ずむ ☕︎♞ (@dy4_268) December 21, 2022
歴史が長いわりに進化の停滞したデスク業界に若い会社が新しい試みをするのは応援したいし、独自のアイデアもたくさん詰まった優れた製品だと思います。
以上
意匠権(2023.1.10 追記)
これで弊社のDESK MODULAR SYSTEM (商標登録済み) はレールを基盤としたモジュール構造 (特許登録済み) に加え、レールが埋め込まれたデザインのデスク (意匠登録査定済み) の三段構えになりました。
— Go Ando / PREDUCTS / THE GUILD (@goando) January 10, 2023
まだ中身は公開されていないけど、もし仮に「長手方向に長く広がるスライドレールを複数並行させてぴったり掘った溝に埋め込んだ天板」を広くカバーできる権利を独占されたのだとしたら「複雑な気持ち」の範囲を超えているような...
(1)「要部」の同一性・類似性が大きなポイント
知財高裁平成23年3月28日判決(平成22年(ネ)第10014号)では、デザインのうち、もっとも注意を惹きやすい部分を意匠の要部として把握し、要部について共通性があるかを観察することがポイントであると指摘しています。
つまり、そのデザインたらしめている要素は何かということを、比較対象となる2つのデザイン双方について特定したうえで、その要素が似ているかどうかを検討することが重要になります。
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