祝・入園

長男が幼稚園に入園した。同級生はなんと5人である。一体どこの田舎だと思われるかもしれない。実際、三宅島で暮らす義姉にも驚かれた(というかちょっと引かれた)。しかし、実はこの幼稚園は東京から車で40分、彩の国のど真ん中にある町立幼稚園なのだ。

そもそもこの町は子供が少ない。月に0〜5人くらいしか生まれない。だから町中の同級生を集めても50人くらいなのだ。その中からそれぞれが幼稚園、保育園を選んで預けることにするわけだけど、この町立幼稚園には不利な条件がある。それは今まで2年保育だったということだ。今は共働きの時代。母親も父親も働いている世帯が多い中で、2年保育というのはかなり不利な条件だ。

さらにそれに輪をかけるように、昨年は未就園児保育のスタートも遅れた。例年4月には情報が出て、5月から始まる未就園児保育なのだが、昨年はそもそもこの幼稚園を存続させるか否かという議論が町にあり、それに伴って未就園児保育をどうするのかということでスタートが遅れてしまったのだ。

結局、町に未就学児を教育する施設が一つもない状態になってしまうのは良くないだろうということで廃園の議論はなくなり、今は子供の数を増やすために3年保育を視野に入れたり、給食を導入したりと頑張っている。息子はちょうど2年保育と3年保育の狭間の世代となってしまったわけだ。でも、息子が早生まれということもあり、個人的には2年保育の4歳入園で良かったなと思っているし、5人の子供達を2人の先生で見てくれる環境はとてもありがたいと思っている。

さて、そんな新幼稚園児の息子を迎えにいって、園服そのままの姿で一緒に買い物などに行くと、町の老人たちに当然注目される。「あら、幼稚園?」だとか、「もう幼稚園になったのね」とか声をかけられる。ただでさえ子供の少ないこの町、そしてニュータウンの中で、最近は少し目立つ活動もしてしまっているせいか、やたらに声をかけられるのだ。そして上機嫌に「そう!幼稚園〜♪」と返す息子。

はてさてどんな幼稚園生活が待っているのやら。楽しみである。

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