ビリケンさん

最近、長男が幼稚園に通い出したので、お昼前後に少しだけ時間が作れることが増えた。今までは2人を見なければならなかったので、なかなか出かけることが難しかったのだけど、次男と散歩に出かけることができるようになってきた。

思えば、長男が歩き始めた頃はかなり時間にも余裕があって、2人でよく散歩に出掛けていた。それに比べると次男は歩き始めたにも関わらず、あまり歩く体験をさせることができていない気がする。動画を振り返っても、今の次男と同じくらいの月齢の頃、長男はサクサクと歩いている。

これはいけないという思いもあり、最近はなるべく少しずつでも次男と一緒に散歩に出掛けて、歩かせることを意識するようにしている。次男はまだ歩きに慣れていないので、ひょこひょこと歩く。それがまた可愛いのか、よく町のお年寄りに声をかけられる。シンプルに「あら可愛い」だとか言われることもあれば、「これくらいの時期が一番可愛いね〜」と言われることもある。

この町では子供が珍しいが、長男くらい大きくなって幼稚園に通うくらいの年齢になってくると、声をかけられる機会はグンと減る。やはり抱っこしているくらいから、今の次男くらい(たぶん2歳くらいまで)が声のかけどきなのだろう。

長男をまだ抱っこで散歩に連れていた頃「あら〜可愛いわね〜ちょっと触らせてもらっても良いかしら?」と声をかけられたことがある。まだコロナ前でもあったし、快くOKを出した。てっきり頭を撫でたりするのかと思いきや、そのご婦人は足の裏をサワサワと触って「ありがたいね〜」と拝んで去っていった。まるで通天閣のビリケンさんである。

もしかしたらあれも同じ感覚なのかもしれないが、お年寄りにとって、若い子供(赤ちゃん)に触れるというのは、それだけで生命力をもらった気持ちになるのかもしれない。

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