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3泊4日子連れ旅行記(京都・奈良)2日目

目次
●京都駅〜JR奈良駅〜東大寺入口
●大仏殿〜戒壇院
●まめじか食堂〜奈良国立博物館〜興福寺
●おむすび 番旬〜砂糖傳増尾商店〜鹿猿狐ビルヂング
●近鉄奈良駅〜京都駅〜ホテル

【京都駅〜JR奈良駅〜東大寺入口】
朝食はホテルの朝食バイキングだけかと思っていたのだけど、簡単な鍋料理が2品付くらしく、食堂に行ってみると席に幾つか料理がセットされていた。子供も大人も同じメニュー。子供は全部食べきれないので、自分の分と子供達の残した分を食べていたらそれだけでもうお腹いっぱいで、バイキングを持ってきて食べる余裕がない。バイキングにはご飯やお茶漬けふりかけ、カレーやパン、ソーセージやコーンスープなどもあるみたい。でも…食べられない。仕方なくホットコーヒーだけいただくことにする。

奈良駅には近鉄でもJRでも行けるのだけど、子供達は両方乗りたいということで、行きはJRを選択。JRだと乗り換えなしで奈良に行けるけど、東大寺(というか奈良市観光の中心地)まで少し距離がある。事前にバスを調べていて乗ろうかと思ったのだけど、観光客が多くバスがぎゅうぎゅう詰め。小さな子供2人を連れてこれに乗るのはキツそうだと思ってタクシーに切り替える。

タクシーに乗車して楽しみなのが運転手さんとの会話である。久しぶりに助手席に乗ったのでうっかりシートベルトをするのを忘れてしまっていたら、注意をされた。そんな出だしだったので大丈夫かしらと思っていたら、意外と気さくな人で色々と話をしてくれた。なんでも奈良公園に鹿は1500頭ほどいるらしいけど、常にそのうち300頭くらいは入院(人間に管理)されていて、自由に表をうろついているのは1200頭くらいだそう。入院の理由は妊娠とか育児とか骨折とか内臓疾患。人間の管理外で自然と出産された子鹿は5割くらい亡くなってしまうらしい。あとは午前中のうちに大量に鹿せんべいを観光客からもらって食べるので、午後はせんべいをあげても見向きもせずに草を食んでいるとか。あと観光客がみんなタクシーを使わずにバスを使うということを嘆いていた。4人でバスを利用したら1000円だけど、タクシーでも1000円とちょっと(今回は1200円くらいだった)。大して変わらないんだからタクシーを使って欲しいと言っていたけど、それなら奈良駅前のタクシー乗り場に『東大寺まで1000円!』とでも大きくポップを出しておけばいいのではないかと思ったりなど。

【大仏殿〜戒壇院】
そんな話をしているうちに東大寺の入口に到着。しかしここから大仏殿までが結構遠い。大人だけで観光に来たときはそれほど遠くは感じなかったけど、子連れとなると話が違う。そして何よりもこの猛暑である。目の前で自由に動き回る鹿たちに気を取られ、そこらじゅうにばら撒かれている地雷のような鹿のフンをかわしつつ、子供の手を引いて(あるいは抱っこをして)大仏殿を目指す。ようやく到着したと思った大仏殿も、受付を済ませてからがまた遠い。

ようやく辿り着いた大仏を見上げる子供達。その大きさにただただ圧倒されている。そしてすかさず大仏様の手を真似る。やるよねそれ…。周りにいる虚空蔵菩薩や四天王、如意輪観音菩薩を見ながら一周し、大仏殿から出る頃にはもうヘトヘト。しかし、大人としてはここからが本番。戒壇院の四天王像は外せないのだ。ということで大仏殿からそのまま戒壇院まで行って見学した。相変わらず戒壇院戒壇堂の四天王像は穴場で、外国人向けのガイドブックには載っていないのかとても空いている。というか貸切状態である。子供達のノリに大人も乗っかって、くるくると周回しながら凛々しい四天王像の姿を脳裏に焼き付けていく。戒壇院を出たところで2人とも超絶ご機嫌ナナメ。次男は大泣きして抱っこでしか移動しなくなるし、長男もヘトヘトでもう歩きたくないと訴える。しまった…大人としては大仏殿と戒壇院はセットで回るものと思っていたけど、子供たちにとっては長く険しい道のりで、間に休憩が必要だったのだ。とりあえず道端で一休みさせ、水分を補給し、休憩できるところを探す。

【まめじか食堂〜奈良国立博物館〜興福寺】
計画ではここで昼食だったのだが、子供達はとてもそんなテンションではなく、近くにあったまめじか食堂というお店で甘味を補給。それにしてもこの辺りは外国人のお客さんが多い。店員さんも語学力が求められるし、外国語でコミュニケーションが取れれば外国人さんは安心して利用するわけなので、ここら辺のアルバイトさんには英語手当や中国語手当のようなものがあるのだろうか?と疑問に思ったりした。

次の目的地は興福寺だったのだが、そろそろ子供のオムツを変えなければならない。興福寺には期待できそうにない。そこで近くにある奈良国立博物館のトイレを使わせてもらうことにした。入口を入って警備員さんに声をかけると快く地下のトイレを案内してくれた。お礼にミュージアムショップで買物をしたかったのだが、子供達の体力をこれ以上消耗させるわけにもいかず、申し訳ないと思いつつ博物館を後にして興福寺へ。きっと次に奈良に来た時には買物たくさんしますね…。

博物館前の池辺にいた赤い蜻蛉

興福寺までは徒歩で移動。前回奈良に来たのは7年前の春で、そのときはなかった(工事中だった?)国宝館を見て回る。前回来たときは阿修羅像ブームが凄くてめちゃくちゃに混雑していて、今回もそれを想像して覚悟して行ったのだけど、意外にも結構空いていた。仏像にもブームがあるのか…。少し拍子抜けしつつ、ゆったりと見て回り、最後にやってきました、あ〜麗しの阿修羅像をはじめとする八部衆たち。次男は阿修羅像の隣にいる沙羯羅像を見上げて、「なんか困ってる」とコメント。確かに沙羯羅は眉を顰めていて、まるで元AKBのぱるるのような困り顔である。そしてミュージアムショップで色々と買物をして、ほくほくしながら興福寺を後にするのであった。

【おむすび 番旬〜砂糖傳増尾商店〜鹿猿狐ビルヂング】
さて、ここで先ほど後回しにした昼食をどうにかしなければならない。次の目的地はならまちにある砂糖傳増尾商店なので、そこに向かう道のりにちょうど良いお店があればいいのだが、何しろ時間はすでに14時を回っていた。そう、ランチタイム営業が終わっているのだ。以前にも経験があるが、こういう時間に観光地で食事処を探すのは本当に大変。子連れであれば尚更だ。まるで人間を探してゴーストタウンを彷徨うゾンビのように歩き回っていたら、急に目の前におにぎり屋が現れた。なんとありがたいことか。子供達はおにぎりが大好きなのだ。店主さんも子連れで大変そうな我々に精一杯のサービスをしてくれて本当にありがたい。そんな偶然の出会いに感謝しつつ『おむすび 番旬』で昼食をいただく。おいしー♩

エネルギーを充分に補給できたので、気を取り直して増尾商店に向かいならまちをズンズン歩く。歩く。歩く…。歩く……着いた!昨年の旅行で金平糖に魅了された長男くん。奈良のガイドブックを見せたとき、お土産の金平糖に反応し、ここには絶対に行きたい!とのこと。あきらめかけたこともあったけど、なんとかたどり着けてヨカッタ(涙)お店の方たちもとても親切。色々と試食しながらゆっくりと商品を選ばせていただけました。

長男が買った金平糖は梅味。パッケージは阿修羅を選んだ。

ここから帰るのだが、ずっと歩き通しで駅まで行くのはやはり子供達がもたない。ということで猿沢池近くにある鹿猿狐ビルヂングにある猿田彦珈琲に寄って休憩をする。とても空いている。心配になるくらい空いている。中川政七商店本店のあるビルである。当然混雑しているだろうと思ったのだが、空いている。ありがたく休憩しつつ、妻と交代で2Fに上がり、中川政七商店でお土産を物色。鹿猿狐に因んだグッズを数点購入。トイレも済ませて駅へと向かう。

鹿猿狐の造形物

【近鉄奈良駅〜京都駅〜ホテル】
帰りは近鉄奈良駅から。商店街を北に抜けつつ以前に訪れたことのあるお店を確認したりなど。みんな頑張っているなあ。駅ではしかまろくんのぬいを購入。電車は事前に予約しておいた特急。なんと特急に乗れば乗り換えずに京都駅まで戻れるのだ。ガハハッ!電車の椅子にもたれながら外を眺めて疲れを癒す。すると次男は膝の上で寝てしまった。まあ寝るよね。

2日目からはホテルに夕食は頼んでいないので、京都駅で買って帰ることにする。しかし色々と見て回る体力も残されていなかったので、近鉄改札出口の近くにあった551の肉まんと、ドンクのパンを買って帰る。子供達はミニクロワッサンを大量に頬張って食べていた。昨日の家族風呂のエレベーターダッシュの件があったので、長男が従業員さんに「一緒にエレベーター乗ろう?」と声をかけたのだが遠慮されて、結局今日もダッシュ。なんだかなぁ。

子供達を寝かせた後、今日の反省を踏まえて明日の計画を練り直す。やはりこの猛暑の中、子供たちに連続でたくさん歩かせるのは過酷で難しい。当初の計画では清水寺や南禅寺まで足を伸ばす計画だったのだが、変更して京都駅周辺を見て回ることにした。こういう時、京都は観光地が山ほどあるのでありがたい。いくらでも予定変更可能である。

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