パンの移動販売車

朝、長男を幼稚園バスに送り出して、片付けや洗濯などの一通りの家事を終え、次男を連れてお昼まで町を散歩する。そんな時間が作れるようになった。

町は普段静かなのだが、今は町議会議員選挙の前とあって、遊説でかなり騒がしい。今日も次男とゆっくり散歩をしていたら、歩いている議員さんに声をかけられ、可愛いの褒め言葉と一緒に投票よろしくねと言われてしまった。

昼食は麺類にすることが多いのだけど、今日は木曜日。このニュータウンにパン屋は一軒だけあるのだが、少々うちからは遠い。しかし、毎週木曜日にはパンの移動販売車がやって来るのだ。12時になるといつものメロディが聞こえてきたので、広場に向かう。商品棚や冷蔵庫を乗せた軽トラックの移動販売車にたくさんのパンが所狭しと並んでいる。

次男は最近1歳半を迎えて、歯も揃ってきて、徐々に大人が口にするものに近いものを食べられるようになってきた。沢山並んだパンの中から、生物がなく、味がそれほど濃くなさそうなものを次男用に選ぶ。このパン屋さんはよくお客さんの顔を覚えている。僕が『平日昼間に小さな子供を連れた男性』という、ちょっと変わった属性を持ったお客さんだから、より記憶に残るのかもしれない。会計をしようとするとスタンプカード持ってますよね?と向こうから声をかけられる。

そしてこのお店、長男と買い物に来た時もそうだったのだが、小さな子供を連れていると必ずラムネ菓子をくれる。小さな子供にラムネ菓子はちょっと時代に合っていないような気もするが、気持ちは嬉しいのでありがたく受け取り、ありがたくいただく(僕が)。

帰宅して早速昼食にしたのだが、次男は初めて食べるたまごサンドを手や髪を卵だらけにしながらパクパクと美味しそうに頬張っていた。

移動販売車というのは、売れなければすぐにでも来なくなってしまうのではないかという不安がある。このニュータウンに来続けてもらえるように、また買いに行きます。

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