あなたの好きなギタリスト

りなるさんによる #あなたの好きなギタリストを教えて  という記事を目にして面白いと思いコメントをした。好きなギタリストを5人、というのはとても難しい。そこでアコースティックギター1本で演奏されるという縛りが付けられていた。そこでさっと思いつくままにコメントしたのが次の5人。

エディ・ラング
ブラインド・ブレイク
ボブ・ブロズマン
デビッド・グリア
オスカー・アレマン

エディ・ラングはジョー・ベヌーティやロニー・ジョンソンとの共演はもちろんどれもこれもステキだ。ソロですぐに思いつくのはApril Kisses。改めてきくと、出会って好きになったのはもうずいぶん前の事だから、自分が歳をとりしみじみしながらいいねこういうの、という牧歌的な状況では全く無かった。逆に今出会ったらそこまで好きになれたのかなぁ?という気すらする。出会うタイミングとか順番や縁というのは本当に不思議だ。つい先日、notoの記事を見て気になってきいてみたビル・エバンスとジム・ホールのアルバム。これがもうごくごく単純に不思議な位に響かない。ずっと前にであっていたならまた感じ方は随分違ったかもしれない。でも、これでいいのだ。

DavidGrismanがCarloAonzo,BeppeGambettaと共演したTraversataというアルバムにもこのApril Kissesが入っている。グリスマンはアメリカのマンドリン弾きで、マンドリン弾きCarloとギター弾きBeppeはイタリア人。3人のApril Kissesをきいて、そうか!エディ・ラングはイタリアをルーツに持つ人だった!と思い出した。この曲にマンドリンがこんなに合うとはこれっぽっちも考えた事が無かった。粋な3人の心意気によってこそなのだろうけど。思いがけず3人を通じてエディ・ラングからの贈り物を受け取った気になってしまった。

そうだこのBeppeGambettaもまた大好きなギター弾きだ。彼の得意技?遅いアレンジが実にいいのだ。フラットピッカーのスタンダードナンバーであるSalt Creekの遅い版Slow Creekがとてもいい。Salt Creekに全く馴染みが無い人がきいても面白くも無さそうだけど。大元は ビル・モンローだろうか?これまたビル・モンローに馴染みが無い人にはワカメか・・・。エルヴィスが初期に録音したBlue Moon of Kentuckyのオリジナルの人なのですと言ってもワカメか?

Salt Creek(上)の動画で演奏しているドック・ワトソン、ノーマン・ブレイク、トニー・ライスの3人も大好きな生ギター弾き。系統が大きく偏るものの、合わせてもうこの5人でも充分だろうか。曲はもう幾つもネット上に上がっている。ほとんどのアルバムを持っていて好きな曲も多過ぎて選ぶのも悩まし過ぎる。今はもう彼らの演奏をききに行くという以前ほどの熱烈さは無いけれど(もちろんエディ・ラングは除く)、今もそしてこれからもずっと永く好きでいられるだろう事は幸せだと思う。

昨日は14の頃に影響を受けたビリー・ジョエルのライブに、今行けるのならやっぱり行きたいと書いた。だけどノーマン・ブレイクに比べたら、とてもじゃないが比べられるものじゃない。歳を重ねたノーマン・ブレイクの唄もギターもよりステキだろうし、きき手のこちらも歳を重ねてスイもアマイもカライもニガイもちょっとは分かるようになっているだろうから、より心ゆくまで楽しめるだろう。

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