Mr.Bojangles

大好きな曲の一つ、ミスターボージャングルス。JJウォーカーを知らない人は多いだろうけど、どこかで耳にした事がある人は沢山いるだろう。日本語のカヴァーがあるとつい最近知り、改めてこの曲について想いを巡らしてみたりするのであった。

日本語バージョン、いろいろきいてみたものの、正直どれもこれも自分にはとても気持ちが悪い。メロディーに対して歌詞のおさまりが悪く、曲の良さが台無しだと感じるのだ。まぁそれも先に好きになったのがニッティ・グリッティ・ダートバンド(NGDB)、そしてオリジナルのジェリー・ジェフ・ウォーカーが大好きだから、なのだろうか。

初めてこの曲に出会ったのはNGDBのヴァージョン。他のどの誰のカヴァーより好きで、初めてきいた時からマンドリンがとにかく素晴らしいと思ったし、改めてきくとマンドリンもアコーディオンもドラムもいい。この時代のNGDBだからこそ出来た演奏だろう。ジャグバンドにならず、カントリーロックにならず。

JJウォーカーはNGDBより前に知っていて、ライブ盤のCDに付いていた歌詞を見ながら夜な夜な一人家でギター片手に歌っていたほど好きだった。その時も今も彼のファンだというリアルな友人はいないし、話題にすら出来ないのはちょっと寂しい。しばらく、しばらく経って、オリジナルのJJウォーカーの歌うMr.Bojanglesに辿り着く。若い声の彼の歌は新鮮で、きいていると何故かもう悪い事しません(そんなにしてないけど・・・)もうちょっと良い人間になります、と悔い改めさせられるような気にすらさせられる想いで・・・。

そして、つい1年だか2年だか前に、NGDBが50周年のアルバムを出してたと知り、そこにはJJウォーカーを迎えてのMr.Bojanglesが!そしてそして、今ではYoutubeでそのライブの模様を見ることが出来る。なんてこった!

おそらく今ではスマホやPCでMr.BojanglesとNGDBとJJウォーカーを調べればいろんな事がすぐに分かり、すぐさま動画に辿り着く事もできるだろう。が、何年も何年もかかってそれらが結び付いて、そして10年も20年も30年もずっと今も好きでいられるおかげで、とんでもない贈り物をもらったかのような気持ちになっている。そんなあじわいかたができる幸せ、という事に尽きる。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?