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四つ切り?八つ切り?どっちで授業?

図工で平面の授業を考える時、
「 何をモチーフにしよう? 」
「 描画材は何にしよう? 」
「 どんな技法を使おう? 」
「 どこに展示しよう? 」
など、色々と考えられると思います。
そのひとつに、画用紙のサイズがあります。

図工の授業で使う画用紙のサイズといえば
一般的に、四つ切りと八つ切りサイズ
四つ切りサイズは
393×545(mm)

八つ切りサイズは
272×393(mm)で
八つ切りは、四つ切りサイズの半分の大きさです。

この2種類の画用紙サイズを授業で使う際、
皆さんは、どのようにして決めていますか?
画用紙のサイズは、
作品の雰囲気や必要な表現、
そして授業の構成にも大きな影響を与える
とても大事な要素です。

今回の記事では、『 授業で使うなら 』
という視点で四つ切りと八つ切り画用紙を
比較したいと思います。

まずは、四つ切りサイズ

体を使ってのびのび描くのが四つ切りサイズの醍醐味です

四つ切りサイズ

 〇 作品自体に迫力が出る
 〇 のびのびとした表現が可能
 〇 体育館など大きな会場でも作品が負けない
 ● 完成まで時間がかかる
 ● 子どもの意欲が低下する場合がある
 ● 大味な作品になりやすい
 ● 乾燥時など、作品の管理が大変
 ● 展示場所が限られる

四つ切りは、ローラーやはけ、クレヨンなどを
使って描く大胆な表現に最適です。
画用紙の大きさを活かし、のびのびと描くことができます。
そのため、子どもたちの心ものびのびとし
楽しい時間が流れます。
ただ、全体をしっかりと描く場合
どうしても時間がかかってしまいます。
逆に時間をかけずに制作すると、
大味な作品になりがちなので
作品作りにおいてバランスが大事になってきます。

四つ切りサイズの画用紙を使って描く方法として
オススメの方法があります。
まず、背景をローラやハケなど、
体を使ってのびのびと描きます。

次にその上から、
細かく描いたメインモチーフを貼り付けたり
作品で伝えたい部分のみを
しっかりと描いたりすることで
メリハリの効いた作品を描くことができます。

このように分けて制作することで、
制作工程にもメリハリができ、
子どもたちの意欲は持続し、
最後まで楽しみながら制作することができます。


四つ切りサイズの半分のサイズの
八つ切りサイズについては以下の通りです。

筆先に意識を集中させできた作品は、喜びもひとしおです

八つ切りサイズ

 〇 精緻な作品ができる
 〇 短時間で制作できる
 〇 色々な教材を学べる
 〇 じっくりと作品に向き合える
 〇 子どもたちの興味関心が持続する
 〇 教室の壁面や廊下など小スペースに掲示ができる
 〇 乾燥時など、作品の管理がしやすい
 ● のびのびと描きにくい
 ● 迫力が出にくい
 ● こじんまりと作品になる場合もある
 ● 細かな作業が苦手な子は大変

精緻なディテールを求めるなら、
八つ切りサイズがおすすめです。

短時間で制作ができるので、
様々な技法や教材を試すことも可能です。

仕上がり時間が予想しやすいので
限られた図工の時間を
計画的に進めていくことができます。

ただ、細かな表現を苦手とする
子どもたちにとっては、
苦しい時間になる場合もあるので、
導入やそれぞれの課題の楽しさを
丁寧に伝えていく必要があります。

ほかにも展示がしやすい反面、
やや弱い展示になる場合もあるので、
ひとつひとつの作品を際立たせるような
演出をし、丁寧に展示をすることを
オススメします。

何より『 楽しい時間 』の創出を

今回は、図工の授業で使用する
画用紙のサイズについてまとめてみました。
子どもたちにどんな力をつけたいのか
作品をどう展示するのか
そして、子どもたちに何を学ばせたいのか
によって画用紙のサイズが決まってきます。

今回の投稿が、子どもたちの
大好きな図工の授業を
より楽しく、充実したものにする
一助になれば幸いです。


ここまでお読みくださって
ありがとうございます。

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