青いスモック
連休中に、台湾料理を食べた。
初めての台湾料理。
ランチ。
お茶が出てきた。
「甘茶の味がするね。」と私。
「そうだね。似てるね。」と相槌を打つ母。
甘茶をどこで飲んだかというと、保育園だ。
4月8日のお釈迦様のお誕生日で花まつりの日。
たぶんその時に。
保育園や幼稚園って、仏教やキリスト教が絡んでくるイメージがあるけれど
いわゆる慈善事業が始まり?
保育園には制服があって、青いスモックを着ていたような気がする。
気がするというのは、さすがに保育園の記憶は朧げで、弟たちの記憶も混在しているようなのだ。
当時は、何でも手作り、という話で母と盛り上がる。
家に帰ると、私が小さい時に使っていた
お手製のお道具バッグを見せられた。
「捨てられなくてねえ。」と母は言った。
捨てることには、ほとんどためらいのない私だが、
これは、まだ、やっぱり捨てられないのだった。