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狐と豆腐屋(4)

あと、もう少しで祠につくという時、
強い風が、ザザーッと吹いてきた。

フードが脱げて、きつねの耳が見えてしまった。

フードを被ろうとしたその時、後ろから声がした。

「おねえさん、おねえさん。」

見ると、そこに、自転車に乗ったお豆腐屋さんがいた。

「 しまった! 見られてしまった!   どうしよう・・・・。」

(つづく)