三軒長屋(2)
街外れに、三軒長屋がありました。
右端に住むのは、大家さん。
眠ってばかりの眠り猫。
街外れの寂れた長屋。隙みて誰かが置いていく。
壊れた家具や家電にタイヤ。
(ここはゴミ捨て場ではないのだよ。
見てさえいれば、置くまいよ。)
ところが外は、いい陽気。やっぱりウトウト眠り猫。
ご丁寧にも目の前に、不要な物が積まれてく。
テレビに箪笥、壊れた時計、おまけに猫の尻尾まで・・・・。
ボーンボーンボーン
壊れた時計が三度鳴り、やっと猫は目をさます。