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麦を表現するのに、本物の麦の穂を見ようと思ったが、面倒なのでやめた。

私が持っている麦は、自分の宝箱に入っているのだが、滅多に開けないので下の方にある。しかもその上にはよく使う物が積み重なっていて、全部出してしまわないと箱を開けることはできないのだった。

そこで、絵本を開いて見ることにした。

「フレデリック」  レオ・レオニ 訳 谷川俊太郎  好学社
                     (以下、画像引用)



(なあんだ。これでいいのか。) 不遜にもそう思う。

それで、出来上がった画像がこれ。


茶色がかった色の麦は、農家さんが見たら卒倒しそうだが、雑誌の印刷ページを切り抜いて濃淡をつけてみた。

麦は好きで、お酒も飲めないのに、麦の絵がついたお猪口を持っている。
時折、小さな花を生けることもある。

昔、文具店で見た麦の版画は今も忘れられない。麦がサムネイルのようにずらっと並んでいる絵。どなたの作品か分からないのだが、もう一度見たいなと思う。