青い苺

青い苺の模様の巾着は、手作りのプレゼント。
頂いてから、ずいぶんたつが愛用している。

「青い苺」という発想が斬新。

「苺は、赤かピンク」という枠を外した所がすごい。

自分では、選ばないであろうこの布が、
プレゼントしてくれた人の手によって、
私の元へやってきた不思議。

青い苺は、私を空想の世界へいざなう。

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人も、動物も、青い苺を見向きもしない。
だって、苺は青いから。
青い色はまだ熟していない証拠。生き物たちは経験上、それを知っている。

けれども、ほら、苺のへたをよく見て！
へたが上がっているのは、甘く熟している証拠。

空飛ぶ魚は、空の上から、
　　　青い苺を見つけて、ゆらゆらと降りてきた。

そして、みんなが見向きもしない苺をついばんだ。

ほらね。やっぱり！

青い苺は、夢のように甘いのだった。