すずき徒然 アホアホすももシロップ

 以前カフェでいただいたすもものジュースが美味しく、旬は過ぎつつあるもののまだすももは売っているし、自分でシロップを作ってみることにした。梅のシロップは作ったことがあるから、似たような要領で作れるだろうと調べもせず作り始めた。それが全ての間違いだった

 早速、瓶とすもも、氷砂糖を買ってくる。瓶の消毒やすもものヘタ取りなど下準備を済ませ、交互に入れていく。そうして放っておけばシロップができるという寸法である。2Lの瓶に対してすももが10個。氷砂糖、すもも、氷砂糖、すもも、氷砂糖…。すももがあと1個というところで瓶の中が満杯になってしまった。キチキチに詰まっており、わずかに残る氷砂糖も入りそうにない。すもも9個でシロップを作るのもありかと思ったが、あと1つ、どうせなら入れてしまいたい。
 ここでやっとスマホで調べ始めた。溢れるレシピの中で、切ったすももでシロップを作っているレシピがいくつかあった。そうか、切ったすももでもいいのかと思い、瓶から全てのすももを取り出し半分にカットしていく。丸々1個の時より融通が効くぞ!と意気揚々とすももと氷砂糖を詰めていく。

すももが2個余った。

 瓶に入らないすもも増えてね?よく考えればわかることである。切ったすもも同士の間はデッドスペースとなり、さらにすももが1つ弾き出されてしまった。しかも切った断面から出た果汁が氷砂糖を溶かし始めており、もう瓶からすももを取り出すこともままならない。
 しゃあなし、すもも8個でシロップを作ろうと意を決し蓋をした。幸い氷砂糖は全て入ったので、シロップが出ないということはないでしょう。入らなかったすももを食べながら、今更他のレシピを見ていた。すももの旬は夏らしいが、甘酸っぱくてとても美味しい。似たり寄ったりなレシピの中で、私のようにすももが入りきらなかった例があった。
 「余ったすももは冷蔵庫で冷やしましょう。」痛んじゃうもんな、後で食べるんかなと思い読み進めていく。「氷砂糖が溶け出して量が減ってきたら、すももを追加しましょう。」

 お、追いすももしてるーー!!!!

 どうやら少しタイミングがずれるくらいなら、すももを追加してもいいらしい。よく考えればわかることである(2回目)。もしゃもしゃとすももを食べながらこの記事を発見したものだから、あまりにも自分が愚かに思えた。アホすぎる。
 まあシロップにする前のすももも食べれたし…!と前向きに気持ちを切り替えようとするも、ここにきてレシピを碌に見ず作ってきたことが不安になってきた。今更ながらレシピを読み込んでいたところ、重大な過失を発見する。

 レシピの切ったすもも、全部タネとってる…!!!

 この辺の因果関係は正確にはわからないのだが、確かに種はなんか渋みとか出そうである。そのためかなんなのか、どのレシピも切ったすももを漬ける際にはきちんと種をとっていた。よく考えればわかることである(3回目)。

 シロップを作るための瓶は一旦完成した。もう種もそのままでいく。私は丸ごとすももを楽しんでやる。10月7日(土)に漬け始め、カビたりするようなアクシデントがなければ、1週間〜3ヶ月ほどで飲めるようにはなるらしい。なんかもう全部グダグダになってしまったが、種も入った状態で漬けてしまったシロップに乞うご期待、である。あと何か作り始める時には事前にレシピくらい確認したほうがいいと思った。というか学んだ。トホホ。

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