2023 宝塚記念
展開予想
Mペース
逃げ
ユニコーンライオン ドゥラエレーデ
アスクビクターモア
先行
ダノンザキッド ディープボンド
カラテ ブレークアップ
ボッケリーニ ジャスティンパレス ジオグリフ
差し
イクイノックス スルーセブンシーズ プラダリア
追い込み
ライラック ジェラルディーナ モズベッロ
展開について
ハナにいきたい馬はユニコーンライオンのみか。アスクとドゥラエレーデは番手での競馬ができるので、逃げ争いは激しくなるということはなさそう。ただ、先行馬が外に固まったことと、アスクとドゥラはタフな持続力勝負にしたいことからスローまで落ちることはない。後半のロングスパート合戦に向けて、序盤から無理にやり合う必要はないためハイペースまでは考えづらい。ミドルペースと予想。例年通り上がり35〜36秒台のタフな持続力勝負と予想。
土曜の阪神芝は時計が速く、外が伸びる傾向。
時計がかかるのであれば、完全にタフな外差し(2020宝塚)だったが今回はそうではない。京都改修のあったここ2年ほどではないが、そこそこに全体時計は速くなると予想。2分10〜11秒台を想定。コース状、直線が短いため全体時計が速いほど、前が止まらず先行馬が有利な傾向が見られる(過去10年の宝塚記念のタイムを見て判断。オルフェの年は超ハイペースなので例外)。
土曜の傾向を見ても、外を選べてある程度前で運べる馬に適正が向くと判断。かつ後半の上がりがかかる勝負に強い馬がベスト。
以下、枠順確定前段階での全頭診断
全頭診断
アスクビクターモア
ハイペースで前が全滅の中、2番手から早目スパートで押し切った菊花賞の内容が圧倒的
2200への短縮もプラスに働き、再現できればもちろん好走圏内。ただあの日の阪神競馬場はかなり内有利の馬場であったことは留意したい
先週の傾向と同様に外差し馬場だと捲り勢に呑まれる可能性は高い。馬自体のポテンシャルはかなり高いが、展開と馬場の面でどうか
また、最近スタートが悪い点も気になり、強くは張れないか
前走はタイトルホルダーマークして、勝負どころの位置取りが悪くなったのと、前が全滅するペースが原因で度外視は出来る。前々走は全く走ってない
近走の負けで単勝オッズ20倍以上つくなら期待値に見合ってくるか
A評価
イクイノックス
この馬の強さについては他の人が解説してくれてると思うので不安点だけ
やはり前走逃げる競馬をしてしまったことが不安点。福永先生もおっしゃっている通り、逃げる競馬をした後の成績は悪くなる(レイパパレも立て直すのに1年かかった)
特にイクイノックスは皐月賞で折り合いを欠いたこともあり、今まで我慢する競馬をしてきたのに前走で全てが台無しになる可能性は無きにしも非ず。栗東からの臨戦過程も馬の繊細さを考えてのことだろう
折り合えず、うまく脚が溜められないとなればどんなに強い馬でも後半のロングスパート勝負で脱落してしまう(有馬記念のアーモンドアイのように)。まあそもそも競馬に絶対は存在しないし、前が空かなきゃどんな馬でも負けるし
イクイノックスが来るのだとしても1倍台前半のオッズなら、他の来る馬から買って高い配当を狙うのが僕のスタイル
阪神2200はいろんな名馬も飛んできた舞台だしね。シンボリクリスエスとか。結構クリスエスに近いタイプだと思うよこの馬は
ちなみに筆者はイクイノックスについて過去記事(2022ダービー、天皇賞秋)を見ていただけたらわかる通り、日本歴代最強級の評価をしています
ただ一番強い馬を見つけるのではなく、一番儲かる馬を見つけるのが競馬だと僕は思っているので
A評価(オッズ込みで) 実力はSSSです
ヴェラアズール
ジャパンカップはお見事。だが瞬発力勝負が得意な馬で、宝塚で求められる持久力勝負は向かないかなという印象
同じようなレース質になる有馬記念ではスムーズな競馬をしても末脚を発揮できずに負けているため今回も厳しいのではと予想
デキは良いらしいので、最後の最後に3着狙いの騎乗で差してくるならありえるかなくらい。
B評価
カラテ
過去のG1戦績を見ても、実力的にきついかなと。阪神2200の内回りコースも別に合う感じはしないし広いコース向きかなと…ストライド大きいし
C評価
ジェラルディーナ
阪神2200の持久戦向き!!と世間では言われているが個人的にはそうでもないと思っている
確かにエリザベス女王杯は強かったが、外差し
ハイペースが完璧に噛み合った
宝塚記念では自分から動いてコーナーで加速する機動力と最後まで脚を待たせる持久力が問われる
ジェラルには持久力はあるかもしれないが機動力は明確に他の実力馬には劣る
それは有馬記念の3~4コーナーを見ればわかる。同じ位置にいたボルドグフーシュが上がったタイミングで全然ついていけてないのだ。イクイノックスとボルドが前を掃除しきった後に直線だけで3着まで上げたという内容。出遅れ等弁解の余地はあるが展開や外差し馬場が完全に噛み合ってのものであり、4コーナーで騎手がかなり上手くロスなく回っての騎乗でもあった
何が言いたいかというと、自分から動いて勝つほどの能力は無く、どうしても展開待ちになってしまうということだ
コーナーで上がっていけないため、短い直線では1着を狙えるような位置にいない可能性が高い。空いた内を回るなど、何か意表を突くようなことが出来ないと1着までは厳しいのではないか(外枠なら3着までの評価でいいのでは)
それと武豊騎手は今まで乗った剛腕騎手とタイプが違い、あまり合わないのではないかとも思う。
直線だけの3着狙いは上手いが…
追い切りの動きもあまりよくは見えず、牝馬にはきついローテなのかも
追記 最終追い切りは良かった
A評価 (2~3着の紐という意味で) 人気次第ではB 単8倍以下は過剰な気がする
ジャスティンパレス
前走天皇賞は不思議なレースで前半は速かったものの、前が早々と脱落したこともあり中盤は激緩み。上り3ハロンは速い瞬発力勝負となり、1枠から上手く競馬をしたことも完全にこの馬向いたレースとなったので着差ほどの評価は危険。
だが、この馬は瞬発力勝負だけではない。菊花賞は完全なロングスパート戦で自ら動いて、差のない競馬が出来ている(4コーナーで不利あり)。不可解なのは有馬記念の負け方で伸びない内を回ったにしても菊花賞程の強さは見られず。菊花賞の内容からロンスパ戦もこなせるとは思うが…
ルメールからの乗り替わりはマイナス。まあその分オッズはつくけど
デキは前走が完璧だっただけにどこまでキープできるか。追い切りは前走の方が良かった。
A評価
ジオグリフ
機動力は皐月賞からわかるように現役でもトップクラス。持久的に速い脚も使えるが、やはり距離がカギで最後まで持つのかどうか
ダービーや秋天のように速い上がりを求められるレースは走法的に合わない。香港は出遅れと直線勝負になってしまったことが敗因。ダート2走は今回考察する必要なし。
皐月賞以降でようやく彼の持ち味が活かせるレースではあるのだが、レース質的にも2200m以上で実績を残してきた馬の方が好走しそう
雨は向くので降るなら評価上げ。あとはオッズと鞍上次第
B評価 (かなりAに近い寄り) 単50倍はないと厳しい
スルーセブンシーズ
中山牝馬の内容は宝塚記念向きではある。血統、騎手も完全に宝塚記念で来そうな馬。何より前走がドリームジャーニーの有馬記念と被って仕方がない
相手関係からは推せないが、人気がないなら抑えとく。
B評価
ダノンザキッド
瞬発力タイプでロンスパ戦で来る馬ではなさそう。距離も長い。2200以上での実績馬の方に軍配があがる
C評価
ディープボンド
前走は後半瞬発力勝負となっており、苦手な競馬であったためジャスティンとの着差ほどの差はないと考える。位置取りとそれを可能にしたスタミナだけで2着まで来た印象。衰えがないのが確認できたのは良かった
やはり本質的にはパワーと持久力が問われる展開で力を最大限発揮できる馬。今回のレース質にバッチリなのは間違いない
去年の宝塚記念は内有利のスピードレースになったにも関わらず、ずっと外を回して苦手な競馬でも4着に残ったのが強く、今年は開催が進んだため去年と真逆の展開になりそうで逆転は必至
自分の持ち味が生きるレースでは安定して好走しており、ここが1番のチャンス。追切も前走同様に完璧で軸候補。
S評価
ドゥラエレーデ
世代レベルが低いとみているので今回はきついかな
アスクビクターモア ディープボンドが捲って潰しに来るのに前で耐えれるイメージは湧かず。外伸び馬場でもあるし
C評価
ブレークアップ
去年の秋から覚醒して一気にG1戦線へきた馬。G1では一歩足りないイメージを持っている方が多いと思うが、適正が合わなかっただけだとみる。この馬の本質はパワー型の持久力型でタフな展開が一番得意だと考えている。それは血統的にもそうだし、下級条件にいたときはもともと冬の中山のようなパワー馬場で活躍していた馬だからだ。それに東京などでも上り33秒台は出したことなく、キレないタイプ
この馬が覚醒した秋以降、有馬記念を除いて速い上がりが求められるレースが続いており、それでも好走しているのは地力の強化と立ち回りの上手さによるもの
有馬記念は持久力と機動力が求められる展開とはなったが、他馬がスパートを開始した3コーナーあたりで躓き、騎手が追うのをやめてレースをやめてしまっている(オーナーによると落鉄)。そもそも大外から先行するのが不利なコースで、内不利な馬場とディープボンドと同じように何もかも噛み合わない競馬をしていて完全に度外視してよい
その反省を生かしてか、阪神大賞典からは差す競馬にシフトチェンジ。前が塞がりスパートできなかったにもかかわらず、58キロでボルドグフーシュを差す寸前だった競馬には十分見どころがあった。おそらく適正外の瞬発力勝負でだ
続く天皇賞春も何度も述べているように瞬発力勝負もしっかり4着に善戦で地力はやはりある
機動力と持続力が求められ、タフなレース展開になる今回は覚醒以来、初めての絶好条件。イクイノックス ジャスティンパレス ディープボンドらの捲り勢を見て、好位置から欧州血統仕込みのバテないジリ脚で3着内確保を狙う。思った以上に適性があれば1着まであってもおかしくはない。
サンデーの血が入っておらず、非根幹距離の鬼。川田騎手が乗るのも心強く、今年から関西の厩舎に移籍してきたのも今となっては宝塚記念をとるためとしか思えない。妙味も込みでS評価。
S評価
プラダリア
青葉賞以降はG2も勝ち切れてない印象。G1馬争いの今回は実力的に荷が重いか
C評価
ボッケリーニ
前走は強く、G2では安定して好走するがG1では完敗。今まで以上にメンバーレベルも上がるため厳しい。
C評価
モズベッロ
3年前に重馬場適正を活かして3着に好走。クロノジェネシスが前を掃除しきった後に突っ込んで展開も向いていた。良馬場のG1は完敗。展開は向きそうだが、今年はそこまで雨も降らなそうなので実力的に厳しいか。
C評価
ユニコーンライオン
2年前は2着だが、超内有利馬場がかみ合ってのもの。今年は開催が進んでおり、外が伸びる馬場になっているので厳しい。捲ってくる有力馬も強力で耐えきれないか
C評価
ライラック
ここ2走は展開、適正が合わずなので度外視可能。エリザベス女王杯は完全に展開が向いての2着。同じような競馬をするジェラルディーナに完敗しているのは強調材料に欠ける。この馬が来れる展開ならジェラルが先着しているのだから、この強力なメンバーでは3着内確保は厳しいか(ジェラルですらギリ3着いけるかだと思っているため)。メンバーが手薄になった有馬記念とかで狙いたい。適正はピッタリなだけに惜しい。
B評価 (限りなくCに近く、当日よほどいい条件にならないと買わない)
全頭評価まとめ
S ディープボンド ブレークアップ
A イクイノックス ジャスティンパレス アスクビクターモア ジェラルディーナ
B ジオグリフ スルーセブンシーズ ヴェラアズール ライラック
左にいくほど評価上
最終予想
◎アスクビクターモア
○ディープボンド
▲イクイノックス
△ジャスティンパレス
△ブレークアップ
評価を落とした馬について
ブレークアップ
全頭診断時にSまで評価を上げたが、時計の速い馬場は苦しい。時計がかかるタフな展開でこそと血統的に思っていたため、全体時計の速さに負けてしまう可能性が高いと判断。ただ、人気がなさすぎて切るのも惜しいので紐で超少額買う。
ジオグリフ
調教を見て、あまり状態が良くなさそうだと思ったのと騎手が岩田騎手であること。これは岩田騎手の腕が低いと言ってるわけではなく、ブローザホーンの回避が決まってからジオグリフの鞍上が決まったことが問題。もっと前から騎手が決まっていて発表していないだけならよかったが、火曜日にブローザホーンの回避発表が出てから鞍上が決まったということだ。つまり、勝負気配があまりにも低い。全頭診断でも書いたように長い距離での実績がある馬が好走するレースなのもマイナス。適正は向いてるだけに取捨に困っていたが、状態が悪いとなれば切る。
そして差し馬についても評価をダウン。展開のとこで述べたように先行有利のレースとみたため。
イクイノックスが前を潰しにいけば、後ろの差し馬にもチャンスが生まれるかもしれないが…。個人的にはその展開は薄いとみる。宝塚記念のコース自体、力のある差し馬が4コーナーで捲って直線序盤に先頭に立つというケースが少なく、早くても直線半ばでようやく先頭に立つイメージ。
(過去を見ても前総崩れは20年クロノジェネシスの時くらいで、この時は馬場が超特殊)
イクイノックスは有馬記念のように4コーナーで前を飲み込むということはおそらく不可能。捲り気味にロングスパートはするも、ある程度位置を押し上げて最後の直線の末脚に頼るレースと予想。まあそれでもイクイは差し切れるわけだが。
重要なのはイクイノックスより前にいる馬が残るかどうかの違い。早めに潰されないのなら、先行馬有利の馬場とコース的に3着内には残せるし、イクイの後ろで漁夫の利を狙う馬たちは届かないと予想。
以上より
アスクとディープが本線。
紐にイクイノックスとジャスティンパレスまで。
アスクに関してはここ2走度外視できることはいろんなとこで言われてると思うので省略。前走、レース前の発汗がすごかったので返し馬までチェック必要。
ダービー、菊花賞くらい走れればここでも圏内で、どちらもレコードタイム決着。速い馬場と先行有利のレースとみたため本命まで評価。
ディープボンドもアスクと同様に適正面で評価。高速決着で評価を下げる人がいると思うが、去年の超高速決着で強い競馬を見せていることからそこまで減点しなくてよい。流石に去年ほどは速くはならないし、超内有利の馬場のハイペースを一生外回して4着は普通に強い。上がりがかかれば全体時計が速くても好走できると判断でき、今回も買える。高速馬場でアスクがパフォーマンスを大きく上げるため、あちらを本命にしたが、この馬自体の評価は落ちない。
イクイノックスは高速馬場にも強く、実力抜けてて切る要素なし。だが、競馬に絶対はないので。飛んだら超おいしいし紐まで。イクイ以外の2頭を当てればいい話。
ジャスティンパレスは、持続力勝負向かないと言われているが菊花賞の内容を見る限りそれはないとみる。不利なピンク帽からハイペースを先行し、4角で不利受けて追い出し遅れながらの3着は十分に持続力勝負への対応は見せている。もちろん瞬発力勝負の方が得意だが。思ったよりオッズがついてるのでこれも切る必要なし。
最終買い目
アスクビクターモア ディープボンド2頭軸三連単マルチ
紐 イクイノックス ジャスティンパレス
計12点 こちらで勝負。
相手が絞れるのと、先行馬が残って1.2着というケースも十分考えられるため三連単マルチで。アスクの単勝は今売れすぎているのと、イクイノックスの存在がいるため買う必要なし。三連単で攻めるのが吉。
アスク ディープ ブレークの三連単マルチも100円だけ抑えとこう😂 ブレーク買いたかったなあ