2023オークスはハーパーが鉄板な理由

1.は長いので読み飛ばしても大丈夫です💦
5/20 土 追記 

1.はじめに〜ハープスターが負けた日〜

今年のオークスを考える上で、避けて通れないのは断然人気のリバティアイランドであるのは間違いない。
その脚質と川田騎手が乗ることから、ハープスターを想起する者も多いだろう。

実際に、Twitter上ではハープスターや同世代のオークス馬ヌーヴォレコルトの名前が散見された。ヌーヴォはチューリップ賞、桜花賞ともにハープスターにボコボコにされたが、オークスでは見事逆転。

この事実は、競馬においてレースへの適正が実力をもひっくり返すほど大きなファクターであるということ。

ヌーヴォは古馬になってからエリザベス女王杯2年連続2着など中距離実績あげた一方、マイルは1回だけ走り、断然人気のヴィクトリアマイルを凡走。
一瞬のキレでは劣るが、長くいい脚を使う中距離適正に優れた馬だった。

もちろん、ハープスターの中距離適正がなかったというわけではない。3歳時にジャパンカップ、凱旋門賞で力を見せたようにかなり適正は高かったように思う。

だが、オークスでは敗れてしまった。
マイル適正によって可視化されていた実力差は中距離においては、ヌーヴォとハープスターにそこまで差はなかったということになる。

ハープスターのオークスの敗因は川田騎手が馬の実力を過信し、余裕をこきすぎたとの意見もあるが、それは今年のオークスにおいても同じケースが容易に想定される。
リバティ陣営が折り合いを重視したコメントを出していることから、桜花賞同様にかなり後方からの差しに賭ける可能性は高い。

少し話が逸れたが、ここで言いたいことは、中距離適正を持った馬ならマイルで完敗していても逆転の余地は多いにあるということ。
競馬はゴールまで何が起こるかわからない。
特に、初めて走る距離においては。

2.個別馬見解

少し前置きが長くなったが、ここから中距離適正に優れると思われる馬を考えていく。

まず目をつけたのは現在抽選対象のイングランドアイズだ。

前哨戦フローラs4着なのだが、この内容が非常に強い。
東京2000の舞台でかなり不利と言われる外枠(しかもピンク帽)から出遅れ、大外ぶん回し。
この時点でかなり厳しいのだが、さらに追い討ちをかけるように逃げ馬が34.1で上がる東京開幕週の内前残り展開。1〜3着馬は内を通った馬が独占。

その中で、ほぼ最後方の大外から4着まで伸びてきたのがイングランドアイズである。
フローラsからさらに距離延長し、差しが通りやすくなるオークスにおいて有力な穴馬になると踏んでいる。㊗️抽選突破

そこでイングランドに注目し、過去レースを振り返ってみた。

クイーンc4着→まあスピード競馬のマイルは短いやろうな、、むしろ適正なさそうなのによく来てるな🤔

新馬戦(阪神2000)1着
→お、ハーパーに勝ってるんだ、重賞馬に勝ってるしやっぱりイングランド強いやん!

→レース見てみる

→ん、、????

ハーパーの方が強くね??

そう、これが今回の記事を書くに至ったきっかけである。

イングランドアイズに注目するような変態(褒め言葉)は過剰人気ハーパーは無意識に嫌ってしまうし、ハーパーに注目してる人はほとんどがクイーンc勝利と適正面の評価だからだ。

ハーパーの新馬戦に注目してるのはおそらく自分だけだろう。

11月27日 阪神2000 新馬戦

1着イングランドアイズ
2着ハーパー アタマ差

言わずと知れた内回りの内有利コース
今回はハーパー以外の掲示板4頭が差しの決着

ハーパーはスタートを決め、3番手の追走
楽に前に取り付ける先行力

勝負の4コーナー
ハーパーは4角直前からスパートを開始。
後続とのリードをとり、そのまま押し切る算段

ところがここで大きく外にヨレてしまう(新馬ゆえの幼さ)
立て直している間に内で脚を溜めていたイングランドアイズに前に出られてしまう。

しかし、こっからがおかしかった

ハーパーは先に抜け出したイングランドアイズを捉えようと脚を伸ばしてくる

ん!?


なんで2番手にいた馬が、5番手から差してきた馬を差そうとしてるの!?
しかも、先にスパートしてたのハーパーだよね…

そして、ハーパーのエンジンが掛かり切り、差を詰めたところがゴール、結果2着
(ちなみに3着馬も後に重賞で1番人気に支持されるハイレベル戦)

道中番手でずっと外を回り、4角早めスパートをしたハーパーが、後ろから来た馬を差す脚を持っていたことに衝撃を受けたのだ。

しかも、イングランドアイズはずっと内で脚を溜め、理想的な抜け出しを決めていた。
競馬は基本、後ろにいた馬の方が末脚を伸ばせることは自明だろう。

この新馬戦を見た結果、能力はハーパー>イングランドアイズという評価になった。
もちろんイングランドも先ほど述べたように弱い馬ではない。
オークスでも馬券内が見込める実力馬だ。
それ以上にハーパーが強いというだけの話。

その後、未勝利 クイーンc 桜花賞とマイル3戦が続いたが、彼女の最大の持ち味であるスタミナと持久力が活きる距離レンジではなかった。

クイーンc

不利を受けるも勝ち切る。
勝ちタイムは稍重なのに過去10年で2位のハイレベル戦。
最後は追い込んできた2着馬モリアーナと脚色が同じになり、差される気配はなかった。

桜花賞

上がりの速い苦しい展開。ストライドが伸びない彼女にとって速い上がりは最大の弱点。

それでも、外を回しながら(イン有利馬場)4着まで健闘。
前にいたペリファーニアには一旦突き放されてしまうも、エンジンがかかってからは差を詰めるという、いかにもキレ負けの内容で距離延長への期待は感じさせた。

ルメール騎手や調教師のコメントからも、やはり距離が短く、エンジンがかかりきったところがゴールだったと。

このように適正外のマイル重賞でも好走できたのには、彼女のポテンシャルの高さが感じられる。

今回は東京2400の舞台。
彼女の新馬戦で見せた驚異的なスタミナ、持続力がようやく本領発揮できる。

こんなに強かったの?とみんなが驚くだろう。
馬柱だけ見ていると新馬戦での強さに気づけないからだ。

新馬戦も能力全開とはいいづらい内容で2000以上での真のポテンシャルはリバティアイランドにも引けをとらないとさえ思っている。

以下は細かい買い要素

①状態面

桜花賞時の1週前追い切りは併せ馬で遅れを取り、状態が不安視されていた中の4着
今回は楽々先着で状態上がったとのコメント
適正抜きに桜花賞組への逆転も可能か?

②血統面

・兄弟はみな中距離以上やダートで活躍するズブい馬ばかり。
この馬の特徴とも合致しており、2400への適正は血統面からも保証される

・ハーツクライ産駒は左回りの方が成績が良い

→桜花賞より上昇 

③ルメール騎手

ルメール騎手の東京g1での3着内率は80%を超えている(たしか)

以下他馬への所感

①リバティアイランド
・強いけど、距離適正に不安
・母系が短距離血統
・中内田厩舎=マイラー厩舎?中距離以上の実績は少ないはず
・休み明け桜花賞走りすぎで反動?
(ノーザンの馬にはよく見られる傾向)
・内枠でマーク集中のリスク
・おそらく大外ぶん回しのロスが多い競馬

→ハーパーの方が軸向きと判断

おそらく1倍台前半であろうから、この馬を本命に見ているならこのレースは見した方が期待値的にいい気がする

②コナコースト
・前走の先行スピード競馬はオークスにはつながりづらい
・母系は短距離血統
レーンが上手く差しに徹すればチャンスあり

③ペリファーニア
・桜花賞はコナコーストより一旦前に出たが、差し返される→距離延長への不安
・距離不安があるため外枠はマイナス

④ゴールデンハインド
・前走はイン前有利に恵まれた印象。
・例年、差し馬に飲まれるコースなのはマイナス

⑤ラヴェル
・気難しい馬だけに1枠はマイナス
穴候補から脱落

⑥ドゥアイズ
・マイルは距離が短そうな印象
・同じ条件でハーパーに2度負けているためハーパーよりは下
・だが距離延長はgoodで紐候補

⑦ドゥーラ
・タフな札幌で勝利しており、距離適正はかなりありそう
・g1馬ドゥラエレーデとドゥアイズに完勝しており近走の負けでオッズが落ちそうなのはgood
○筆頭候補

⑧シンリョクカ
・こちらはキレる脚をもつため距離が伸びていいタイプには見えなかった
・阪神jfも内伸び、差し展開の恩恵をモロに受けており、着順ほど評価するのは危険

個人的には過剰人気する罠馬の予感。

5/20 追記

土曜の東京芝の傾向から。
前半のレースは稍重で差し傾向が目立つも、良馬場に回復した後半からはイン前が残る傾向に。

だが、これは東京芝が内から乾いた結果によるものだと考え、明日には概ねフラットになっているとみる。むしろ先週までの傾向や、Bコース最終週であることから外差し馬場へと変わる可能性までみる。

買い目

ハーパー ドゥーラ のワイド1点
ハーパー単勝

めちゃくちゃな高速馬場でない限りはこれでいく
3連系の馬券をずっと考えていたが、
①リバティが被っているおかげで穴馬のオッズがおいしく、点数が広がってしまう
②来る確率の高いリバティが来たら損
以上の2つの理由からワイドに切り替え

超高速馬場だった場合は、期待値高い穴馬達が絶望的になるので
ハーパー単勝のみでいくかと

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