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著作権はセクハラと同じであるという事。

著作権は法律的にはセクハラと同じであると思う。
著作者が侵害だと思うかどうかで、法律としてはその線引きはかなり不明瞭である事だ。
基本、著作権は創造した時から発生する。
でも、この時点では著作権自体には何の効力もない。効力が生まれるのは著作者が世間にこの作品は著作物だと公言公表した時からだ。
ただ、公言公表したからには、この時点で以前に公言公開した著作物に侵害していたかが問われてくる。
しかし、全く同じに複製してれば判りやすいが似ているだけでは侵害として立証するのは難しい。
そんな事がまかり通れば殆どの著作物が侵害にあたってします。
もし制作者が著作権を行使出来る様にするには、最低でも立証する為の証拠を用意しておかなければならない。
以前、知人のイラストレーターが作品が類似しているとネットで訴えられた事がある。その相談を頼まれたが類似部分が似てるという事だけだ、しかし、少し調べれば、訴えた側の作品も類似している作品が山ほど見つかったのだ。それでも訴えた側はパクったなど損害賠償だとイキリまいてたけど、その事をネットに拡散したら訴えた側は叩かれまくっていた。
結局、それっきりで退散だ。著作権だけでは殆どの場合そんな程度だ。
複製権や公衆送信権、著作隣接権、人格権、肖像権などあらゆる権利を照らし合わせて実証しなければならない。
でも、個人的な意見ではあるが、今の漫画やアニメのキャラクターはある意味、区別出来ないほど似ている様に見える。
若い人からみると「それが老害だ」という事だ。まあ、アニメとかだけじゃなくアイドルとかも全く同じに見えてしまう。
その事を知り合いのキャラクターデザイナーに聞くと、「大丈夫です。同じです。」との事。まあ、それが売れるキャラクターは時代に変革しても似てしまうのは当然である。
ただ、最近若いアニメーターやイラストレーターの中に参考画像を渡すと平然とトレースした成果物が納品される事がある。
同人誌の世界では二次創作物や三次創作物がまかり通り、その中から多くの絵師といわれるクリエイターがプロとして商業作品の世界で活躍していく。
最近のエンタメ業界も著作権に詳しい人はあまり居ない。SNSで指摘されて炎上になって始めて知る事ばかり、中には著作権に侵害しているとはいえない事例でも炎上すればメーカーは世間を恐れて作品を中止に封印されていく。ほとんどセクハラ事例と同じだ。怖い時代になったもんだ。

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