必要な英文法 III

必要な英文法 II の続きです。

今日はいわゆる「修飾語」とか呼ばれるやつについて考えてみましょう。用語はどうでもいいです。

大雑把に、修飾語って「文になくても文法上困らないけど、言い足したいやつ」です。

Mario kicked a red turtle.

の red は修飾語です。亀が赤か青かでいろいろ業務上の違いがあるのは重要ですが、文法上必要なわけではありません。現に、

Mario kicked a turtle.

って言えるので、文法上の必要なわけでは無いんです。亀という名詞についての詳細くれてるので「形容詞」と呼ばれます。形容詞という用語はどうでもいいですが、名詞を修飾するってところは大事です。

というのも、名詞以外を修飾する「副詞」とは全然挙動が違います。

Mario suddenly kicked a turtle.

いきなり!!!これも文法上必要なわけではないです。Suddenly が「副詞」です。副詞って、動詞だったり文全体だったりを修飾します。というのも「いきなり」なのはマリオでも亀でもなく、「蹴るという動作」とか「蹴るという出来事」がいきなりなわけですよね?ですので、面白いことに、文のいろんな所に配置できます。

Suddenly, Mario kicked a turtle.
Mario kicked a turtle suddenly.

とかも文法的にはイケてしまいます。副詞は文とか動詞を修飾するので。動詞の隣とか文の隣とかにあればいいわけです。

この「隣」というのは英語の文法においておそらくかなり重要なので、また別の機会に。

形容詞はどうでしょうか?

Red Mario kicked a turtle.

これだとマリオが赤くなっちゃいますよね。最初から赤いですけど。亀が赤いという意味にはなりません。

Mario red kicked a turtle.

これは何を言ってるかさえわかりません、

Mario kicked red a turtle.

これだと赤を蹴ったのでしょうか?そういう時代ではないですよね。

Mario kicked a turtle red.

フランス語とかだと形容詞が名詞に来るこの語順かもですが、英語です英語。

形容詞は名詞のすぐ前に。
そういうことです。

名詞について修飾するので、名詞のすぐ前に来ないといけません。

副詞は勝手にしてください。(例外として、動詞の直後に副詞が来るのはだめになってます。Mario kicked suddenly a turtle. というのはダメです。)


名詞と副詞はどうやって区別するの???

それですよね。どうやらこれに関して間違っている例をあんまり見たこと無いので、だいたい雰囲気で分かるっぽいです。というのも、形容詞と副詞の区別と使い方、日本語と似てるんですよね。

赤いマリオが亀を蹴った。

って言ったら赤いのは亀じゃなくてマリオです。言われなくても赤いですが。形容詞と名詞の関係は日本語と英語の間で互換してます。副詞の「いきなり」に関しても日本語とほぼ互換してます。

いきなりマリオが亀を蹴った。
マリオがいきなり亀を蹴った。
マリオが亀をいきなり蹴った。

どれも言えるし意味にも大差ないですね。英語と同じです。

深く気にしないといけない問題では無さそうです。

だったらなぜこの話を?って事ですが、前置詞句は形容詞のようにも副詞のようにも使えます。そして、主語+動詞+目的語 しか無いんだったら、英語の文は常に短いはずですよね。短くないです。次回は前置詞句の使われ方を見てみたいと思います

名詞を修飾する以外の形容詞の使い方もあるのですが、それはまた先にやりますね。

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