私の心の中に生き続ける「MAKAZE IZM」
6月に入って「MAKAZE IZM」ばかりリピートしていた。
この歌詞が、真風さんと出会って過ごした自分の人生と余りにもぴったり過ぎて、石田先生は私の為に書いてくれたのかなって錯覚した。
私は文字通り「真風涼帆さんに出会い汚部屋から抜け出し人生が変わった」と言える今を過ごしている。私の人生がドラマ化されるならば「真風涼帆との出会い」は大きなハイライトの1つとなるだろう。
初めて見た宙組の舞台で、当時のトップスター以上に印象が強かった色っぽいお髭のあの方。お芝居なのに余りの色気にオペラグラス越しにドキドキした。ショーでは独特の歌い方をされていて、とても大きくてやっぱり色っぽくて…見とれていたら、思いっきりカタカナ英語での「アイオブザタイガーーーー」に度肝を抜かれた(笑)
あれから約7年と言う月日を、ほぼ全ての作品をこの目で見た…はず。博多座の黒い瞳ぐらいじゃないかな。私の人生良い時も悪い時も「宝塚歌劇団の宙組」が「真風涼帆」が当たり前のように存在していた。
真風さんに出会って、色々な事が変わった。
決して綺麗な部屋ではない。そこそこ散らかってはいるけれども、ごみに埋もれた汚部屋ではない。ちゃんとごみも捨てている(人って弱るとゴミすら捨てられなくなるのよ)筋トレが日常生活にある今、あの頃より数値的にも健康的に生きている。若いから様子観察だったけれども、一時期「このままだと薬でコントロールしなきゃいけなくなる!」と忠告されたコレステロール値はいつの間にか正常値になっていた。
MAKAZE IZMの千秋楽、私のお誕生日に人生で一番美しい自分で真風さんに会いに行く。
この宣言通り、2023年1月の私はキレッキレだった。体脂肪率も過去最高に低かったし、自分でもシュッとした事を自覚出来た。MAKAZE IZM公演中に出会った方々も「あれ?」「頑張ったんだね」と言われた。
その後、あっさりリバウンドしたんだけどね…(笑)
仕方がない。お酒とは切っても切れないんだもん。昔と違って今はうじうじした気分では飲まない。時々はむしゃくしゃしてるけれども…大体外で気分よく楽しい気持ちで飲んでいる。宙組ファンの仲間達と飲むお酒、宙組生の名前や作品にちなんだお酒たち。前よりも飲むお酒にこだわるようになったし、毎日は飲まない分飲む時は思い切って楽しむようにしている。
色んな事が変わったけれども、変わらない事変わらなかった事も多かった。
大きすぎた夢 高すぎた理想
すべて受けれ 走り続けた
変わろう、変わらなきゃ。と肩肘を張り過ぎた。
昔から自分が嫌いだった。ウジウジ・オドオドとする自分が、すぐ傷ついて心が折れて、人と関わるのが苦手な私。特に異性には苦手意識が強くて、馬鹿にされるんじゃないか、嫌な思いをするんじゃないか。出会う前から「失敗したらどうしよう」とビビって本音をさらけ出せない自分が。
-20kg近くのダイエットを達成して、もっともっと自信に漲る自分に生まれ変わる。そう思っていた時期があったが、痩せたからと言って内面はそう簡単に変わらない。三つ子の魂百まで、そう簡単に変わらない。
変わらなきゃ、変えたい。でも変わらない。
宝塚ファンである事で、宙組ファンである事で何か変えられないかと模索して、滑って、躓いた。自分で自分の首を絞めて苦しんだ時期があった。
スペースなど、昔の私では考えられない挑戦もした。それによって開けた世界は確かにあったけれども、だからと言って劇的に変わるものはなかった。
やっぱり私は人見知りなのだ。根本的には変わらない。一度に多くの人と会うと疲れてしまう。フォロワーさんのフォロワーさんと言われても覚えられないし、一方的に知っていると言われるとビビッてしまう。140文字で私の全てじゃないのに私と言う人間をジャッジされるって嫌だなぁって思う事もあるけど、時々は勢いで会う事もあるし、それが良い方向となる事もあった(フォロワーですらない人に「飲みましょう!」とリプされて勢いで飲みに行った事があった。誰やねんと思いながらもめちゃくちゃ面白かった)
7年の間で変わった事。
年を取っても大人になれる訳じゃない。落ち込む事もダメな自分に向き合う事も多い。不器用で相変わらずだなぁと自己嫌悪もするけれども、自分を責めない。年相応の大人ではないかもしれない。社会的に立派な大人じゃないと嘆き悩む事もあったけれども、大丈夫、色んな人がいる。ダメな時もある、そんな時もある。と自分で自分を鼓舞する事。自分を守ると言う決断から職場の環境を変えた。
自分の心身を大切に自分で守る。この事を一番に生きている。
元気に楽しく宙組を観る事が出来ている。仕事もして、筋トレもして、面白い本を読み、美味しいお酒を飲み旅へ出る。宙組ファンの仲間だけじゃない、私を好きでいて大切に思ってくれる人も沢山いる。嫌われる傷つく事ばかりに囚われて気づかなった。いざ「しんどいよー」って言えば手を差し伸べてくれる人たちが居る事を。もっと早く気づけばよかったなぁと思う事もあるけど、今気づけて良かった。
変えたい自分と、変われない自分
どちらも本当の私なのよ
こんな自分でも自分だよって言えるようにはなった。
些細な変化かもしれないけれども、これが真風涼帆さんと言う人と出会えて一番変わった事で、一番大切で掛け替えのない事だと思っている。
時の流れに消えるもの
時が経つほど深まり行く想い
ただ風に向かい走れ
自分を信じて進もう
私に余りにも大きなものを与えてくれた人。一生の宝物ような出会い。この先ずっと宙組を観続けるだろう中でも、これほどに大きな出会いはあるのだろうか。とにかく私にとって最強で最高の男役だった。
その大きな羽根は私の心の中で生き続けている。弱った時、辛い時にそっと思い出せるように、心の大切な所に閉まっておこう。
ゆりかさん、ありがとう。