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"ONE HEART"-瀬戸花まりが宙組娘役に託したバトン #宙組はみんな最高(3/14更新)

ここ数年、宙組娘役を代表する上級生の退団が相次いでいる中、現時点で96期にして娘役の最年長となったのが瀬戸花まりさんだ。

瀬戸花まり(Mari Setohana)
誕生日 12月28日
出身地 徳島県名西郡
身長 163cm
初舞台 2010年4月「THE SCARLET PIMPERNEL」
好きだった役 今迄やらせていただいた役、全てです!
愛称 せとぅ、せっちゃん、まり

  

・瀬戸花まりは宙組娘役の象徴だった。


上級生娘役の退団が相次いでも「でもせとぅが居るから大丈夫だよね!」なんて事を思っていた。その矢先の退団発表には宙組ファンのショックも大きかった。みんなのお姉さん/お母さん、しっかり者のせとぅ、開演アナウンスのあの声、行く末は管理職か?と言われる程宙組ファンの信頼は厚かった。

瀬戸花まりが居ない宙組を想像出来るだろうか?

歌にしろお芝居にしろこれ程に頼もしい娘役は居ただろうか?宙組ファンに「瀬戸花まりと言えば?」と問いかけたら数えきれない程の役や場面が出てくるだろう。下級生の頃から今日まで「瀬戸花まりはここに居るぜ!」と言わんばかりの活躍ぶりだった。どの作品にも必ずインパクトを残し、かと言って世界観を壊さないし相手の前に出過ぎる事も無い。宙組に瀬戸花まりがいる。その厚い信頼をずっとずっと背負って来たしどんな場面だろうと絶対に期待を裏切らなかった。あの声、あの目力、瀬戸花まりこそ宙組の娘役の象徴だった。オフのせとぅだって組子からの厚い信頼ぶり・そのエピソードは尽きなかった。宙組生にとってもきっと大きな存在だったと思う。

退団者の名前に瀬戸花まりの名前があるなんて信じたくなかった。

タカラジェンヌだって一人の人間で、彼女の人生を思うなら快く送り出すべき。とは言え、今ここで宙組が瀬戸花まりを失う事はどうしても受け入れがたいものがあった。特に下級生娘役達が心配だ。これからまだまだ上級生の背中を見て学ぶ必要があるだろうし、彼女達にとっても1人でも多くの上級生娘役が居た方がいいだろう。芸事は特に経験を積んだ人にしか教えられない事はあるはずだ。ねぇ、もっともっと居て欲しかったよ。

そんな思いを抱きながら「Never Say Goodbye」に臨んだ。退団者独特のオーラのようなものを放つのか?これだけみんなに愛されていた人かつ宙組の功労者なので特別な場面が残されるのかと思ったが、拍子抜けする位変わらなかった。至っていつもの瀬戸花まりだったのだ。

(再演作品だからと言う事もあるが)退団公演だからって特別な役だったかと言われると、きっと退団しなくてもアニータ役だっただろう。センターで目立つ場面はあったけど、学年と立ち位置を考えたらいつもだってその位置に居たと思う。カードを差し出し「お引きよ…」あの声だってせとぅそのものだったし、その間合いの取り方もさすがせとぅだった。スポットライトが当たった時のひと際輝く瞳だって変わらない。変わらなさ過ぎて瀬戸花まりの退団公演だと言う実感が無かった。次の公演だってしれっとあの開演アナウンスの声が聞こえて、どこからともなく瀬戸花まりの歌声が聞こえて来そうな気がする。

瀬戸花まりはいつものまま、いつも通りにこの作品を全うしていく。

だけど1つだけ感じた事がある。

下級生娘役達を見て「彼女たちは大丈夫」と思えたのだ。

瀬戸花まりが居たから大丈夫なのだと。

「プロミセス、プロミセス」「バロンの末裔/アクアヴィーテ!!」この2つの作品をそれぞれ経て、この逆境の中で舞台に立つ娘役達の頼もしさに心を打たれた。娘役達が今まで以上に力強く頼もしく感じた。

長年見ていて、いつまで下級生だと思っていた子だって上から数えた方が早い。今まで上級生娘役のお姉さまたちの陰に隠れがちだったのに、急に存在感を示した来た娘役もいた。ポスト・瀬戸花まりではないけど、次に宙組娘役と言えば…と言われるのかなと思わせる期待の娘役だっている。うんと下級生だって頑張っている。いつだって宙組娘役は凄いし強い。スゴツヨなのだ!カッコ良くて可愛くて実力者揃いなのだ。それが宙組の娘役じゃないか。

今居るみんなは瀬戸花まりの背中を見て育っているんだもの。

次の公演では瀬戸花まりの姿は無いけど、瀬戸花まりのハートは残っている。瀬戸花まりが託した宙組娘役のバトンがある。目に見えるものなのかは分からないけど、それぞれに「瀬戸花さんから学んだもの」がきっとあると信じている。それがどんな形で見られるのかは人それぞれなんだろうけど、誰かの成長を見た時にふとした時に、宙組には瀬戸花まりと言う娘役が居た事を思い出す。きっとそんな瞬間がある。

宙組の瀬戸花まりは忘れられない娘役だったよね。

その存在をいつまでも語り継ぐ事が出来る未来を思い浮かべたのだった。

・みんなの瀬戸花まり

noteのせっちゃんの記事を読んで飛んできました!
活躍していたお役や場面は沢山ありましたが、私が特に好きなのは初演アクアヴィーテのビーストの歌手です!あのスパーンと劇場に響き渡るパワフルボイスが忘れられません。今でも音源を聞くと劇場で歌声を浴びた時の感覚を思い出します…!てっきりずっと居てくれるものとばかり思っていたので寂しい気持ちでいっぱいです……。せっちゃん大好き!

ーもう一語一句同意しかないです。今までの宙組にはどの作品どのショーもあのスパーンと空間に響き渡る美声がありましたもの。ビーストは和希そらとの同期とのハモりも効いてて良かったですよね。瀬戸花まりのあの声こそ宙組ぐらいに思っていたので、退団は青天の霹靂でした。私もやっぱり寂しい。そして、せっちゃんが大好きです!!

せとぅのnote読みました。劇場で開演前の静かな興奮の中、せとぅのアナウンスを聞くと「宙組見に来たぞ!」と一気に宙組の世界に引き込まれる瞬間が好きでした。迷いのないまっすぐな声が大好きです。
博多座のVIVA!FESTA!のエトワールは疲れたときに聴くと元気を貰えて、一時期は毎日退勤時に聴いていました。今でも特別疲れてしまった時には聴いてせとぅに元気を貰っています。
退団してしまうのは寂しいですが、ヅカポタさんの宙娘にしっかりバトンが繋がれているとの言葉に心が温かくなりました。

ー静寂の中、凛とした声での開演アナウンス。始まるんだなって言うスイッチのようでしたね。ハキハキと分かりやすい声は観劇初心者にも優しい仕様だったかと思います。癒されるってよりも元気を貰える声ですよね!歌声もだけど、あの目力を思い出すと元気になれる気がします。宙組にとって大きな存在だったので次の公演が不安でもありますが「せとぅの魂」を引き継いだ娘役達がきっと頑張ってくれるのでそれを見守りたいと思っています。彼女たちの何処かにせとぅの何かが残ってる、きっとそう思います。

せとぅー、サパのアンカーウーマンの滑舌の良さが徹底的に管理されてる世界観をバッチリ現していて、上手いを超えて怖いと思ったのを覚えています。アクアヴィーテ、ラムページのそらちゃんとの歌も刺激的で大好きです。開演アナウンスのパリッとした声も宙組のシンボルみたいだったから寂しい限りです。パッションなイメージのせとぅーが最後の役で厳かにひそやかに「お前はオリーブの木の下に眠る」と歌うシーン、この役がせとぅーでよかったとしか言いようがないです。

アンカーウーマンの隙のない不気味さ…怖かったですよね。いつもハキハキした声ばかりではなく、抑揚の付け方も絶妙だったなと思います。アニータの静かな説得力を感じる占いの歌、一歩引いて行く末を傍観する距離感。セリフの言い方1つ1つは新鮮なんだけど、でもどこか瀬戸花まりらしくもあるなとも思います。

あなたにとっての瀬戸花まりってどんな人ですか?「この作品」「この役」「せとぅにお世話になったエピソード」「これから期待する宙組娘役」など聞かせてくれると嬉しいです。note転載OKな方はマシュマロ・こっそりTwitterでもOKです。リプで読んだよ~だけでも嬉しいです。ずっと先の将来も瀬戸花まりが居た事を語り合いたいですね。
マシュマロ https://marshmallow-qa.com/zukapota
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