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【りとぐり#12】“a”ってどんな時に使う?【可算名詞・不可算名詞の理解から】

こんにちは♪
今回から,名詞につきもの,『冠詞』についての学習です。
冠詞は,簡単に言うと名詞の前につける “a”, “an”, “”the”ですね。
今回は “a”(an)について。

簡単に前回の復習をしておきましょう。

可算名詞= 細かくしてしまったらその基本的な性質が損なわれ,そのものと言えなくなってしまうもの

不可算名詞= 細かくしてもその基本的な性質は変わらず,そのものと言えるもの


では,このことをふまえて今日の学習です!

1. “a”がつくかつかないかで何が変わるか

さて,

I ate a tuna.

と言ったとします。aは「1つの〜」という意味。これはみなさん大丈夫でしょう。つまり,つけた場合可算名詞として名詞を見ていることになります。
ただ,どんな「1つ」なのか,と言うことを必ず意識して下さい。

a (an)は,1つの具体的な形をイメージして見ている。そのものが1つしっかり揃っていると言うことを表します。

つまりこの文はどういうことか。

I ate a tuna. (私マグロをまる1匹食べた。)

となります。続いて,不可算名詞として,つまり数えない名詞としてtunaを取り上げます。

I ate (a slice of)tuna.

これは,「切り身を1つ食べた」という意味です。
aをつけず不可算名詞の形なので,これ以上細かくしても性質が変わらないツナの形状。つまり切り身になった状態。
数えるときは例文のように, a slice of tuna, two slices of tuna,とあくまでtunaではなくslice(1かけら)の方を数えて表します。

切り身のマグロは,魚の形として1匹のマグロを見ずに,材質(マグロという食べ物,肉片)で見ていますよね。前回の不可算名詞の学習と繋がってきますよ。


同じようにもう1つ見て見ましょう。

a stone

stone

の違いです。説明できますか。

aをつけた可算名詞のstoneは,1つの石の形を想像して見ています。
川に石ころを投げるときの「石」,体育祭前に校庭で拾い集める「石」。そんな石を表したいときは,(1つの時は)必ず “a”をつけます。

stone。不可算名詞のstoneは,材質・素材としてみた石です。
1つの形を想像せず,例えば,「この彫刻は石でできている」という時の「石」です。

もう一度大事なので確認しましょう。
aをつけるということは,1つと数えているのでつけている名詞は可算名詞。さらに,

a (an)は,1つの具体的な形をイメージして見ている。そのものが1つしっかり揃っていると言うことを表します。

ついていない時との違いをイメージして捉えられるようにして下さい。

2. 自己紹介で “I like cat.”というとなぜヤバイのか

さて,中学校の英語学習で,aや複数形のsをつけることを説明するとき,私は必ずこんな話をします。

これまでの話を聞いてきた皆さんなら,簡単に理解できますよ。

英語の自己紹介で,「私はネコが好きです。」と言いたい。

I like cats.

こちらが正しい英文です。
ネコ全般がスキなわけですから,複数形のsをつけないといけない,となります。(複数形の詳しい解説はまた改めて…)

では,“a cat”や “cat”だとその意味合いが変わってしまう。そのことを説明できますか。

まず,

I like a cat.

これは,aをつけて数えていますので,先ほど説明した “形として”見た1匹のネコ,です。可算名詞。
でもこれだと,ある1つのネコということ。普通そうではありまん。
全てのネコ,全般のことを言いたいということなので,複数形のsをつけるのが正解です。

続いて,

I like cat.

これは大変です。1匹のネコという形が消滅してしまいます。数えていない不可算名詞なので,材質として………(以下略あとは上の画像参照。gkbr)

それぞれが,自己紹介・好きなものを紹介するときなどには適当でないことが分かったかと思います。


今日はここまで。次回は, “a”に含まれるもう1つの役割について詳しく解説し,名詞の扱いについての理解を深めてもらいたいと思います。

質問や内容のリクエストなどあったら,ぜひコメントでお寄せ下さいね。待っています♪
今回も最後まで読んで頂き,誠にありがとうございました。

↓の記事では,これまでに書いた英文法についてのまとめ記事が文法項目ごとに整理されています。まだ少ないですが,英語学習頑張っている人は参考にして下さいね。
この文法について書いてほしい!というリクエストある方はぜひコメントお願いします🙇‍♂️

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