18話「救出」
ー前回までのあらすじー
ファイズのベルトを奪われ、菊池クリーニングで倒れているところをさくらたちに発見された飛鳥。
オルフェノクから成るグループ「ラッキークローバー」の一人である美波に拉致され、スマートブレインのビルで囚われの身となった瑞穂。
オルフェノクに対抗できるファイズのベルト・カイザのベルトは、今やオルフェノクたちの手に渡ってしまい絶望的な状況かと思われたが、まだ一つオルフェノクに対抗できるベルトは残されていた。
刑事である麻衣が偶然オルフェノクに襲われていたところに、謎の白いライダーが現れオルフェノクを撃破して姿を去っていった。
その白いライダーの正体は、他でもない麻衣の妹の紗耶だった…
〜カフェテラス〜
美月:ん〜、良い天気だね〜
あやめ:そう、ですね…
空が快晴で、暖かい陽の光と穏やかな風に吹かれて優雅なティータイムをしている2人だった。
美月:ん、大丈夫?あやめちゃん。具合悪い?
あやめ:あ、いえ…そうじゃないんです。
あやめ:こんなことしてて良いのかな…って。私たちスマートブレインに裏切り者として追われているのに。
その一言で、美月は自分たちの置かれている状況を思い出し、表情が固まった。
美月:そう、だよね…
美月:やっぱり、こんなことしても変わらないよね…
美月:なんか少しでも明るくなれたら良いな、って思ってお茶なんかしてみたけど…意味ないよね。
我ながら呑気過ぎると、美月は自身に呆れて苦笑いした。
あやめ:ご、ごめんなさい!そんなつもりで言ったんじゃないんです!
あやめ:美月さんの気持ちは嬉しいです!それに、前向きになるって大事なのかなって思いますし。
慌ててあやめが謝り、気まずい雰囲気は解消された。
美月:ふふ、ありがとね。
?:うわぁあああ⁉️
気を取り直してティータイムを続けようとした2人の耳に、遠くから悲鳴が入った。
悲鳴の聞こえた方へ美月とあやめがダッシュして向かうと、一体のモールオルフェノクが立ち尽くしていた。
その周辺には、オルフェノクに襲われてしまった者たちの灰にまみれた衣服と所持品が散乱していた。
オ:はぁ〜、今日も調子が良いぜ〜
美月:(やっぱり、オルフェノクだったのね。)
あやめ:はぁぁああ❗️
美月:⁉️
美月の後ろにいたあやめがホースオルフェノクの姿に変身して、オルフェノクに向かって突進した。
オ:❗️何⁉️
あやめ:てぇぁああ❗️
ホースオルフェノクの力で魔剣を生成したらあやめは、オルフェノクの腹部を魔剣で突いた。
オ:がぁああ⁉️
あやめから不意打ちを喰らったオルフェノクは一瞬宙に飛び、地面に転がされた。
その様子を見ていた美月も、あやめに加勢するべくクレインオルフェノクに変身した。
美月:はぁ!
美月からパンチを喰らったオルフェノクが、手を上げて美月たちに静止するよう促してきた。
オ:な、お前ら止めろって❗️俺たち仲間だろうが⁉️
あやめ:黙れ。
そんなオルフェノクにあやめは構わず魔剣を振り下ろして、オルフェノクの正面を斬りつけた。
オ:ぐはぁ⁉️
2人からの攻撃を喰らい、オルフェノクは困惑していた。
オ:お前ら、狂ってやがる…
(爆発音)
美月・あやめ:⁉️
戦闘をしていた3人のもとに、青い弾が飛来して美月とあやめが被弾し吹き飛ばされた。
美月:ぐっ…
北崎:み〜つけた、裏切り者さんたち。
あやめ:(だ、誰なの⁉️)
爆発で発生した煙が引くと、ラッキークローバーの北崎の姿が現れた。
北崎:君、引っ込んでて良いよ〜
オ:あ、ありがとうございます。
北崎によって、オルフェノクは逃走した。
美月:な、待て!
北崎:さ〜て、今から楽しいゲームの始まりだよ。
北崎は不適な笑みを浮かべて、ドラゴンオルフェノクへと変身した。
ースマートブレインのビルー
(掃除機を起動させる音)
飛鳥:何してるの?
啓太郎:何って、掃除だよ。
飛鳥:良いから、んなことしないで!
啓太郎:だって、この床汚いの気になるんだよ!
清掃員の姿に化けてオルフェノクたちが多数在籍している会社「スマートブレイン」のビルに侵入し、捕らわれている瑞穂を救出しようとしていた飛鳥と啓太郎だが、
啓太郎がクリーニング屋という職業柄か汚いものを見ると綺麗にしたくなる衝動に駆られ、掃除を始めた。
飛鳥:あのね、土生さんをここから救出するのが目的なの。
啓太郎:それは分かってるけど…
啓太郎:でもほら、清掃員なのに掃除してなかったら怪しまれるよ?
飛鳥:それは…、確かにそうか。
啓太郎:はい、飛鳥さんも掃…
飛鳥:いやいや、おかしい!人命優先しろ、そこは!
2人が言い争っていると、飛鳥が耳につけていた無線機に無線が入る。
さくら:飛鳥さん、そっちはどうです?
飛鳥:え、ああ…まだ土生さんは見つかってないよ。
さくら:そうですか、こっちもまだ何も手がかりすら無しで。
飛鳥:そっか…なんかあったら、また連絡するよ。
さくら:了解です。
さくらとの無線でのやりとりを終えて、飛鳥は瑞穂の捜索を再開した。
(打撃音)
あやめ:がはぁ!?
ホースオルフェノクに変身していたあやめだったが、北崎が変身したドラゴンオルフェノクの巨大な篭手で正面を斬りつけられ吹き飛ばされていた。
美月:あやめちゃん!
北崎:ふふ。
二人を相手に余裕な表情を見せていた北崎に、
美月:ふおおおお!!
クレインオルフェノクに変身していた美月が背後から接近して、北崎の両腕を拘束した。
北崎:ふっ、無駄だよ。
が、北崎はその剛力で難なく美月の拘束を振り解き、代わりに美月の腹部に蹴りを入れた。
美月:ぐがぁ!?
北崎:ふ〜
転がりゆく美月の方に北崎が向いた瞬間、
(剣の斬撃音)
北崎:なっ!?
背後から、あやめがホースオルフェノクの力で生成した魔剣の攻撃が飛んできた。
あやめ:つぅあああ!!!
北崎が一瞬狼狽えたのをあやめは見逃さず、魔剣で追い討ちをかけた。
北崎:くっ!
巨体で頑丈な身体を持っていたドラゴンオルフェノクも、ホースオルフェノクからの素早い斬撃の数々には全てに反応できず、防戦一方となっていた。
美月:(効いてる。いけぇー、あやめちゃん!)
美月があやめと北崎の戦闘を見守っていると、魔剣の攻撃に耐えられなくなったドラゴンオルフェノクの外殻が破壊され崩れていく。
北崎:ぐっ…
あやめ:終わりだ。
膝をつく北崎の前に、あやめが魔剣を突きつけると、
北崎:ふふふふはははははぁ…
あやめ:な、何がおかしい!?
北崎は不気味な笑い声を響かせ、ドラゴンオルフェノクの姿が変化した。
美月・あやめ:!?
先ほどの姿と比べると細身になったドラゴンオルフェノクが立ち上がると、一瞬で姿が見えなくなり、
あやめ:何!?
(打撃音)
あやめ:うわぁ!?
あやめに向かって、四方八方から攻撃が高速で飛んできた。
北崎:はぁ、はぁ、はぁああ!!
美月:(あいつ、姿を変えて高速で動けるように…!?)
清掃員の格好をして、飛鳥たちと同じくスマートブレインのビルに潜入して瑞穂を救出しにきたさくらと友香は、視線の先に啓太郎を捉えた。
友香:ねぇ、さくらちゃん。あれ…
さくら:え、あっ!
啓太郎の方に急いで二人は駆け寄った。
啓太郎:♪〜〜〜
さくら:ちょっと啓太郎!?何呑気に掃除してんのよ?
啓太郎:だって、汚れが見えると気になって仕方ないじゃん!
さくら:今はそれどころじゃないの!!
友香:あの啓太郎くん?齋藤さんは?
啓太郎:え、あ…あれ??
さくら:もう…はぐれないでよ。
さくらに説教され、啓太郎はしょんぼりしていた。
その頃、啓太郎と別れ一人で瑞穂の捜索をしていた飛鳥がとある部屋の前に差し掛かる。
飛鳥:?
その部屋のドアが少し開いていて、その隙間から部屋の中を覗いた。
蓮加:ねぇ〜、そろそろ起きなさいよ。
瑞穂:・・・・
蓮加:本当は起きてるんでしょ?
瑞穂:・・・・
蓮加:ま、別にそのままアンタの命もらっても良いんだけどさ〜
床に倒れて目を瞑っている瑞穂を前に立ち尽くす、ラッキークローバーの蓮加の姿があった。
飛鳥:(土生さん!?)
飛鳥は無線機のスイッチを切ると、蓮加に気づかれないよう静かに部屋に侵入してテーブルに隠れて様子を伺った。
蓮加:って、聞いてるの〜??
蓮加が瑞穂の前で膝を下ろすと、瑞穂の顔を鷲掴みして持ち上げた。
瑞穂:・・・・
蓮加:ふっ、悔しいけどアンタ綺麗な肌してるよね〜
瑞穂:・・・・
蓮加:ふふ、もう蓮加我慢できないから襲っちゃおうかな〜
瑞穂に気を取られている蓮加を見て、
飛鳥:(今だ!)
瞬時に飛鳥は近くの椅子を持ち、そのまま蓮加の背後に近づくと、
(打撃音)
蓮加:!?
蓮加の後頭部に向けて飛鳥は椅子で強打し、蓮加を気絶させた。
ドサッ
すぐさま飛鳥は瑞穂に駆け寄り、肩を貸して瑞穂を持ち上げた。
瑞穂:!齋藤さん…
飛鳥:説明はあと、今はこっから脱出するよ。
瑞穂:え、ええ…
目を覚ました瑞穂とともに、飛鳥は部屋を抜け出した。
さくら:飛鳥さん、全然無線繋がらない…
友香:心配ね…早く見つけないと。
啓太郎:ごめん、俺のせいかも。
と3人が飛鳥の噂をしていると、さくらの無線機に無線が入る。
飛鳥:土生さんを見つけたよ。
無線は飛鳥からだった。
さくら:本当ですか!?
瑞穂:ええ。
さくら:みず姉!
瑞穂の声が無線越しに聞こえ、さくらは喜びの声を上げた。
友香:良かった、とりあえず早くここからみんな出よう。
飛鳥:はい、…!?
突然ノイズが激しくなり、次の瞬間無線が途絶えてしまった。
さくら:飛鳥さん!?
飛鳥:はぁ…はぁ…はぁ…
瑞穂:しつこい奴だ。
蓮加を気絶させて部屋を脱出した飛鳥と瑞穂だが、すぐラッキークローバーの美波に見つかってしまい逃走していた。
美波:(すばしっこい子たち、でも良いわ。)
美波:(早く捕まえて、いただくからね。)
走り続けていた飛鳥たちだが、美波に追い詰められとうとう行き止まりに差し掛かってしまう。
飛鳥:な!?
瑞穂:くそ、袋の鼠か。
美波:あらあら、運がないわね〜
不適な笑みを浮かべながら美波が近づいてきた。
飛鳥:あ〜、もう!!
苛立ちの衝動に駆られた飛鳥が思いっきり行き止まりの壁を叩くと、
(開閉音)
壁に裂け目が出現し、隠し自動ドアが開いた。
飛鳥:え?
瑞穂:入るよ!
飛鳥:あ、ああ…
すぐさま飛鳥と瑞穂は中に入った。どうやらエレベーターになっていたらしく、瑞穂が中のスイッチを押してドアを閉めた。
美波:!
急いで飛鳥たちに迫った美波だが間に合わず、美波の目の前でドアは閉まった。そんな美波の元に、目覚めた蓮加がやってきた。
蓮加:美波姐さん、あの二人は!?
美波:逃げられたわ…この先に。
蓮加:絶対許さない、あの女。私の頭に椅子ぶつけてきて!
(スマホの着信音)
村上:どうですか、二人は捕まえましたか?
美波のスマホが鳴り出し、美波が電話に出ると村上の声が聞こえた。
美波:いいえ。それより、なんなのこの隠しエレベーターは?
村上:ほう、見つけたんですね。
美波:え?
村上:とにかく、あの二人を捕まえてください。なんなら、命を奪っても構いませんから。
通話はそこで切れた。
蓮加:もう、早く行こ?
美波:ええ。
突然現れた隠しエレベーターのことが気になって仕方がなかった美波だったが、飛鳥たちを追うためにそのエレベーターが上がってくるのを待っていた。
エレベーターに乗った飛鳥たちは地下へと降りていき、エレベーターから降りると薄暗い廊下が続いていた。
飛鳥:何ここ…
瑞穂:さぁ〜ね。けど、スマートブレインの秘密がありそうね。
瑞穂:それと、父さんの秘密が…
飛鳥:え?
二人はそのまま廊下を進んでいくと、一つの明かりが先に見えた。
その明かりがある場所まで近づき部屋の扉を開けると、
飛鳥:!?
研究室のような空間が広がっており、2つの台の上にはファイズのベルトに似たものが置かれていた。
瑞穂:何だ、ここは…
?:助けてくれ…
声が聞こえた方に二人が視線を移すと、作業員の格好をした男が二人床に倒れていた。その二人の男たちの腰には、台に置かれていたあのベルトと同じものが巻かれていた。
飛鳥:大丈夫で…
倒れていた男たちを介抱しようとした瞬間、
?:うわぁあああ!!??
目の前で、男たちの肉体が泡状に変化し消滅してしまったのだ。
飛鳥・瑞穂:!?
?:どうやら、そのベルトは失敗作のようだったな。
突然部屋に老人の声が響き渡った。
瑞穂:父さん!
その声を聞いた瑞穂が、声に向かって問いかけた。
瑞穂;どこにいるの!?姿を見せてよ!
飛鳥:(今の声が、さくや土生さんたちのお父さん…?)
が、その声は聞こえなくなってしまった。
そこへ二つの足音がやってきた。
美波:いたわ。
瑞穂:しまった!
美波と蓮加に見つかってしまった飛鳥と瑞穂は、部屋に閉じ込められてしまう。
蓮加:もう逃げ場ないからね〜
美波:ふふふ。
飛鳥たちを追い詰めた美波と蓮加は、それぞれファイズのベルトとカイザのベルトを装着した。
飛鳥・瑞穂:!?
そして、それぞれファイズフォンとカイザフォンに変身コードを入力した。
「5 5 5 Standing by」
「9 1 3 Standing by」
美波:変身。
蓮加:変身。
「Complete」
「Complete」
ファイズに変身した美波、カイザに変身した蓮加が飛鳥たちに襲いかかってきた。
飛鳥:嘘でしょ…
瑞穂:ふざけてる…
生身のまま飛鳥と瑞穂はファイズとカイザの攻撃を避け続けたが、
美波:ふん!
飛鳥:がぁ!?
ファイズに変身した美波からストレートを腹部にもらい、飛鳥はガラス棚に衝突させられた。
その衝撃で、ガラスが割れ床に破片が飛び散った。
飛鳥:痛っ!?
その破片が一部皮膚に刺さり、飛鳥は血を流していた。
蓮加:あああ!
瑞穂:ぐほぉ!?
一方で、蓮加からのパンチの連続に素早い動きでかわし続けていた瑞穂だったが先に体力が切れてしまい、その隙に蓮加から正面にキックをもらい壁に激突してしまう。
が、その時、
(足音)
美波:ん?
廊下から足音が近づいてきて、部屋の扉が開けられた。
蓮加:誰?あんた…
そこに立っていたのは、山羊の頭をしたオルフェノクの姿だった。
飛鳥:(別の、オルフェノク?)
瑞穂:(まさか…)
美波と蓮加が、部屋に入ってきた謎のオルフェノクに近づいた瞬間、
?:ふん!
オルフェノクが残像を残して高速で移動し、美波と蓮加の脊髄にチョップを食らわす。
美波・蓮加:!?
チョップを食らって動きが止まった美波と蓮加に、オルフェノクは素早い動きで容赦無く猛攻を繰り出した。
美波:がはぁ!?
蓮加:うぅ!?
避ける隙も与えられなかった美波と蓮加はオルフェノクからの攻撃を全て受け、吹き飛ばされた勢いでそれぞれのベルトが外れファイズとカイザの変身が解除される。
?:ベルトを取るんだ。
謎のオルフェノクが、倒れた飛鳥と瑞穂に語りかけるように言った。
瑞穂:父さん。
飛鳥:!?
?:早く!
痛みに耐えながら、飛鳥と瑞穂はそれぞれファイズのベルトとカイザのベルトを取り戻す。
(装着音)
飛鳥はファイズのベルトを、瑞穂はカイザのベルトを装着して、それぞれファイズフォンとカイザフォンに変身コードを入力した。
「5 5 5 Standing by」
「9 1 3 Standing by」
飛鳥:変身!
瑞穂:変身。
「Complete」
「Complete」
飛鳥と瑞穂がファイズ・カイザに変身したのを見て、美波と蓮加はそれぞれロブスターオルフェノク・センチピードオルフェノクへと変貌した。
飛鳥:たぁあああ!!!
ファイズの力を取り戻した飛鳥は、ロブスターオルフェノクの剣の攻撃をかわしながら、カウンターのパンチを次々と決めていった。
美波:うぅ!?
蓮加:うわぁあああ!!
センチピードオルフェノクの蓮加からのやけくそな攻撃に、瑞穂は淡々とあしらい、
瑞穂:スゥああああ!
キックを一発蓮加の顔面に直撃させて、壁に激突させるとコンクリートの壁が破壊されていく。
先ほどの謎のオルフェノクからの奇襲を受けたためか、美波と蓮加の動きが鈍っていた。
美波:い、一旦引くわよ…
蓮加:で、でも…
美波:良いから!
蓮加:ちっ!
肩を抑えながら、美波と蓮加が退却していった。
?:瑞穂、戦え。
天井から、再び先ほどの声が聞こえてきた。
瑞穂:父さん、聞きたいことがあるの!
瑞穂:なんで私たちを流星塾で保護してきたの!?
瑞穂:何で私たちにこのベルト送ってきたの!?
瑞穂:答えてよ!!!
今までに聞いたことのない、瑞穂からの絶叫で飛鳥は驚いていた。
飛鳥:(土生さん…)
?:すまない、全ては教えられない。
瑞穂:どうしてよ!?
?:戦えばいずれ分かることだ。
瑞穂:何よ、それ…
?:だが聞いてくれ。
?:瑞穂、さくら、友香、他の流星塾のみんなのことを、私は愛してきた。
そして、今も愛していると…
やがて、その声は聞こえなくなっていった。
飛鳥:土生さん…
瑞穂:行こう、ここから出ないと。
飛鳥と瑞穂は部屋を出て、地上を目指して歩み始めた。
18話 完
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