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「まなふぃさんと年下彼氏くん」

どうも、高瀬愛奈です。

会社員一年目です。

はぁ〜、去年に戻りたいです…

あの頃はまだ大学生で遊べていたのに…

今は、プレゼン用などの書類作成に追われる日々です…

でも、今日はものすごく嬉しいことがあります。

なんと、なんと!

彼氏の〇〇くんが泊まりに来てくれます。


ピンポーン




どうも、〇〇です。

ガチャッ

玄関が開けられると、そこには満面の笑みでまなふぃさんが迎えてくれました。



〇〇:こんばんは、まなふぃさん。

愛奈:待ってたで、〇〇くん!

〇〇:あ、髪色この前より明るくなってますね

愛奈:えへへ、気づいた?

〇〇:もちろんですよ、すごく似合ってます。

愛奈:ふふ、ありがと〜

さりげなく褒めてみると、まなふぃさんが抱きしめてきました。

ぎゅっ

〇〇:ふふ、久しぶりですね。こうハグするの。

愛奈:嫌やった?

〇〇:ふふ、そんなわけないじゃないですか。

愛奈:良かった〜

〇〇:僕も寂しかったので、嬉しいです。

普段は大人ぽいのに、時々こう可愛くなってしまうまなふぃさんが堪らないです!




さて、いつもの癖で〇〇くんに抱きついてしまいましたが、このまま玄関に〇〇くんを立たせておくワケにはいきませんので家に上がってもらいます。

愛奈:ああ、ごめんな。上がって、上がって。

〇〇:お邪魔しま〜す。

ちゃんと〇〇くんは靴を揃えて上がっています。


愛奈:あ、お茶で良い?

〇〇:はい、ありがとうございます。

茶を〇〇くんに淹れてくると、

〇〇:あ、まなふぃさん。これ、どうぞ。

まなふぃ:え、これ堂島ロール!?

〇〇:はい、この前友だちと大阪に旅行に行ったとき、まなふぃさんが好きなのを思い出して買ってきました。

まなふぃ:ええ、ありがと〜〜!!

〇〇くんは私より2歳年下なんですが、本当に礼儀正しい子です。

もう私には、勿体ないくらい出来た子です。

ちゃんと彼女の好みを覚えていてくれるんですから。

思わず、〇〇くんの頭を撫でちゃいました。


〇〇:ふふ。

愛奈:ああ、またごめんな。

〇〇:いえいえ、やっぱまなふぃさんらしいな〜って。

愛奈:どういうこと?

〇〇:まなふぃさんって、嬉しいとき頭撫でてくれるところです。それが、僕その…好きで…

あかん、あかん!!

そんな恥ずかしそうにしながら言わないで!!

尊すぎて、窒息してしまうから!!

って、それ盛ってるで!!思いました??

あなた!!!




さてさて、そんな私のくだらない一人コントは置いといて、今日は寒くなっったので、鍋パーティーをしようと思います。

〇〇:鍋、良いですね〜

グツグツ煮立った鍋を眺めている〇〇くんの横顔、目がクルンとしていてちょっと幼く見えるのが可愛すぎます。

愛奈:お肉、入れるね。

〇〇:それ、なんのお肉ですか??

愛奈:ん、松坂牛やで。

〇〇:おお、すごいですね!さすが、まなふぃさんです!

愛奈:ふふ、ありがとう。

鍋にお肉を入れると、〇〇くんが目をキラキラとさせてるのが見えました。

今日のために奮発して買った肉ですが、そんな嬉しそうな〇〇くんが見れるなら安いもんです。


肉を鍋に入れ、〇〇くんと缶ビールを開けます。

愛奈:何に乾杯する?

〇〇:そうですね、まずはまなふぃさんお仕事いつも頑張っているから…
まなふぃさん、お仕事お疲れ様です!

愛奈:ありがと〜!

まずは、私への乾杯からです。

愛奈:じゃあ、私は〇〇くん20歳おめでとうで!

〇〇:えへへ、ありがとうございます。

そして、〇〇くんへの乾杯です。

〇〇:じゃあ、最後に。

おっと、何か考えてくれてたようです。

〇〇:僕と、大好きなまなふぃさんがこれからも一緒に幸せでありますように。

はぁ〜〜ん!!

嬉しすぎます!!

ありがとう、〇〇くん。

もう今から召されても悔いないです!!

って、ダメです!!

折角、〇〇くんがこれからの二人のことを祈ってくれたのに!!!

愛奈:はぁぁ〜(目を見開いたまま)

〇〇:ま、まなふぃさん!?大丈夫ですか!?

愛奈:え?は、ごめんごめん!大丈夫よ。

〇〇:良かったです。

愛奈:ありがとうね、〇〇くん。

〇〇:はい。

今また見せられた笑顔で気絶しそうになりましたが、なんとか耐えましたよ私。



それから、僕とまなふぃさんで鍋を囲んで美味な松坂牛を頬張りながら、お酒とお話しが弾んでいました。

ここ最近お仕事が大変と聞いていたので心配でしたが、一緒に居て元気なまなふぃさんを見れて一安心しました。

けど、実は僕は酒に弱いんです。

〇〇:ふふ、まなふぃ〜しゃ〜ん。

案の定、酔ってしまいました。

愛奈:ふふ、顔赤いで。

〇〇:えへへ、そんなほぉと…にゃいで…

もう喋るのもままならないです。

〇〇:ふあ〜〜〜、ん…

バタン

そのまま意識が飛んでしまいました。




〇〇:ンフフ、まなふぃ〜しゃ〜ん。

私の目の前で寝言が漏れている〇〇くん、どんな夢を見てるか覗きたくなりますよ。

愛奈:寝顔、可愛すぎるで…〇〇くん。あっ!

ここで私まなふぃ、悪さをしちゃいます。

ガサゴソ ガサゴソ


愛奈:可愛い、〇〇くん!!!

シナモンロールのカチューシャを〇〇くんの頭にそっと付け、さらにシナモンロールのぬいぐるみを〇〇くんに抱かせました。

こういう悪戯だけは、仕事人ってくらい素早くできちゃいます。

そんなとこで無駄に能力を発揮しないで、仕事に生かせ!!

と思った方、ごもっともです…


カシャ


スマホで〇〇くんを撮影してニヤけているのは、本当に悪い子ですね…

〇〇:ん…ふあっ??

おっと、〇〇くん目を覚ましたようです。

急いでスマホを隠します。

そして、頭と抱えているぬいぐるみを〇〇くんが見てます。

〇〇:わわ、ごめんなさいまなふぃさん!!僕、酔いすぎちゃいましたね…


なんて純粋な子なんでしょうか…

こっちが罪深いです…

愛奈:あ、いいや…大丈夫やで。

〇〇:僕、片付けしま…

起き上がろうとしましたが、ふらついていたのでそっとしておきます。

愛奈:無理しないでええよ、寝てて。

〇〇:す、すいません…

いえ、謝るのはこっちです。

散々、好き放題悪戯してたんですから。




ああ、結局酔いつぶれてまなふぃさんのカチューシャ付けてたり、ぬいぐるみを抱いて寝てたりとかなりやらかしたうえに、酔ってて立てない僕に寝てて良いと言ってくれて、片付けしてくれるまなふぃさんには頭が上がりません…

そのまま寝ていた僕ですが、しばらくして少しだけ意識が目覚め薄目を開けると、隣にまなふぃさんが居ました。

〇〇:ん…まな、ふぃ…しゃん。

愛奈:起こして、ごめんな。

〇〇:しょんな、こと…にゃいでしゅ…

愛奈:〇〇くんの隣で寝たいなと思って来ちゃった。

こんなに優しくて頼りになるのに、そんな可愛い感じに言われたら、
もう最高です。

〇〇:だ…だいしゅき…でしゅ…ま、なふぃさん…

なんか蒸気みたいな音が聞こえた気がしましたが、僕はそのまま寝てしまいました。

まなふぃさんの隣で…




だ…だいしゅき…でしゅ…ま、なふぃさん…



愛奈:(か、可愛い過ぎる!!!!)

あまりに甘い声で言われ、顔が暫く熱くなってねれませんでした。

でも良いんです。

だって、大好きな、大好きな〇〇くんの隣に居られるんですから…


fin.

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