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イベントの準備で、上司のコスプレ選びで萌え死しそうになった…とさ

※裏設定で「上司の見舞いに行ったら、告られて付き合うことになった…とさ」の続きです。

社内のハロウィンイベントで、社員の中で誰がコスプレするかくじ引きで決めた結果、〇〇の上司の飛鳥がコスプレをする羽目になった。


飛鳥:うぅ…なんでこんなことしなきゃいけないの…

〇〇:ドンマイです、飛鳥さん。

飛鳥:ちょっと、他人事みたいに言わないで。
貴方の彼女が困っているのよ??

そう、

この前飛鳥さんが体調を崩して見舞いに行ったら飛鳥さんに告白されて、

僕は飛鳥さんの彼氏となった。


そして今、飛鳥さんがハロウィンイベントでどの衣装を着たら良いかを、僕の意見を聞きたいと頼まれた。

〇〇:でも飛鳥さんなら、何着ても似合いますよ。飛鳥さんが好きなのを着るのが良いんじゃ…

飛鳥:ダメなの!私じゃ決められないし、それに変なの着て恥ずかしい思いしたくないの!

〇〇:でも、僕なんかより同性の意見を聞いた方が良いんじゃ?

飛鳥:皆んなに、「全部着てくださいよ〜笑」って揶揄われた。

〇〇:あらら…

飛鳥:だから〇〇くんにしか頼めないの。〇〇くんなら、ちゃんと決めてくれると思って。


僕は最初、このコスプレを飛鳥さんは絶対やらないって言うと思っていた。そういうのは飛鳥さんは苦手だとイメージで思っていたからだ。

でも、くじ引きで運悪く決まったこととはいえちゃんとやろうとしてくれている。


そういうところに、飛鳥さんの良さがあるんだと僕は思った。


〇〇:分かりました、一緒に決めましょう。

飛鳥:ありがとう。


それから、飛鳥さんが更衣室で着替え始めた。




飛鳥:どう?

最初に飛鳥さんが着てきたのは、魔女のコスプレだった。

〇〇:可愛いですよ、飛鳥さん。凄く似合ってます!

飛鳥:私もこれで良いかと思っているんだ。

確かに飛鳥さんのイメージに合うと思う。

飛鳥:でも折角だから、他のにも着替えるね。

そう言って飛鳥さんはまた、更衣室の方へ向かった。

〇〇:(今度は何着てくるんだろ…)



飛鳥:これも気に入っているんだよね。

メイド姿になった飛鳥さんを見て、ドキッとした。


〇〇:(え、か、可愛い❗️❗️❗️)

飛鳥:どう?

〇〇:か、可愛い過ぎます…

飛鳥:さっきと、どっちが良い?

〇〇:こ、こっちです。

この時点で既に心臓がバクバクしていた。


飛鳥さんは、また別のコスプレに着替えてきた。

〇〇:(う、うさぎ⁉️)

飛鳥:どう?

〇〇:ピョンって…言ってみてください。

衝動でそうお願いしてしまった。

飛鳥:え…ぴ、ピョン…

〇〇:(はぁ〜、飛鳥さんかピョンって❗️❗️)

しかも、ちゃんと手の真似もしてくれた。

精神がおかしくなりそうだった。



飛鳥:あと二つあるの。

〇〇:(え、まだあるの⁉️)

期待と同時に、このままだと精神がおかしくなるんじゃないかという不安があった。





少しして、飛鳥さんが戻ってきた。

飛鳥:ど、どうかな…〇〇くん。

猫の耳と手をつけた飛鳥さんが、凄く恥ずかそうにしていた。そのせいで尚更直視出来なかった。

〇〇:はぁ〜…

思わず目隠ししてしまう。

飛鳥:ちょっと、ちゃんと見てって!

飛鳥さんの猫の手で目を隠していた手を退かされた。

〇〇:うわぁ、もふもふしてる…

飛鳥:そういう感想は良いから。

〇〇:か、飼いたい…

飛鳥:そういうボケも良いから。

ポンっと軽く猫の手で叩かれ、ようやく目が覚めた。

〇〇:は、あ、飛鳥さん…

飛鳥:もう、次で最後だからね。



心の準備をしなければ、と思って深呼吸した。

ただでえ、今までの飛鳥さんのコスプレで頭が崩壊しかけたんだから。





飛鳥:こ、これが最後ね…

声からして、無茶苦茶恥ずかしがっているのが分かった。

目隠ししていた手を退かして見ると…



飛鳥:う〜、やっぱりキツいって…

バタンッ

僕は気絶してしまった。


飛鳥:おーい、しっかりして〜!

目を覚ますと、飛鳥さんに膝枕してもらっていた。

〇〇:飛鳥さん、す、すいません…

急いで起き上がって飛鳥さんに向かって、頭を下げた。

飛鳥:で、最後のこれどう?

さっきのメイド姿より幼く見えて、本当に飛鳥さん⁉️ってなった。

こんなの見てたら、何か天罰でも食らうんじゃ…

〇〇:と、っても可愛いです。恥ずかしがっ…

飛鳥:え?

あっ、ぶな…

恥ずかしがっているところも可愛いなんて言ったらドン引きされるだろう。

〇〇:で、でも飛鳥さんが無理そうなら、他のにしましょう。

飛鳥:うん、そうしたい。

すぐ飛鳥さんは着替えに行った。

よっぽど、恥ずかしかったのだろう。

そして、こっちはレアな飛鳥さんを見れていつ召されても良い心地だった。




飛鳥:結局、どれにする?

色々考えた結果、

〇〇:2番目のメイドでどうですか?

飛鳥:分かった、じゃあそれにする。

そう言うと、飛鳥さんが衣装を2人分取りに行った。

〇〇:ん?

飛鳥:折角なら、〇〇くんも着てよ。

〇〇:へ?

飛鳥:良いから。

〇〇:いや、男がメイドはキツいって…

飛鳥:そんなの着てみなきゃ分かんないから笑

え、ちょっと…飛鳥さん⁉️


ガサッ ゴソッ


無理矢理メイド姿に着替えさせられた。

〇〇:ふぇ⁉️

飛鳥:あはは、似合ってるじゃん!

〇〇:無理無理!無理です!


飛鳥:ほら、一緒に写真撮ろうって!


結局、飛鳥さんとお揃いのメイド姿で写真を撮らされる羽目に…


でもまぁ、仕方ない。


さっきまで、あんなに飛鳥さんのコスプレを堪能していたんだから。


飛鳥:はぁ〜、ありがとうね。コスプレ決めるの手伝ってくれて。

〇〇:いえ。

飛鳥:そうだ、イベントの時一緒に着ようよ笑

〇〇:勘弁してください…


それだと、萌え死じゃなくて恥ずか死になるから。


fin.

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