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「誕生日、おめでぃーす」
スマホのアラーム音で目を覚ます。
ホーム画面には、今日の日付が表示されていた。
「10月2日」
今日は俺の大好きな彼女、瑠奈の誕生日だ。
今日の大学の講義が終わってから、瑠奈の家で誕生日パーティーをする予定だ。本当なら、俺と瑠奈の友だちを集めてみんなで今日パーティーする筈だったが、生憎バイトなどで予定が合わず一昨日みんなが集まれるとのことで
その時にパーティーをみんなでした。
本当はその時に瑠奈に誕生日プレゼントを渡すつもりだったが、瑠奈が俺からは誕生日当日に貰いたいと言ってきたので、まだ渡していない。
〇〇:楽しみだなぁ〜。瑠奈、喜んでくれるかな?
ウキウキした気持ちで俺は支度を済ませると家を出た。
駅から大学までの道を歩いていると、
瑠奈:ハヤシンス!!!!
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〇〇:うおぉ!!??
瑠奈が手をヤシの木の葉のように広げて、俺の背中を突っついてきた。
瑠奈:流石、良いリアクション〇〇!
〇〇:いや、俺のリアクションはどうでも良いよ…心臓止まるかと思ったわ。
瑠奈:お、コメントも秀逸。やはり映像研にいるだけのことはありますね〜
〇〇:それ関係あるか???って、それはさておき瑠奈。
瑠奈:ん?何〇〇?
〇〇:お誕生日おめでてぃーす!
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瑠奈:あ、ありがとう…
〇〇:あれ?イマイチな反応…
瑠奈:ん〜、どうせならおめでぃーすの方が良いと思う。
〇〇:そうか?おめでてぃーすの方が良いと思うけどな。
瑠奈:だって、それだとおめでトゥースみたいだからオー○リーの春〇みたいでパクリになっちゃう。
〇〇:そうか〜
?:よ〜、お二人さん。
声をかけて来たのは、俺たちと同じ学部の明香だった。
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明香:調子はどうよ〜兄さん?
〇〇:えっと、絶好調だよ。
瑠奈:ていうか何故明香はいつもそんなラッパーみたいな感じなの??
明香:細かいことは気にすんなって、嬢さん。じゃ、アディオ〜ス。
謎のムーブをかまして、明香は行ってしまった。
午前中までは瑠奈と一緒に講義を受けていたが、昼を食べた後はお互い別々の講義を受けることになっていた。
食堂で瑠奈と定食を食べていて、二人とも食べ終わると、
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美佑:ヤッホ〜瑠奈、〇〇くん。
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璃果:瑠奈、〇〇くん。
○○:やあ、美佑ちゃん璃果ちゃん。
瑠奈:美佑、璃果。今ちょうど終わったとこ。一緒に行こ。
美佑:おっけ〜。じゃあ〇〇くん、彼女さん借りるね。
璃果:ちょっと揶揄わないの、美佑。
〇〇:あはは、じゃあね美佑ちゃん璃果ちゃん。瑠奈、また後でね。
瑠奈:うん、また後でね。
そして大学の講義が全て終わり、急いで家に帰った俺は瑠奈へのプレゼントを持って再び家を出た。
〇〇:(ああ、待ちきれない)
瑠奈の家に着くと、玄関で瑠奈が出迎えてくれた。
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瑠奈:〇〇〜来てくれてありがとう。
〇〇:うん。
瑠奈:え?それプレゼント?
〇〇:そーだよ。まだ中身は秘密だからね。
瑠奈:え〜、何かな?楽しみ〜!
玄関をあがり、俺は瑠奈へのプレゼントをリビングのソファーに置いた。
そのあと、瑠奈と二人で誕生日パーティーの準備をした。
準備ができて、俺と瑠奈は食卓に置いた鉄板でタンなどの肉を焼き始めた。
〇〇:おお、肉の焼ける良い音〜
瑠奈:やっぱ夜は焼肉っしょ!
〇〇:それ、仮面ライダーの??
瑠奈:ピンポーン!さっすが〜
色々ご馳走を食べてから、俺は瑠奈の誕生日ケーキのろうそくに火を付け灯りを消した。
それからバースデーソングを瑠奈と歌って、瑠奈が口を丸めて息を吹きろうそくの火を消した。
〇〇:お誕生日おめでぃーす、瑠奈。
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瑠奈:えへへ、ありがとう。
ソファーに置いてたプレゼントを瑠奈に渡した。
〇〇:はい、これ。
瑠奈が俺からもらったプレゼントを開けた。
瑠奈:え、これすごく欲しかったワンピース!!
〇〇:似合うかなと思って。
瑠奈:ありがとーー!!!
〇〇:あと、これもね。
瑠奈:あ、これ欲しかったヘッドホンじゃん!!!
〇〇:気にいってくれた?
瑠奈:ありがとう、もう最高だよ!!!
瑠奈に飛びついて抱きつかれて、俺はものすごく嬉しかった。
〇〇:良かった、そんなに喜んでくれて嬉しいよ。
瑠奈:うん、もうこのまま明日隕石落ちても良いくらい。
○○:いや、どういうこと!!??
瑠奈:冗談だって笑
〇〇:いや、普通に笑えないわ笑
何故かその後、ホラー映画を二人で見ていた。
映画を観終わって、瑠奈は俺の肩に寄りかかって来た。
瑠奈:今日さ、こうして〇〇と二人っきりでお祝いしたじゃん。
〇〇:うん。
瑠奈:それでご馳走食べてさ、プレゼントももらったじゃん。
〇〇:うん。
瑠奈:でもね、〇〇とこうしていられるのが一番のプレゼントだと思うの。
〇〇:え、酔ってる?瑠奈。
瑠奈:ううん、酔ってないよ。
〇〇:なら嬉しいよ、俺も瑠奈と一緒に居られるのが一番幸せ。
瑠奈:〇〇。
〇〇:誕生日、おめでぃーす瑠奈。
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瑠奈:へへ、ありがてぃーす〇〇。
○○:ありがてぃーす?
瑠奈:ありがてえ〜すみたいで良くない??
○○:確かに。
瑠奈:ふふふ。
そんな冗談を言って、俺と瑠奈はそのままソファーの上でお互いに寄りながら寝ちゃった。
fin.
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