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「モデルでブラコンな姉が泊まりにきた話」


都内の大学に進学して、一人暮らしを始めて半年が経った。


最初は苦労することも多かったが、段々と慣れてきて今では一人暮らしの自由きままさに楽しさを感じていた。


さて、今日は一日休みだ。

バイトもないし、朝はのんびりして昼から友だちと…


ピンポーン!


〇〇:はーい。って…

美月:〇〇ー!

〇〇:ね、姉ちゃん⁉️何してるの⁉️


美月:え、愛しの弟に再会しに来たの♪

〇〇:ちょっ、姉ちゃん❗️

突然現れた姉が唇を僕の口に近づけてきたので、それを押し除けて急いで姉を家に入れた。

美月:あ〜、もう。折角の感動の再会が…

〇〇:そんなこと言っている場合じゃないでしょ⁉️姉ちゃん有名人なんだよ?どうするの、今のを写真に撮られたりしたら。


山下美月。

僕の姉にして、今世間で注目の人気モデル。

そんな姉と外で唇同士が重なろうものなら、スクープにされてしまう…


美月:良いじゃん、実の弟となんだから。

〇〇:てか、それよりなんでここに来たの?

美月:いや〜、仕事でたまたま近くまで来ててどこかホテル取ろうと思ったんだけど、全部満室でね…それで〇〇の家に泊まらせて貰いたくて。

〇〇:なるほどね。

美月:ね、良いよね?

〇〇:う、うん。(まぁ、ここでダメって追い出す訳にはいかないだろうし…)

美月:ありがとー!


のんびりできると思っていた休日の朝は、姉が泊まりにきたことで一変した。

別に姉のことは嫌いじゃないし、寧ろ久しぶりに会えたことは嬉しかった。

けど、姉と二人っきりになる時間ができると思うと、どうしてもあの時のことが頭をよぎってしまった。




〇〇:荷物、ここに置いておくね。

美月:うん、ありがとう。

姉のスーツケースをソファーの傍に置いた。

〇〇:あ〜、寝るところだけど…

美月:うん、ここの居間で良いよ。

〇〇:ごめんね、空いた部屋とかなくて。

美月:全然。あっ、久しぶりに一緒に寝ようよ?

〇〇:えっ?いやいや…僕は部屋で寝るから。

美月:じゃあ〇〇の部屋で一緒に寝る!

〇〇:それじゃあ狭いって。

美月:じゃあ、やっぱり居間で一緒に寝よ?

そう言いながら姉が僕の首に抱きつくと、

香水の良い香りが僕の鼻を通っていく。 

〇〇:ちょっ、姉ちゃん!?


美月:一緒に寝てくれるって言うまで放さな〜い♪

こうなったら、もう姉が言うことを聞かないのは昔からだ。

〇〇:わ、分かったから!お願い放して。

美月:宜しい!




姉の束縛から解放され、僕はキッチンに向かった。

美月:ん?今から朝ご飯?

〇〇:そうだよ、今から作るよ。姉ちゃんの分も。

美月:え〜嬉しい!じゃあ姉ちゃんも一緒に作る!

〇〇:良いの?

美月:うん。

そう言ってキッチンにきた姉が、冷蔵庫の中を覗き込んだ。

美月:お〜、ちゃんと野菜とかある。毎日作ってるの?

〇〇:うん、まあね。友だちと外食しない日は。

美月:流石、私の弟。いや〜、一人暮らし始めてコンビニ食ばかりとかなってないか心配で。

〇〇:なってないよ。あ、玉ねぎ取ってくれる?

美月:あ、うん。

〇〇:ありがと。

美月:何作るの?

〇〇:オニオンスープ。

美月:おお、お洒落〜

〇〇:目玉焼きトースト作ろうかと思ってて、それと合うかなって。

美月:良いね〜よく一緒に作ったもんね。

〇〇:う、うん…

本当は一人で作りたかったけど、そんなこんなで僕と姉で朝ごはんを作ることになった。




玉ねぎを薄切りにして容器に入れラップした。それをレンジに入れて温めている間に、オニオンスープに入れる具材や目玉焼きトーストの下準備をしようと思った。

〇〇:さてと…

美月:はい、〇〇。

目玉焼きトーストの横に盛り付けるサラダ用のレタスをカットしていた姉が、ミニトマトを一つ摘んで持ってきた。

〇〇:ん?

美月:あ〜んして。

〇〇:え、あ〜。

口元までミニトマトを近づけられたので、仕方なく頬張った。

パクッ



美月:ふふ、やっぱまだまだ可愛いな〜

〇〇:もう、そうやって子ども扱いして!

美月:あはは、ごめんって笑。っでどうする次?パンにくぼみつけて卵入れる?

〇〇:え、ああうん。そうしよ。

まな板の上にパンを2枚出して、冷蔵庫から卵を取り出してきた。


美月:くぼみ、ハートにしよ?

〇〇:え、卵載る?

美月:大丈夫だって、載る載る!

パンの上をハートの形にくぼみを作って、その輪郭に沿ってマヨネーズをかけ、そのくぼみの上から卵を割って載せた。

〇〇:おお、凄っ。

美月:ね?

マヨネーズで壁があるおかげでもあるのか、卵はしっかりと枠の中に収まった。

オーブンの中に卵とマヨネーズを載せたパンを入れ、時間を設定して焼き始めた。



しばらくして、

〇〇:よし、完成っと。

皿にハート型の目玉焼きが載ったトーストにサラダとウインナーが添えられたのと、ベーコンとジャガイモ入りのオニオンスープが入ったカップが、二人分テーブルに並べられていた。

美月:うわあ〜、美味しそうだね!

〇〇:そうだね。

姉と向かい合わせになってテーブルの席に座った。

〇〇・美月:いただきま〜す!


美月:うん、美味しい!やっぱ姉弟で作ったご飯は最高だね。

目玉焼きトーストを頬張りながら、姉が満面の笑みで言う。

〇〇:そうだね。

美月:ねえ、覚えてる?〇〇が小さい時、お母さんが具合悪くなってさ、
〇〇と私でお粥作ったのを。

〇〇:うん。姉ちゃんがまだ学校でいなくて、最初は確かお菓子を皿に盛り付けただけのを寝ている母さんのところに持ってこうとしたっけ?

美月:そうそう。っで帰ってきた私が〇〇に聞いて、お母さんにお菓子持ってこうとしたからダメだよって言って、一緒にお粥作ったじゃん。

〇〇:そうだね。それから姉ちゃんと料理よく作るようになったね。

美月:もう最初は〇〇の包丁の使い方が危なっかしくてドキドキしてたよ。
それがもう、いつの間にかこんなに立派になっちゃって〜

〇〇:姉ちゃんから色々教えてもらったレシピで、毎日の献立すごく助かっているよ。

美月:良かった!でももういっそ、ここに住んじゃおうかな〜

〇〇:なんでそうなるの??ってか部屋ないよ、姉ちゃんのが。

美月:あ、そっか笑

なんて姉弟で他愛もない会話をしながら、朝食を食べていた。

多分姉は、久しぶりの弟との朝食を楽しんでいた。

けど僕の方はというと、顔にこそ出してないが若干緊張していた。




〇〇:そういえば、今日何時から撮影なの?

美月:え、ああ10時からだよ。そうだ、今日〇〇暇?

〇〇:あ、今日は友だちと出かけに行く予定。

美月:そっか、ちょっと頼みたいことがあったんだけどね…

と話していると、僕のスマホから着信の音がした。

〇〇:ちょっとごめん。もしもし?

電話は今日会う約束をしていた大学の友人からだった。

俊明:いや〜悪い〇〇。昨日一緒に呑みに行ったやつの中で食中毒者が出ちゃってさ。今から病院に行かなきゃなんだよ…

〇〇:え、本当に??

俊明:うん、だから今日行けそうにないんだよ…

〇〇:そうか、分かった。気をつけてね。

俊明:悪いな、〇〇。じゃあ、また。


なんてこった…と思った。


美月:お友だちから?

〇〇:うん…、昨日一緒に呑んだ子が食中毒になって病院に行かなきゃ行けなくなったんだって。

美月:うわぁ、大変だね…

〇〇:うん。

美月:じゃあ…〇〇、暇?

〇〇:になったね…

美月:あのね、お願いがあるの。

〇〇:何?


美月:今日の撮影、一緒に出て欲しいの。モデルとして。

〇〇:え、僕が??

美月:うん、今朝ね今日一緒に撮影する予定だった男のモデルさんが急に体調不良って連絡が来てね。急いで代役が必要になっちゃって。


偶然に偶然が重なった結果、僕は姉の撮影現場に同行することになった。




?:おお、山ちゃんおはよう。

美月:叶恵さん、おはようございます。

叶恵:そちらが話していた弟くんかな?

美月:はい。

〇〇:え、ああ…山下〇〇です。宜しくお願いします。

叶恵:山ちゃんのマネージャーしている堀内叶恵よ。急な代役で申し訳ないけど、宜しくね〇〇くん。

〇〇:はい、あの…

叶恵:叶恵で呼び方は良いよ。それじゃ、二人ともヘアセットと衣装着替えしなくちゃね。


僕と姉はそれぞれの楽屋で、撮影の為の準備に入った。




撮影用の衣装に着替えヘアメイクが終わり、僕は鏡を覗いた。

スタッフ:凄くカッコ良くなりましたね。

〇〇:え、ええ…

本当に自分なのかと思うくらい、鏡に映っている自分が別人にしか見えなかった。


姉のマネージャーの叶恵さんに撮影現場まで案内してもらうと、既に照明係や撮影セットを組むスタッフさんなどが沢山いた。その中で、監督と思しき人物と話している姉は、さすが人気モデルと言わんばかしのオーラを放っていた。



〇〇:(やっぱり姉ちゃん、凄く綺麗…)

叶恵:山ちゃん、〇〇くん連れてきたわよ。

美月:叶恵さん、ありがとうございます。え、〇〇!?

叶恵:どう?見違えるほどのイケメンになったでしょ?

美月:はい。〇〇、カッコいいじゃん!!

僕の肩を軽く叩いて姉がそう言った。

〇〇:そう?

美月:うんうん!もう現役モデルって言っても良いくらい!

そんな大袈裟なと思う反面、素直に嬉しかった。

監督:おお、こちらが美月ちゃんの弟さんですかな?

〇〇:こ、こんにちは、山下〇〇です。

監督:あはは、そんな緊張しなくても大丈夫ですよ。監督の堤下です。
本日はどうぞ宜しくお願いします。

〇〇:宜しくお願いします。

僕が深くお辞儀をした。

美月:そんな畏まらなくて良いのよ笑

監督:いや〜、〇〇くんの方がお姉さんより礼儀正しいですね。見習った方が良いかもしれませんな笑

監督が美月の方を見ながら笑った。

美月:ちょっとどういう意味ですか、監督!?笑

監督:あはは。いやしかし、今日予定していた子が体調不良になってどうしようかと慌ててましたが、美月ちゃんにこんなイケメンの弟さんがいたとは。今日の撮影が楽しみになりましたよ。

美月:そりゃ〜、私の弟ですから、監督。

そんな感じのやり取りを見て、少し安心した。


最初の撮影で、いきなり僕がソロで写ることになった。

指示通りにポーズをとって撮影するのだが、初めてのことなので物凄く心臓がバクバク鳴っていた。

監督:リラックスしてて良いですよ〜

そう監督も言ってくれたが、なかなか表情の硬さが解けないのが自分でもわかっていた。

そんな僕を察したのか、姉が寄ってきて手を握ってくれた。

美月:大丈夫だよ、〇〇。自信持って。

〇〇:姉ちゃん…


美月:皆んな優しいから、それに〇〇はすっごくカッコいいよ。

〇〇:本当に?

美月:うん、本当に。

不思議とその瞬間、緊張が和らいだ。


監督:おお、いい表情〜。〇〇くん、そのままでお願いしますね!

それから撮影は順調に行われた。

僕と姉とで交互に撮影を行ったあと、監督が褒めてくれた。

監督:二人とも良かったですよ。美月ちゃんは流石ですし、〇〇くんは初めてなのにもう様になってましたし。

美月:やったね、〇〇。

〇〇:うん。みなさんが優しくて楽しかったおかげです、監督。

監督:はは、それは良かったです。次からのは、美月ちゃんと〇〇くん二人一緒に撮りますね。

〇〇:(へ??ふ、二人で!!??)

美月:二人でだって、緊張するね。

監督:テーマが、「恋人同士でのデート」ですからね。

そんなことを監督から教えられた瞬間、またあの時の光景がよぎってしまう。


監督:じゃあ、初めに二人で並んで肩を寄せ合ってください。

〇〇:(ふおお??)

美月:ええ、良いんですか!?

僕とは対照的に、姉はノリノリでいた。そのせいか、監督の指示にはなかったが僕の腕に抱きついてきた。

〇〇:ちょっ、姉ちゃん!?


美月:えへへ。

監督:あ、良いですね二人とも。そのままで!

監督はすぐさまカメラのシャッターを切る。

パシャッ!


そのあとは、監督の指示というよりかほぼ姉がしたいようにした内容で撮影が行われたのだった…




そして、今日の撮影が全て終了した。

〇〇:ふ〜…

美月:あ〜、楽しかった。

〇〇:そりゃそうだろうね…笑

監督:いや〜、お二人ともお疲れ様でした。特に〇〇くん、大変でしたね。お姉さんが自由気ままですから笑

美月:もう、そんなこと言わないでくださいよ〜監督笑

〇〇:あはは…でも、楽しかったです監督。

監督:お〜、楽しんでくれたなら何よりです。また今度機会があれば、撮影をお願いしたいくらい今日は凄く良かったですよ、〇〇くん。

美月:ですよね。うちの事務所入るしかないね、これは笑

〇〇:いやいや勝手に決めないで笑

監督:まぁまぁ笑。では、お疲れ様でした。


監督と別れたあと、僕と姉はまた別々の楽屋に入り化粧を落としたり、着替えたりした。

多少髪型を整えてもらって元の服を着た僕の元へ、叶恵さんがやって来た。


叶恵:今日は本当にありがとうね、〇〇くん。

〇〇:いえ、そんな。偶々予定が空いて暇でしたし、撮影凄く楽しませてもらったので。

叶恵:山ちゃんね、ここ最近ずっと元気なかったの…

そう叶恵さんに言われ、僕はあの時のことを思い出した。


あの時、確かに姉は凄く疲れた顔をして久しぶりに実家に帰って来た。

仕事で嫌なことがあったのかと家族みんなで心配になったが、姉はそんなことないと言ってた。


けど、両親が出かけて家に姉と二人きりになった時に、姉と…


叶恵:でも、今日久しぶりにずっと山ちゃん楽しそうにしてた。きっと〇〇くんのおかげなんだと思うな。山ちゃん、〇〇くんと一緒に仕事できて楽しかったって言ってたし。〇〇くんのこと大好きなのね。

そう言われ、姉がなんであんなことしたのか漸く分かった。

〇〇:姉ちゃんが元気になれたなら、良かったです。

叶恵:まぁ〜、いつまでもブラコンなのはどうかと思うけど、宜しくね。お姉さんのこと。

〇〇:分かりました。




叶恵さんに車で自宅のマンションまで送ってもらい、僕と姉は僕の部屋に入った。

ふ〜、のんびりした休日じゃなかったけど、楽しかったな〜

なんて思って食堂の椅子に座っていたら、ソファーに腰掛けていた姉が背を向けながら話しかけてきた。


美月:〇〇、あのね…お姉ちゃん嘘ついてたんだ…

〇〇:嘘?

美月:今日の朝、ホテル満室って言ったじゃん?あれ嘘なの。

少しすすり泣いているように聞こえた。

美月:本当はね、〇〇と久しぶりに一緒に居たかっただけなの。

〇〇:姉ちゃん…

美月:でもそんな普通に言っても嫌がられるかなって…

〇〇:だから、ホテルが満室だって嘘を?

美月:うん。こんなこと言ったら変だと思われるけど、〇〇と離れているの最初は平気だったのに、段々寂しくなっちゃって…それが仕事にも影響出てたの…

そう話す姉からは、ただただ正直な気持ちを打ち明けてくれたんだなと思った。

美月:こんなお姉ちゃん、嫌いだよね…弟に甘えてばっかのお姉ちゃんじゃ…

背を向けていても、泣いているのは分かっていた。だから…





美月:え?

だから、僕はそっと姉の後ろから腕で優しく包んだ。

〇〇:嫌いなわけ、ないじゃん。

美月:〇〇…

〇〇:でもこの前、姉ちゃんが家に帰ってきた時のはびっくりしちゃったよ。


そう。

実家で姉と二人きりになった時、

僕と姉はキスを交わした。


美月:ご、ごめんね!あの時は…

〇〇:ううん。あの時のおかげで、僕大学合格出来たんだと思うんだ。

美月:え?

〇〇:変だと思うかもしれないけど、姉ちゃんとのキスがお守りみたいだったんだ。

美月:お守り…

〇〇:姉ちゃんが僕のこと大好きなように、僕も姉ちゃんのことが大好き。
そんな姉ちゃんみたいに、夢叶えなきゃって思えたんだ。そしたら受験勉強を頑張れたんだ。

今言ったことに嘘なんか無い。

〇〇:だから、ありがとうね。姉ちゃん。


美月:うぅ…グスンッ

姉はまた涙を浮かべていた。

美月:そんな優しく言わないでよ…もっと甘えたくなるじゃん。

泣きながら姉は笑っていた。僕は手を放し、姉の隣に座った。

〇〇:良いじゃん、今日くらい。

美月:言ったね?

〇〇:うん、言った。

それから、姉が胸に飛び込んできたのを僕は受け止めた。


〇〇:それに、姉ちゃんは甘えてばっかじゃないよ。

美月:え?

〇〇:だって今日、撮影のとき緊張してた僕を姉ちゃんが励ましてくれたじゃん。あの時の姉ちゃん、凄く頼もしかったよ。

美月:〇〇…

〇〇:姉ちゃんはカッコいいモデルさんだよ。そして、僕の最高の姉ちゃんだよ。だから、たまには頼らせてよ。弟なんだから。

僕は精一杯、姉に気持ちを伝えた。

美月:もうバカ、涙止まんないよ…

〇〇:ええ、ごめん…

美月:ううん、ありがとう!


顔を上げた姉ちゃんの涙と笑顔は、何よりも美しく見えた。



美月:〇〇もカッコよくて、最高の弟だよ。

〇〇:姉ちゃん。

美月:だから、〇〇もお姉ちゃんを頼ってよね。

〇〇:うん、ありがとう。


それから、僕は姉と夕食の準備を始めた。


その光景は仲睦まじい姉弟に見えたり、

あるいは恋人同士に見えたり。


fin.

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