15話「海賊たちvsメギド」
(ナレーション:愛萌)
ボンヌ・レクチュール♪
本の世界の港町で暴れるメギドたちを一掃した優佳ちゃんと美玖ちゃんの前に現れた謎のメギド・デザスト。彼の戦闘力は凄まじく、優佳ちゃんと美玖ちゃんはデザストに終始圧倒されちゃいます。
しかも港町を守っていた海軍たちに、総督の娘と勘違いされた美玖ちゃんは海軍たちに連れて行かれてしまい、肝心の本物の総督の娘はメギドの親玉に攫われてしまったのです。
このピンチを打開すべく、優佳ちゃんは牢屋に囚われていた女海賊アン・ドーラを脱獄させ、協力してもらうことに…
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優佳はダーク・サファイア号の船長アン・ドーラとともに、美玖が連れて行かれたとされる総督の屋敷まで向かっていた。
アン:ところで、前金もらった上に牢屋から出してもらったから聞かないでいたけどユーカ、あんた何者なの?
優佳:この世界をおかしくしているあの怪物たちを追って旅をしている剣士よ。今から救出しようとしている友だちも同じくね。
アン:ふ〜ん、あとさあの怪物たちはなんなの?
優佳:メギド、あいつらは本…いや、世界を乗っ取ろうとしているの。
アン:じゃあ、あんたとそのミクって子は2人で世界を守る為に、そのメギドってやつを退治している剣士たちってこと。ふ、私とは正反対ね。
優佳とアンが会話をしながら移動していると、屋敷と思しき敷地の前に到着し2人は近くの茂みに隠れる。
アン:一つ忠告してくね、あんたは剣士だけど私は海賊ってことを忘れないでね?
優佳:え?
優佳が振り向くと、アンが剣を引き抜いて優佳の首元に剣先を突きつけていた。
優佳:な、なんのつもり!?
アン:ふん、やっぱりね。アンタ、甘いわよ?私のことを完全に信じ切っていたでしょ?
優佳:まさか、アン…メギドと手を…
アン:あ〜、一応言っておくけどあの怪物たちとは組んでないわよ。でも海賊だから時に必要とあらば、あなたを裏切ることぐらい躊躇しないってこと、覚えておいた方がいいわよ。
脅すような口調で優佳に言い終えると、アンは剣をしまい茂みから顔を少し出して様子を伺う。
優佳:もしかして…、前に誰かに裏切られた?
アン:…
優佳に聞かれたアンは一瞬身体の動きを止め、そしてゆっくり深呼吸して振り返る。
アン:ええ、そうよ…ある一等航海士にね。そいつによって前にダーク・サファイア号を奪われ、今度はそのメギドって奴らにエリザベスとともにまた奪われた…
ガサッ
足元で何かにぶつかる感触がした優佳が下を見る。
優佳:!
そこには海兵が仰向けになって倒れていた。
アン:○んでいる…変ね…
海兵の脈に手を当て、動きが無いことを確認したアンがそう口ずさむ。
優佳:変って?
アン:こんなの海賊がすることじゃない…わざわざ死体なんか隠さないし。
優佳:…!まさか…
アンが相槌を打つ。
アン:急がないと、ミクって子危ないわよ。
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ー総督の屋敷 居間ー
総督:2人きりにさせてくれ。
港町セント・ロイヤルの総督が海兵たちに命令し居間から退出させると、居間には総督とドレスに着替えさせられた美玖だけとなった。
美玖:あの…何回も言っているんですが、私…
総督:ああ、君が娘じゃないのは知っているよ。
美玖:え?
窓の外を眺めていた総督が美玖の方を向くと、美玖に歩み寄る。
総督:用があるのは、君が持っている聖剣だよ。
美玖:!?
突然、総督は素早く美玖の首を掴んで、壁に美玖の身体を押し付ける。
総督:奇遇にも、君はこの街の総督の娘と顔がそっくりでね。私が総督に化けて海兵たちに命令して、君を捕まえ聖剣を没収させたんだ。
その瞬間、総督の目が赤く光る。
美玖:メギド!うっ!?
メギド:そして、ここで君の命を終わらせるんだよ。
美玖の首を絞めるメギドの腕の力が強くなり、呼吸の自由を奪われた美玖はメギドの腕を必死に剥がそうとしたが、その前に意識が消えかかっていた。
美玖:(優佳、ガオル…)
(扉が勢いよく開く音)
美玖:!?
メギド:!?
扉から勢いよく現れた青いライオンこと、ガオルがメギドに体当たりして吹き飛ばしたおかげで、美玖は解放された。
メギド:ぐほぉ!!
ガオルに突進されたメギドは、その勢いで衝突した壁に身体をめり込まれた。
美玖:げほぉ…げほぉ…
優佳:遅くなってごめん!
ブレイズに変身していた優佳が美玖に駆け寄り、肩を貸す。
美玖:もう、こっちは窒息しかけていたよ…変なドレスは着せられるし、首は締められるし…
ガオル:それは災難だったな…
メギド:くそ…侵入者だ!ひっ捕らえろ!
壁から抜け出したメギドが声を荒げ、海兵たちを呼んで優佳たちを拘束しようとした。
優佳:それ、無駄だと思うよ?
メギド:何?
その直後、外から騒ぎが聞こえ始め、メギドが窓の外に目をやると海兵たちが集団になって何かを追っかけている様子が見えた。
メギド:な、何をしているんだあいつら!?
ガオル:この町で有名な海賊を追っかけているのさ。
美玖:ん?
メギド:ならば、もうこの姿でいる必要はないな。
そう言うとメギドは自身の正体を顕にし、優佳に攻撃を仕掛ける。
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ー屋敷付近ー
海兵:海賊を捕らえろー!!
海兵の集団が追いかける先に、全力で走るアンの姿があった。
アン:ったく、なんで船長の私がこんなことを…
愚痴をこぼしながら、町の方へと海兵たちを誘導するアン。
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ー屋敷内 居間ー
優佳:はぁ!
メギドの攻撃を避けた優佳は、水勢剣流水でメギドの右肩に斬りつけるとメギドが後退する。
メギド:ぐっ、水の剣士…
「必殺読破!流水抜刀!ライオン一冊斬り!ウォーター!」
優佳:ハイドロ・ストリーム!
メギド:!?
水の力を刀身に纏った水勢剣流水の斬撃で、メギドが爆発し消滅した。
美玖:2人とも、総督見つかったよ〜
美玖の声が聞こえ優佳とガオルが振り返ると、メギドにすり替えられていた本物の総督が美玖の横に立っていた。
総督:話は聞いたよ、娘がさらわれたと…
優佳:そうです。それで、あなたの協力が必要なんです。
総督:もちろんだ。怪物に私に化けさせられた挙句、娘をまたもさらわれるとは…このままでは情けない父親だ…なんでも協力する。
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海兵:くそ、海賊が消えた…
アンを追っかけてきた海兵たちは、港町でアンを見失っていた。
兵長:なんとしてでも見つけろ。脱獄した海賊は、まだこの街にいるはず…?
紐が切れる音がし、海兵の1人が振り返ると坂道から大量の樽がこちらに向かって転がり落ちてきた。
海兵:マズイ、避けろ!!
しかし気づくのが遅すぎた為か、集団で固まっていた海兵たちはそのまま転がってきた大量の樽に巻き込まれ転がされていく。
体勢が崩れた海兵たちのもとに、今度は馬の大群が押し寄せてくる。
海兵:うわぁぁぁ!!!
樽の次は、馬たちに巻き込まれる海兵たち。
アン:よう、そんなとこで酔っ払ってて良いのかい?
大群に紛れて馬に乗っていたアンが冗談を交えて去って行く。
兵長:くそ、奴を逃がすな!!
馬に乗って海兵から逃げてきたアンは、桟橋に到着し馬から降りた。
海兵:そこまでだ、動くな!!
アンが振り返ると、すぐそこまで海軍が迫っていた。
提督:キャプテン・アン・ドーラ。脱獄したは良いものの、爪が甘かったな。
アン:ん?ちょっとアレ見てよ。
アンが指差す方向に視線をやると、帆が張られた船が出航しているのが見えた。その船には、乗っていた優佳がピストルを美玖の首に突きつけてこちらを見ていた。
優佳:お前ら、船長を捕まえるならこの女の命は無いぞ!
海兵:提督!あれは総督のお嬢様です!!
提督:な…
海軍が船に気を取られている隙に、アンは近くにあった砲台が吊るされている木製のオブジェの根元のロープを切り、ロープで繋がっていた砲台を落下させて、砲台と入れ替わるように自身をオブジェの頂上に上昇させた。
海兵:海賊が上に!撃て!
海兵たちは、アンに目掛けて鉄砲を発射した。
アン:爪が甘いのは、そっちみたいね〜って、うあぁぁぁ!!
オブジェの端にアンが掴まると、身体をぶら下がりそのままオブジェを回転させた。
一連の様子を船から見守っていた優佳と美玖。
美玖:え、まさか…
オブジェにぶら下がって回転し続けたアンは、十分な勢いに達したと判断しオブジェから手を離すと、優佳たちの乗っている船に飛びつく。
アン:うぉおおおお!!!
アンは船の帆にしがみつくと、そのまま船の甲板に着地した。
優佳:さっすが〜船長!!
アン:さて、エリザベスと私の船を取り返しにいくか。ところで、どうやって2人だけで船を出航させたの?
アンが優佳に聞くと、ニヤケながら優佳は答えた。
優佳:あぁ、アレは総督に協力してもらったよ。
アン:ふ〜ん、なるほどね。
美玖:それより、メギドたちがどこに向かっているのか分かるの?
優佳:死の島。さっきメギドの親玉がエリザベスをさらった時に言ってた。
アン:は、やっぱりか。
美玖:やっぱりって?
アン:あいつら、死の島にあるアステカの金貨を盗んで不死身になる気だね。
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ーダーク・サファイア号ー
メギド:死の島はどこだ?
エリザベス:知らないって何度も言っているでしょ?
美玖に本当にそっくりな顔をした総督の娘であるエリザベスは、メギドの質問にシラを切っていた。
メギド:嘘をつけ、貴様はすでに行ったことがあるはずだ。
エリザベス:それなら、尚更言わないわよ。
メギド:強情な女だ!
苛立つメギドがエリザベスの頰を引っ叩いた。
シミー:船長、海軍の船が一隻こちらに向かってきます。
メギド:愚かな…船を旋回させて、大砲の準備をしろ!!
海賊の姿のメギドが命令すると、ダーク・サファイア号が右に旋回し一隻の海軍の船に近づいて隣合わせになる。
メギド:よく見てろ、小娘。お前が死の島へ案内しなかったせいで、お前を助けにきた海軍たちがどうなるかを。
エリザベス:そんな…ま、待って!今話すから…
メギド:もう遅い。野郎ども、はな…
シミー:船長!向こうの船には、誰もいません!
メギド:何!?
手下のシミーに言われ、メギドがダークサファイア号の目の前にある船に視線をやると、甲板に人っ子一人も見当たらなかった。
メギド:くそ、船内に隠れてやがるんだ。向こうに乗り込んで探…!?
海賊姿のメギドが言いかけた瞬間、海軍の船のマストから伸びたロープにぶら下がっいたブレイズに変身した優佳がこっちに飛んでき、メギドに体当たりし吹き飛ばす。
メギド:ぬぉ!?
優佳に続いて、美玖とアンもロープにぶら下がりながらダーク・サファイア号に乗り移り、エリザベスを拘束していたシミーたちを蹴散らす。
エリザベス:アン!ってこの人たちは?
アン:え?あぁ、つい最近できた友だちだよ。助けにきたぞ〜
エリザベス:アン、下にみんなが…
アン:分かっているよ、エリザベス手を貸して。
美玖:なら、援護するよ。
エリザベスとアンの行く手を邪魔しようとするシミーたちを、スラッシュに変身した美玖が追い払う。
メギド:あの役立たずめ…セント・ロイヤルで剣士の一人を捕まえたと報告があったから、始末したと思っていたが…
優佳:そのお仲間さんなら、さっき倒したよ?
メギド:まぁいい、ここで貴様を倒す。
メギドが剣を引き抜くと、優佳と白兵戦をし始めた。
剣捌きは両者とも同程度の実力で、それゆえに互いに相手にダメージを与えられずにいた。
優佳:埒が明かない。なら…
ソードライバーに優佳がワンダーライドブック「天空のペガサス」をセットした。
「聖なるライオンペガサス!流水二冊!夜空を彩る獅子座が、流星の如く降り注ぐ!」
ブレイズの背中から青い羽が生え、優佳が飛行しながらメギドに攻撃を仕掛けた。
メギド:ふ、そんなのは意味を成さん。
そう言うと、メギドがピストルを取り出し飛行する優佳に向かって発砲した。ピストルから放たれた弾のうち2発は、ブレイズの羽に必中し、もう1発は水勢剣流水に当たった。
優佳:!?
その直後、優佳は急に重い鉄球を体につけられたような感覚に堕ち、甲板に落下してしまう。
優佳:一体何が…
メギド:このピストルに込められた弾は特殊でな、被弾した対象を何者でも持ち上げられないくらいの重量に変化させるんだ。今の貴様の羽と聖剣は、大岩のように耐えきれない重さになった。
メギドのピストルの弾を食らった影響で身動きが取れない優佳の胴体に、メギドが剣で斬りつける。
優佳:がはぁ!?
斬撃を受けた優佳は水勢剣流水を手放してしまい、胴体を舵輪に衝突させられた。
メギド:フハハハハ!!
高笑いながらメギドは斬撃を再度、優佳に浴びせた。
優佳:っ…!
メギドが三度目の斬撃を繰り出す直前、咄嗟に優佳はワンダーライドブック「天空のペガサス」をソードライバーから外し、メギドの斬撃を避けた。
メギド:ふ、賢いな。だが…
体の自由を取り戻した優佳だが、天空のペガサスが使えなくなりブレイズ自身のスペックが落ち、さらに水勢剣流水も使用不可の状態の為、メギドからの攻撃をただ避け続けるしかできなかった。
時折、集中が切れた優佳にメギドの斬撃が容赦なく降り注ぐ。
優佳:(どうしよう…このままじゃこっちの体力が先に切れてヤられる…)
メギド:ふ、もう動けないだろ?
あざ笑うメギドが、優佳の頭に目掛けて剣を振り下ろす。が、両手でなんとか剣を抑えていた優佳。
メギド:それでいい、両手がふさがったお前に弾をぶち込んでやる。
優佳:!しまった…
万事休すかと思われた瞬間…
メギド:?あれ、俺のピストルは??
アン:探し物はこれかな〜??
メギド:!
メギドが振り返ると、アンの片手にメギドが所持していたはずのピストルが握られていた。
メギド:い、いつの間に…
アン:おいおい、海賊舐めてんじゃないよ??
アンがピストルの横についていたスイッチを押すと、水勢剣流水に埋まっていた弾が飛び出しピストルに戻っていく。
メギド:やめろぉぉ!!
優佳:はぁ!
メギドが慌てている隙に、優佳は蹴りをメギドのみぞおちに食らわせメギドを自身から引き離す。そして、優佳が落としていた水勢剣流水を手に取ると、元の重さに戻っているのを感じた。
メギド:くっ…!?
倒れこむメギドに、銃の形に変化した音銃剣錫音の銃撃が浴びせられる。
美玖:お待たせさ〜ん。ほれ。
美玖が音銃剣錫音のトリガーを引くと、音銃剣錫音の口から放たれた癒しの波動が優佳に降り注ぐ。
シミー:ぐわ??
アンの手下:お前ら、この化け物たちからサファイア号を守るぞー!!
「おおおー!!」
エリザベスとアンによってサファイア号の牢屋から解放されたアンの仲間の海賊たちが、シミーたちに果敢に挑む。
優佳:二人ともありがとう。
アン:礼はまだ早いわ。
振り返ると、メギドが立ち上がっていた。
メギド:テメーーらぁ!!!!
声を荒げるメギドに、アンが持っていたメギドのピストルから弾を2発、メギドに被弾させた。
メギド:な…
自身のピストルの効力によって動けなくなったメギド。
アン:これであいつは身動き取れないよ!
メギド:ひ、卑怯なぁああ!!
アン:お前が言うなよ!!
特大ブーメランを放つメギドに、アンが言い返す。
優佳:それじゃ…
美玖:決めてやりますか。
優佳が水勢剣流水をソードライバーに納刀し、ドライバーのトリガーを引く。
「必殺読破!」
ブレイズの胴体からガオルが飛び出し、ガオルが放った水流がメギドに当たり水球となってメギドの体を覆う。
「ヘンゼルナッツとグレーテル!イェイ!錫音音読撃!イェイ!」
そして、美玖がワンダーライドブック「ヘンゼルナッツとグレーテル」を音銃剣錫音に読み込ませた後、優佳と美玖が同時に上空にジャンプする。
アン:重いのぶち込んでやれ、二人と一頭!!
「ライオン一冊斬り!ウォーター!」
優佳:レオ・カスケード!!
美玖:錫音音読撃!!
ブレイズとスラッシュの、同時に繰り出された必殺技のキックを食らったメギドは、悲鳴をあげ爆発した。
メギド:ぐがぁああああ!!?
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変身を解除した優佳と美玖の周りを、虹の粉が舞い散る。
アン:ん?何これ??
優佳:この世界での私たちの役目が終わったの。
エリザベス:じゃあ、お別れ…かな?
美玖:うん。
アン:そっか。でも、一緒にこのキャプテン・アン・ドーラと旅したくなったら、いつでも歓迎するよ。
優佳:ありがとう、アン。
アンとエリザベスと握手を交わした優佳と美玖の姿が光に包まれ、現実世界へと戻っていく。
エリザベス:アン、あの二人…
アン:ああ、最高の海賊だよ。
エリザベス:ふふ、そうね。あなたのように…
アンたちを乗せたダーク・サファイア号は、水平線の先を目指していた。
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ー守護者の砦ー
優佳:ふ〜、ただいま〜。
本の世界から戻ってきた優佳と美玖を迎えようと、ソフィアが階段から降りてきた。
ソフィア:お二人とも、お帰りなさい。
優佳:ああ!ごめんなさい、ソフィアさん!タメ口になって…笑
美玖:ん?あれ…
美玖が指差す先には、いつの間にか光の扉が出現し、中から〇〇と好花が出てきた。
ソフィア:〇〇さん、手に入れたのですね?
〇〇:はい。
そう言う〇〇の片手に、見たことのないワンダーライドブックが握られていた…
15話 完
(※16話は、14、15話での〇〇たち側で起きたことを書いてきます。)
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