見出し画像

春眠暁を覚えず、なんとかかんとか


桜の咲く頃、私は魔法にかけられたように眠り続ける。
最初は処方薬のせいかと思っていたけれど、どうやら違うらしい。毎年そうだから、気づいたの。

まるで春の妖精の鱗粉を吸い込むかように、呼吸をするたびに眠気は増していくのです。聴いていた音楽がフェードアウトしていくように知らず知らずのうちにうとうと。

夜ちゃんと寝ないからでしょう?と言われればおしまいだけれど、少し前まではそれでも全然平気だったの。

春眠暁を覚えず、あかとき、春はあけぼの。
春って平和だね。だから眠たくなるのかなぁ。
毎年、私は春の訪れを眠ることで感じているの。

新しいことを始める人にとっては
なーにお気楽なこと言ってるんだいって感じだと思うけれど。

春眠暁を覚えず、なんとかかんとか。私は眠る。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?