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コロナ罹患忘備録。

コロナに罹患しておりました。
発症から一週間以上経ちましたが、調子は戻っておりません。
声が全く出ません。戻るのか不安です。
いつもの自分ではない状態というのが長く続くと、心の方もなんとなく弱ってしまうのだなと感じています。
発熱した初日は、闘志がみなぎっていたのに、です。
なんだか悔しくなってしまったので、コロナ罹患忘備録をここに記したいと思います。

1日目/18日(金曜日)

18日(金)、朝、多少だるさはあったものの、フットケアのお仕事をしました。この日は、埼玉でサロンをされているHさんがご来店。カラーセラピー付きのメニューをご依頼くださいました。事前にランチのお誘いをしていたので、施術後は近所のおすすめのお店でランチ。お魚料理をおいしく食べました。食欲、しっかり、ばっちりありました。
(※後日、Hさんにはコロナに罹患した旨、ご連絡しました。幸いなことにうつさずにすんで、本当に安心しました)
15時過ぎに駅前でお別れした後、私は虫の予感が働いて近所の薬局へ。
スポーツドリンク、おかゆ2パック、氷系のカップアイス、栄養ドリンクを購入し帰宅。そのままシャワーを浴びて、いつでも眠れる準備を整えます。
そして、気づいたら体温は39度を超えていました。
私は2011年の11月に、インフルエンザB型、2012年1月にインフルエンザA型に罹っているのですが、その時以来、12年ぶりの39度超え。
懐かしさなんてもんは微塵もありませんが、インフルエンザよりは辛くないなというのが一番の感想でした。
常備してあった、解熱剤を飲むか少々悩みます。発熱は体内でウイルスと私が闘っている証拠だとよく言うし、それを邪魔してしまうのは良くないのではと4時間ぐらい布団の中で葛藤。その間、トイレに行く回数がとても多かったです。
熱はあるのに、汗はあまりかけない感じでした。
そして、21時頃にはロキソニンと胃腸薬を飲みます。
解熱剤を飲むと、一気に汗をかくようになりました。シャワーも浴びれそうな状態だったので、お風呂に入って、着替えて午前2時ぐらいまで起きていました。目がさえてしまって、山に行く妄想や、自分が狸になって山を駆け回る妄想をしていました。暇だったので。
後日、友人とのやり取りで、コロナの場合は、発熱したらすぐに解熱剤を飲むように医師から指示されたと聞きました。友人も私と同様に葛藤し、彼女は一晩解熱剤を飲むのを我慢してしまったそうです。私はそれほど我慢強くないので、早々に諦めて飲みました。

2日目/19日(土曜日)

朝の体温37.7度。この日は、1日ずっと38度ぐらいありました。解熱剤を飲むと、一時的に体温が下がる。しかし、夕方にはまた熱が戻って来る、といった状態です。体もだるく、全身になんとなく痛みがあるような感じもしていました。食欲は昨日に引き続きあります。お粥を食べたり、アイスを食べたりしました。友人に送ったLINEを読み返すと、シェイクが飲みたいと書いてあります。スポーツドリンクはなくなってしまったので、自分で作った梅酵素ドリンクを飲み続けていました。この日から、喉の調子がおかしくなり、咳が出るようになりました。1日目は、ちょっと喉に違和感がある程度。
そして、この日も明け方まで寝ることができずに過ごします。

3日目/20日(日曜日)

6時前に起床。2、3時間しか寝ていない状態です。この時点では、体温は37度。動けそうだったので、7時から空いている近所のスーパー、マイバスケットに食料品の調達に行きました。もちろんマスク完備。人との接触も最低限です。
ここで出かけてよかったのは、近所の内科医院の張り紙を見れたことです。発熱外来は予約制であるということが書かれていました。
スポーツドリンク2本、3個入りの茶碗蒸し(冷たいまま食べられるもの)、ガリガリ君を2本、栄養ドリンク、栄養ゼリー、お粥、冷凍ビビンバ、龍角散のど飴を購入。
食欲は本日も変わらずあり、1日と少しぶりの固形物である冷凍ビビンバを食べました。味が濃く感じました。全部食べるのが少々きつかったです。解熱剤を飲んで、また眠ります。
そして午後、友人夫婦が自身の買い物のついでに、必要なものを購入してくれるというとてもありがたい連絡をくれました。13時過ぎでしたが、その時の体温は38度を超えていました。
解熱剤を飲めば、多少落ち着くけれど、結局は熱がなんどもぶり返すというサイクルを繰り返しています。飽きてきました。
15時ごろ、たくさんの食料を友人が届けてくれました。感謝してもしきれません。蟹雑炊も鯛雑炊もキノコのリゾットも美味しかった。超巨大な桃の缶詰も初めてみました。
そして、今度は、咳が止まらくなってきます。朝購入した、龍角散のど飴をなめ続けて耐えるという拷問が始まります。

4日目/21日(月曜日)

咳が酷い状態が続きます。昨晩から唾を飲み込むのも激痛が走るようになってきました。ガリガリ君のすばらしさをこの時実感しました。冷たいので、喉の炎症にとっても優しい。そして美味しい。
この日は咳は出るものの、まだ声は出ていました。昨日見た病院に電話をかけ、予約を取ります。無事に11時からの発熱外来の予約が取れました。
それまで、布団の中で咳と闘います。ロキソニンの飲みすぎでしょうか、胃腸がなんとなく痛くて、これ以上、解熱剤を飲む気がしません。

予約5分前に家を出ました。実は、下の階が病院なのです。素晴らしい居住環境に感謝しながら、階段を下りました。エレベーター使えばよかった。
受付で、診察前にコロナのPCR検査、抗原検査、インフルエンザ検査のどれを受けたいか聞かれます。メニュー表を出されました。なんだか定食屋みたいだなと思いました。一応、PCR検査と抗原検査の違いを朦朧とした頭で聞きました。私の後からやってきた男性も同じことを聞いていたので、みんなよく知らないものなのだなと安心しました。無知なのは私だけじゃなかった。
さて、違いは聞いたけれど、PCRの方が信頼できる的なことしか覚えていません。なら、PCR一択でいいのではと思ったような。ただ、この時は検査自体断ります。コロナだろうと薄々分かっていましたし、鼻に綿棒を突っ込まれるのがものすごく恐ろしかったのです。

診察を受けました。とても良い先生です。今までの状況を聞いた先生に、やっぱりPCRを受けておこうかと言われまして、鼻から綿棒突っ込まれるのは怖くて嫌なのですがと訴えましたが、笑って検査に回されました。仕方ない。
案の定、くそ長い綿棒を鼻に突っ込まれるのは苦しかったです。
そして、コロナ陽性でした。知ってた。
咳止めと喉の薬などの風邪薬と解熱剤と胃薬を処方してもらいました。調剤薬局が目の前にあるのですが、薬剤師さんが待合室まで届けてくれました。ありがたい試みだと思いました。
そのまま薬を手に入れて、今度はエレベーターを使って部屋に戻りました。

5日目/22日(火曜日)

朝、体温は37度。酷い咳が続きます。薬を飲んで寝たら、少し熱は下がりました。咳止めは本当に効いているのかというレベルです。相変わらず、物を食べたり、唾を飲み込んだりするのも辛い状態。中耳炎になりかけているのか、耳の中も痛いです。
ここで、嗅覚がほぼなくなってしまったことに気づきます。ユーカリのアロマが全く臭いません。味覚もぼやけていましたが、ないより全然マシです。ビバ、味覚!
さらに、声が全く出なくなりました。数少ない取り柄のひとつなのに!

夜、少し元気になったのか、それまで音など一切耳に入れたくなかったのにテレビをつけられるようになりました。今までも、ほぼテレビは見ない生活をしていたので、とくに不便ではなかったのですが、久しぶりにドラマを見ました。『18/40~ふたりなら夢も恋も…』という深田恭子さんと福原遥さん主演のドラマです。7話から見るという無謀な試みです。
感想。安田顕さんの父親が良かった。逃げた男の襟首をつかみかかるあのシーンは素晴らしい。そのまま殴ってしまえとテレビの前のほとんどの方が思ったことでしょう。
後は、登場人物のほとんどの方が恋愛をされている描写があったように思うのですが、四角関係とかややこしそうな感じのも。それを見ながら、ドラマだからそうなのか、それともこれが日常な方々もいらっしゃるのかというとても不思議な気持ちで視聴しました。

6日目/23日(水曜日)

咳が相変わらず酷いので、夜中に咳止めを追加で飲みました。
夕方には唾を飲み込む際の激痛は緩和されたので、それが本当によかったです。ユーカリのアロマを嗅いでみましたが、まったく香りませんでした。
熱は終日37度超えたくらい。
身体はずっとだるく、ひたすら横になっていました。

7日目/24日(木曜日)

声が出ません。微熱が続きます。今日も香りはありません。
さすがに食べ物が尽きようとしていて、買い物にでかけるつもりだったのですが、夕方、母が来てくれました。
弟の引っ越しの手伝いに東京へ来ていたそうです。この年になっても親に面倒を見させるということに、心苦しさを感じ、お見舞いに来るというのを断り続けていたのですが、来てもらってしまいました。
この日は、少しパソコンに触りました。コロナ罹患忘備録にちょっとだけ手を付けた感じです。
ローストビーフ丼がなぜか無性に食べたい気がしていました。それを真に受けた母が、牛肉の調理は苦手だけど買ってくるよと言い出したので、慌てて止めました。たぶん、ワサビのさっぱりした感じを欲していたのです。野菜も全く食べることができずにいましたし。
代わりに、から揚げ弁当を買ってきてもらって平らげました。その後、腹を壊しました。

8日目/25日(金曜日)

平熱に戻ってきましたが、体のだるさは残っています。諦めて、1日中ゴロゴロと寝て過ごしました。
嗅覚はありません。味覚はあります。声は全く出ません。
ご飯をしっかり食べて、薬を飲みました。

9日目/26日(土曜日)

平熱です。昨日、今日と平熱が2日続いたので、明日から外に出ることができます。今日も、ほぼ寝て過ごしました。嗅覚は戻ってきましたが、声は出ないままです。
月曜日に病院へ出かけて以来、外に一歩も出ていません。元々インドア派なので、それが辛いということはないのですが、自分が何もできないダメな人間になってしまったかのような辛さがあります。
仕事も先週の金曜日以来、全くしていません。
しかし、声が出ないので、お仕事を再開するのにもためらいがあります。

それでも、何かを始めないとよくないなと思って、コロナ罹患忘備録を書くことにしました。実は、書き始める前に、ひとつやらかしました。
私が大事にしていた眼鏡を踏んづけて、ツルが曲がってしまったのです。お店にもっていかないとどうにも直らない状態です。ショックでした。
2年前の誕生日に、私にしては思い切って大枚をはたいて購入させていただいた子だったのです。大事にしているつもりでした。
それが、今日の夕方、寝て起きたら踏んづけるという。
これは、ちょっとまずいぞって思いました。
自覚がない、無意識にやったことだとしても、私自身がやらかしたことには変わりありません。自分が思っている以上に、私は苛立っていて、なんやかんやエネルギーがあふれています。
やる気が出ないとか、現実を直視したくないとか、体が重いとか言い続けていると、もっとやばいことをやらかす予感がビシバシとしてきました。
正直言うと、現実を見たくないです。一週間以上も休んでしまったという現実に苛まれます。
お店を始めたばかりだというのに、どうするのだという葛藤もあります。
なんだか振り出しに戻ってきてしまったような感覚です。
身体がだるいことを言い訳にして、ずっと目をそらしていたい。
しかし、そうもいかないし、それをやると自分がどんどんしんどいことになりそうです。
諦めて、今発散できるエネルギーを文字に変換することにしました。
この忘備録の後も、中途半端に書き溜めているテキストに手を入れていこうと思っています。

最後に

さて、発熱した日から9日間に渡る、超適当な忘備録を読んでくださってありがとうございます。ぼちぼちお爪屋さんを再開していきたいと思っています。
コロナに罹患した際の症状は、人によって本当にそれぞれのようですね。私は、軽症ではありますが、回復までに長くかかっているような気がします。でも、治らない病気ではないので、治ったらもっと元気になれるって信じています。そして、元気になったら山へ行こうと思っています。
高熱の中、思い描いていたのは、大木が繁る山中でした。
私自身が狸になって、山の中を駆け回っていました。
時々、私が寝ている側へ、狸がやって来て一緒に丸まってくれました。イマジナリーフレンドというものでしょうかね。
肉体がなければ、人はいくらでも自由なのだと思いました。
それでも、肉体がなければ、この地上を味わうことはできません。
回復してきた体を大事にして、弱ってしまった心をサポートしつつ、またお仕事を楽しみたいと思います。
コロナ罹患中、サポートしてくれた友人と両親には大きな感謝を。また、師匠のメールにも勇気づけられていました。
また、明日から頑張ります!

お爪屋さん瑞花 白圡幸恵(yukie shirato)
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