エピローグ16
385日が経過しました。もう赤ちゃんが立って歩き始めるのではないかという年月が経過しましたが俺のバイクは立って歩くどころか産声すら上げる気配がありません。いやスッパーンスッパーンってバックファイアしてる声は出しているそうなのですが、親権者である俺はその声を聞いたことがありません。うちの子はどこでどうしてるのかなあ。目に浮かぶ照れた後ろ姿に会いたいなキミの夢が叶うのは誰かのお陰じゃないぜ。
モーターサイクルショー行ったのね。
色んなバイクがたくさんあったなあ。イライラしてなんか鬼ローン組んで買っちゃおうかと思ったね、俺は!
フルカスタムとは言え、モーターサイクルショーに並ぶようなのは製作工程も必要なパーツも揃っている半ツルシみたいなものなので、それほどは時間がかからないわけです。言うたら用意してあるパーツを行程通りに組み立てるだけなので。
ツルシも何もそのまんま組めばいいものに一年以上かかっている店があるようなのですが。
多分だけど、店を一店舗閉めたからそっちのものが流れ込んでいるんだと思う。多分というか、俺の好意的な解釈だが。というかこれ以上好意的になりようがないのだが。
これは本当にそう。なんかこう、まさかここまではないだろうけどマックスここだろって目安をオーバーされると、皆目見当が付かなくなるみたいなとこがある。キリのいい日数とかそんなもんしかない。なので385日はキリがいいのではと思ってこれを書いている。
「出来ました」自体は何度か聞いている。出来たんだ、って思うと出来てない。そこからまたなんか起きる。あと言ったパーツを全く採用していないので、厳しい言い方をすると出来ていない。
形をしたものになっただけ。
俺はハリボテが欲しいとは一言も言っていないのだが、どういうことかな?
エイプリルフールに遊ぶとかそういう余裕はない。何がエイプリルフールだ、こっちは真面目に生きてるんだ。
まあなんだかんだ言ってもですね。俺は小銭貰えるよりバイク貰いたいわけですよ。小銭だよあんなの。百万くらい戻ってくるって言うんならまた別の話になるのだが。
今日出来ました明日取りに来てください、ぐらいのことは平気で言うところがあって、それでも俺は頑張って時間空けて翌日、受け取りに行こうとするとダメになる。
もうどうしていいのか分からない。
本日4/14発売、汀こるもの先生の最新作です。
この話がお気に召したようで何よりです。俺にもちゃんとしたリリース予定日が欲しい。
「Twitter見てるんじゃないの?」は割と定期的に言われるのだが、見ていたらこんな遅れかた絶対にしないと思う。もう適当でいいから組み上げて俺に押しつけて終わりにしていると思う。
半年前にな。
実のところもうちょっとあったというか、細々とあった。
それらは別に、前倒しで並行してやって先に終わらせておくことが可能だったやつ。だって俺の言ってるパーツだの何だのって、別に特別なことしてくれって言ってんじゃなくて「買って、届いたら、ポンと着けて」ていどのものですからしてですね。アルミの固まりから削り出せって言ってるんじゃないんですよ俺は!
というかアルミの固まりから削り出したってもうちょっと早いですよ!
時々、俺もキレムーブになる。
時々だから勘弁して貰いたい。
俺は当事者で被害者であることを各自留意していただきたい。
まあ俺もただ待つのも面白くねえなと思ったので、試しに電話してみた。そして毎度のことだが、こうして連絡を取ってみると何かしらのキラーチューンを繰り出してくるんだ、いつものことながら。
俺、これ凄い気になってんですけど、俺がわざわざ買った新しいマフラーを、わざわざ買ったんだからそっちをメインに据えるのは至極当然と俺は思っているのだが、なんつうの、執拗に古い方を使って欲しいと暗に主張してくる。
いやいいよ、それでもいいよ?
ただマフラー新しくしましょうって煽ってきたのアナタですよね?
まあ、今更、別にいいのだが。
んでさ。
これが4/10でしょ?
んでこるもの先生の新刊が4/14でしょ? まあ、いい感じで競ってる勢いかなと思っていたんですよ、俺は! 結局、完成するメドすらおぼつかない有様な話なんですよ、こちとら!
何が最終局面だ。
鱗滝さんも心拍数上げすぎて深呼吸しすぎて過労死しますよ。
そうこう言っているうちに鬼滅の刃も「刀鍛冶の里」編が始まってるわけですよ。なんなんですか。俺のバイクは無一郎。わしはお前さんが作っているバイクを見ていると涙が出てくる。
そういう訳でこるもの先生の新刊も発売されてしまい、またしても俺は何処を区切りにしていいのか分からなくなってしまったのだが、まあ、順当にゴールデンウィークでしょうか……。
これはちなみになんですが「うち22日過ぎるとめちゃくちゃ忙しくなって対応出来なくなるかも知れなくて」って言われたんですが、まあ忙しい時期なのは分かり手として分かってやるとして「何で今、22日以降の話したの!?」という思いで心がいっぱいいっぱいになりました。
果たして俺のバイクは無一郎から有一郎になれるのか。
あるいは失血死するのか。死ぬ前に刀を真っ赤にしてからなんとか役に立ってから死んで欲しい。まあ、死なれても、困るのですが……別に鬼とか、いないので……。
ここで大正こそこそ話!
エピローグ17に続きます!
誰か俺を助けてくれ。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?