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【S3】2.ダイナミック・ダイナモ・栃木店(DDT)(9/3~9/4)

 この二日ほどやたら着信が多い。
 いつもの日程変更だが(いつものと言ってはいかんのだが)、今回は一人のキャラがそこに密接に関わってくることとなる。
 それが栃木のダイナモである。

ネットで拾ったgif画像
一回目
現車確認は予定通り
なんかみんなが先の展開を気にし始めたので
何故か俺がオチを気にしている

 なんで俺が半年もめんどくさいことになった上にオチまで担保しなくてはならないのか分からないが、俺はそういうところに気を遣う男。

二回目。夜中の着信。
何言われているのか分からなかった
そういうの許されるんだ
ウーバーイーツだったらネットで処刑されるやつ
もはや笑うしかないとシンジくんも言っている
面白いと言うよりあり得ないんだけどね、全部
途中で帰っちゃうしね

 「栃木から南下してきて都内に入ろうとしたら、渋滞で入れなかったので、帰っちゃった」本当に意味が分からない。俺が知らないだけでバイク屋さんの中では当たり前のことなのかも知れない。俺はバイク屋さんではないから、その辺はよく、分からないので、説明して欲しいのだが。

今更ではあるが
ここにきて栃木のダイナモとかまだ来るとは
かなり積極的にもてあそばれてるよ

 このツイートのあと寝たと思われる。
 そして翌日。

待っているようだ
三回目

 アルプス、と言われた瞬間、長いブランコと黒パンと暖炉で溶かすチーズが頭の中に明滅した。なんで? なんで俺のバイクはアルムのもみの木のそばに置いてあるの?

栃木のダイナモがそこに運んだんだよ
昼過ぎからもう酒を飲むくらいしかやることがなくなった
余計なこと言うな
ほっといてもまだ起きるから
栃木のダイナモが意味不明な動き
捜査の攪乱としてこれ以上ないという影響を与える
アルプスに間違いはなかった
アルプスと言っても広いが
虎眼流門下生による山狩りが行われる
着信イコールお流れなので
ツイートしたらもうやることがない
どのみち所在地はアルプスだよ
目指せYouTuber
好きなことをして生きていく

    またしてもバイクが何処にどういう形であるのか分からない。元から分からないが、より一層分からなくなった

反応が遅れる上にちょっと引いちゃうからね
奇譚って初めて言った

 そもそも「バイクの修理にしては変じゃない?」から始まっているので、いったんまともな基準に収めてからはみだした部分を把握するというのも手なのだが、この話の場合、枠内に収まっている部分がほぼなくて、はみだした部分だけで構成されているようなところがある。

だからこのnote書いてるようなとこある
これ喋って説明してたら一晩じゃ済まない
そういうのは終わったあとに言え。まだ続く。
何、眠たいこといってやがる。
「アルプス」の定義
「日本アルプスでなければ、ヨーロッパですね」
って言われた
昔の映画は語呂が良い(同じリズム)
通り道だからね、秩父とか久喜なら
意味が全く分からない
その方が遙かに遠いしめんどくさい
無理に他のキャラと繋げようとすんな
この話にそういう作為はいらない
完全に人質みたいだな
偽らざる本音
ちょっとくらいならいいよ、15分くらいで説明できるやつ
長かったね、まだ続くけどね
もう俺には選びきれない
もう食べられないよ
山梨だから近そうってだけで、十分遠い
冥王星に埋葬済みかも知れない

 実際、日々の出来事を書き留めておくという機能としてのツイッター、こんなに便利とは思わなかった。被害者の日記みたいなものなので非常に捜査に役に立つが、その日記に頭のおかしいことばかり書いてあったら、被害者は精神に異常を来していたで片付けられるかも知れない。

そういえばそうだったね
もう馴れたでしょ、アハハ
推理が大渋滞
結局「狂人だったオチ」に逃げてしまうんだな
わかんないからね!
四回目。多い。
色々あってね、色々
まあ、待つのは俺だが
誰かも巻き添えにしたい
今日イチでっけえ声で言った

 練馬から栃木、栃木から南アルプス市、そして葛飾。
 何故、ぐるぐると移動を繰り返すのか。
 そして葛飾に落とすくらいなら練馬か板橋に落としてはどうだろうか。
 ここにきてまた、新たな幾多の謎が交錯し始めるが、大体の原因は栃木のダイナモにある。なんなんだあいつ。

 この物語は事実である。
 あなたにとっても事実であったなら、嬉しい。


付記:栃木のダイナモ旅行記

本来のルート
(宇都宮駅~板橋区役所)
ダイナモが実際に取ったルート
(宇都宮駅~南アルプス市)

 距離にして約100キロ以上、時間にして約一時間半以上(高速道路使用)も違うんだけど、そんなに渋滞入るのいやだったの、この人。ほぼ二倍くらい違う、距離も時間も。
 タイムラインでは「嘘をつくにも限度というものがある」という意見が大半だったし俺もそう思っていた。
 これがまた次回、おかしな広がり方を見せ始めるのであった。

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