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第77回英国アカデミー賞(BAFTA)授賞式レポート

 英国アカデミー賞(BAFTA)の放映は日曜日の19:00〜でしたが、ロンドンとは9時間の差がありますので、日本時間だと月曜日の午前4時!

 ヒョエーと思いながら、珍しくライブで視聴をいたしました。
(睡眠不足のせいか、見後に体調を崩してしまいましたが…) 

 BAFTA授賞式はどんな感じなのか知ってるひとが少ないと思いますので、授賞式レポートです。

授賞式レポート

 ホスト(司会)を務めるのは、デイヴィッド・テナント。

 日本での知名度は低めですが、世界最長のSFドラマ『ドクター・フー』の10代目ドクターとして有名です。
 デイヴィットは俳優になるきっかけがこの『ドクター・フー』だったそうで、実際にドクターになったのはすごい。

 とまあこんな感じでTVでの活躍が多め。

 日本で有名なのはやっぱりハリーポッターのバーテミウス・クラウチ・ジュニアかな。

オープニング

 ノミネートされた作品を褒めるくだりからスタート。米アカデミー賞に比べて毒は弱めというかほぼなし。
 ストライキと絡めてAIをいじり(AIはイジっても炎上しにくそうだから便利ですね)、ノミネート作品をダイジェストで紹介(部門関係なく一気に)

脚本賞

 スクリプトを同時に移すノミネート映像。これは本家でもよくあるクリップ。

 受賞したのは…『落下の解剖学』!

 ジャスティーヌ・トリエはいつもカジュアルな装い。
 ジャスティーヌはいつも通りメモありだけど、共同執筆者でパートナーのアラチュール・アラリはメモなしでしいかり笑いを取ってました。

視覚効果賞

 コールマンドミンゴ登場。
 リリー・コリンズのパフスリーブは『哀れものたち』を想像するなと思ったら、視覚効果賞はなんと『哀れなるものたち』!

 BAFTAは『ゴジラ-1.0』が漏れ、その代わりに入ったのが『哀れなるものたち』でしたが、本家にノミネートされてる作品が受賞できない結果に、ますます『ゴジラ-1.0』のオスカー獲得を期待してしまう。

アニメーション映画賞

 異人たちを弄ったのち、ポール・メスカルとアンドリュー・スコット登場。
 主演はアンドリューなのにやっぱりポール・メスカルのほうが先に呼ばれちゃうのねぇ。

 VTRで『君たちはどう生きるか』は吹き替えじゃなく、字幕で紹介されるのイイね!
 受賞は『君たちはどう生きるか』となりましたが、これでオスカーも安泰かというとそんなことはない。

座席いじりからの楽曲パフォーマンス

 BAFTAでもやっぱりある座席いじりのコーナー。
 キャリー・マリガンからブラッドリー・クーパーをいじって、ロザムンド・パイクもいじる。
 ロザムンド・パイクは今回は普通のドレスで良かった。

 歌曲賞ないからないのかと思いきや、お歌コーナーありで登場するのはソフィー・エリス・ベクスター。だからロザムンド・パイクいじったのよ!
(彼女が出演した『Saltburn』で使用された曲です。)

 BAFTAも歌曲賞作ればいいのにね。
 日アカも、おしゃべり苦手な俳優の話聞くより、映画のヒット曲やったほうがいいと思うのですが難しいのかしら。

何故かベッカム登場〜脚色賞

 何故かベッカム登場。本家アカデミー賞でもあるけど、映画に関係しないひと出すのはやめて欲しいなぁ。
 2023年処女作(第1回監督)のダイジェストを流す、歓声がそれぞれ上がる

 脚色賞の候補紹介は「スクリプト」じゃなく「原作」の装丁を映す。これは良い試み!

 受賞は『アメリカン・フィクション』!
 ノーランがちょっと不満そうな顔をしているのもわかるのは、クリティックス・チョイスも獲った『アメリカン・フィクション』がここで受賞したということは、受賞の可能性がかなり高まったということだから。

 スピーチ短くて素晴らしい。

助演男優賞/助演女優賞

 まずは「助演男優賞」から。デ・ニーロとエロルディたん欠席。
 そして受賞は当然のようにロバート・ダウニー・Jr。

 助演女優賞のプレゼンターは、キウェテル・イジョフォー。
 こちらも危なげなくダヴァイン受賞。

 「めっちゃ男前」とキオテルをいじりつつ、取り出すメモ…。
 そうダヴァインさんは、スピーチでメモが必須なのです。萎えるなぁ。
 泣きそうになるダヴァインとすごい歓声。これはもう決まりだ。

名誉賞〜メモリアム

 ローラースケートで登場するとヒュー・グランドをいじる。
 ヒュー様イジられ続ける人生。

 映像で紹介されるのは「ジューン・ジョヴァンニ」(June Givanni)。  
 映画キュレーターとして、アフリカ系の映画を残す活動をしている方。

 メモリアムで歌うのはハンナ・ワディンガム曲は"time after time"。
 センス良いな…(好きなだけ)

英国作品賞〜監督賞

 英国作品賞を発表するのはデュア・リパ。
 デュア・リパは映画でも活躍できそうな気がするけど、まだあまり出演がない。

 受賞は『関心空間』!まぁそうだよな。

 監督賞…ヒュー様登場。これは危なげなくノーラン受賞。

まさかの一部の賞がダイジェストで

 BAFTAは結構賞が多いのに、2時間で終わるのかな?と思っていたのですが、一部賞はダイジェストでした…日アカと一緒…これはいただけない…。

 一部受賞結果が漏れてる?と思ったのですが、ライブ(生中継)じゃないことにここで気づく。

 デヴィット・ハイマン登場し、アカデミー・フェローシップを与えるのは「サマンサ・モートン」。
 VTRで彼女を紹介するのは『マイノリティ・リポート』で彼女と共演したトムクルーズ登場。

 サマンサ・モートン嬉しそうでファンとしては嬉しい。
 またアカデミー賞に絡むような役を掴み取って欲しいな…。

 最優秀新人があるのいいなぁ…と思っていたらまたダイジェストでめちゃくちゃ萎える。

主演男優賞〜作品賞

 主演男優賞のプレゼンターはもちろん昨年『TAR/ター』で受賞したケイト・ブランシェット。
 ケイト・ブランシェットはほんとドレスのセンスが良い。

 そして受賞は、もちろんキリアン・マーフィー。
 ここでポール・ジアマッティだったら、ポールに完全に風向きが決まるところ留まった感じ。これでまたわからなくなった。

 作品賞のプレゼンターはマイケル・J・フォックス。
 BAFTAではノミネートされた自身のドキュメンタリーは、本家ではノミネートすらされなかった。まぁでも『実録 マリウポリの20日間』で決まりだしな…。

 作品賞は『オッペンハイマー』!そうでしょう、そうでしょう。

 ここでも全然日の目が当たらなかった『バービー』に言及しておしまい!

本日の一曲

 今日はこれしかないですね。人生の応援歌。

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