ロバート・ダウニー・ジュニアの振る舞いに関連する7つの事実
毎年アカデミー賞授賞式当日は休暇を取り、かぶりついて見ています。
今年もごちそうを用意して十二分に楽しんでいましたが、授賞式が終わってしばらく経つと、受賞者の壇上での振る舞いについて議論が巻き起こっていました。
彼らが実際にレイシストであるならば、オスカーウォッチャーとしては由々しき事態です。
30年近くアカデミー賞を追いかけてきて、たどり着いたのがレイシストたちとなれば、これまでの人生何だったのかとすら思うからです。
彼らがレイシストであるかはわかりません。
実際のにレイシストであったとしても、振る舞いだけ取り繕うことはできます。
本件について冷静に判断するためにもここでは事実だけ綴ります。
7つの事実
【事実1】歴代の受賞者5人がプレゼンターになるのは初めてではない
歴代の受賞者5人がプレゼンターを務めるのは今回が初めてではありません。
俳優部門のプレゼンターは、前年の受賞者かつ、男性なら女性、女性なら男性がひとりで務めるのが慣例ですが、たまに異なる演出をすることがあります。
実は昨年も助演部門は、前年の受賞者であるアリアナ・デボーズとトロイ・コッツァー2人で務め、主演部門はジェシカ・チャステインとウィル・スミスがプレゼンターをぶん殴ってしまったのでハル・ベリーが務めましたので、慣例とは異なるものでした。
そして今回、歴代の受賞者5人がプレゼンターを務めるという演出は第81回(2009年)にはじめて採用された方法です。
このときは事前情報がなかったので、助演女優賞のプレゼンターが登場する際に5人出てきたときは大いに盛り上がりました。
翌年も少し形を変えてこの形式で行われたのですが、こういうサプライズ演出はたまにやるから良いのであって、時間も長くなるので評判が悪く、その翌年第83回では通常の形式に戻りました。
今回この形式で発表されることは事前にアナウンスされていたのですが、ある程度時間が経っているものの、個人的は不安を感じていました。
【事実2】ペネロペ・クルスとケイト・ウィンスレットはプレゼンター全員とビズ
ほぼ同じ形式で行われた第81回の助演女優賞受賞者はペネロペ・クルス、主演女優賞はケイト・ウィンスレットでした。
ふたりとも5人のプレゼンターとしっかりビズ(頬を合わせてチュッチュするやつ。「キス」と書くと混同される可能性があるのでここでは仏式で)しています。
【事実3】元暴れ者ショーン・ペンは2人とハグ
そして主演男優賞は、マドンナを監禁したことでお馴染み元超暴れん坊のショーン・ペンでしたが、彼はプレゼンターのマイケル・ダグラスとデ・ニーロのふたりとハグしてます。
(助演男優賞は急逝したヒース・レジャーだったので、プレゼンターたちとの受賞シーンはなし)
【事実4】ダヴァイン・ジョイ・ランドルフは1人とハグ、ちょびっと握手。
助演女優賞を受賞したのは『ホールドオーバーズ 置いてけぼりのホリディ』のダヴァイン・ジョイ・ランドルフでしたが、大学のパイセンであるルピタ・ニョンゴとのみハグしてます。
昨年の受賞者であるジェイミー・リー・カーティスとはちょびっと握手したのみ。
【事実5】キリアン・マーフィーは5人と握手
主演男優賞を受賞した『オッペンハイマー』のキリアン・マーフィーは、順に全員と握手をしています。
【事実6】エマ・ストーンは2人とハグ、3人と握手
『哀れなるものたち』で主演女優賞を受賞したエマ・ストーンは、ジェニファー・ローレンスとハグしたあと、サリー・フィールド(エマと同じく主演女優賞を2回受賞)ともハグし、その後3人と握手。
【事実7】ロバート・ダウニー・ジュニアは1人と握手、1人とグータッチ
ロバート・ダウニー・ジュニアはティム・ロビンスと握手、サム・ロックウェルとグータッチ。
「アカデミー賞授賞式」は「紅白歌合戦」である
アカデミー賞授賞式に一番近い日本のプログラムは「紅白歌合戦」かな、と思います。
その台本は電話帳とも辞書とも言われる厚さと言われ、始まってすぐ巻きが入ったとタモさんが話すほどの常にパツパツのプログラムであることで知られています。
アカデミー賞はabcで放送されているがゆえ、スポンサーがいてはじめて成り立つプログラムです。
つまり視聴率が重要な指標であり、プロデューサーやホスト(司会者)は視聴率で評価が決まると言っても過言ではありません。
そしてこの視聴率は放映時間が直結していると言われており、短ければ短ければ良いとされています。
だからか候補者には、受賞したら速やかに壇上に上がること、スピーチは45秒位内にすることなどが通達されているそうです。
この点は壇上の振る舞いに大きく影響をしていることは考慮すべきとは思います。
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