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【カンヌ映画祭2024】アカデミー賞に絡んだコンペティション部門の各賞受賞作

 トランプ元大統領の伝記映画"The Apprentice"のプレミアに登場したケイト・ブランシェットのドレスが話題になっています。

 とても彼女らしい主張のスタイルですが、そもそも今年のカンヌ映画祭は政治的な発言を認めないというスタンスを取っているそうで、パレスチナ問題に対する問題提起というだけでなく、「カンヌ映画祭」への抗議も意味しているようです。

 スピーチで政治的発言をすることについて良しとするかは、個人の考えもあるかと思いますが、禁止するのは明らかにやりすぎ。
 作品自体にそのような意味がある場合(例えば『関心領域』や『マリウポリの20日間』)、それについてスピーチで触れないのは明らかに不自然。

 この点についてグレタ・ガーウィグをはじめとする審査員たちは認識をしているのか、どうなのか。
 認識をしている上で審査員を務めているなら少し残念な気持ちになります。


 さて、カンヌ国際映画祭といえば「パルム・ドール」と呼ばれる最高賞が最も話題になるのは当たり前なのですが、コンペティション部門における賞はそれだけではありません。

 過去10年くらいのその他賞の受賞作品のうち、アカデミー賞に絡んだ賞を振り返ってみます。

グランプリ

関心領域(2023年)

 本日より公開の本作品は、カンヌでお披露目&グランプリを受賞。
 パルム・ドールを受賞した『落下の解剖学』と国際映画賞を争うかと思われれいましたが、『落下の解剖学』がまさかの代表漏れ。

 音響賞も受賞しています。

CLOSE/クロース(2022年)

 受賞はなりませんでしたが、国際映画賞にノミネート。気が付きませんでしたがこれもA24配給でした。

ブラック・クランズマン(2018年)

 ようやくスパイク・リー監督がアカデミー賞受賞(脚色賞)した本作は、作品賞を含む6部門にノミネート。
 スパイク・リーがめちゃくちゃ喜んでたのが印象的で、ついさっきまた見ちゃいました。

サウルの息子(2015年)

 『関心領域』と合わせて観るべきは『シンドラーのリスト』じゃなくてコレ。国際映画賞受賞。

インサイド・ルーウィン・デイヴィス 名もなき男の歌(2013年)

 またコーエン兄弟で作品作って欲しいですよね…。

監督賞

フォックスキャッチャー(2014年)

 なんと過去10年でカンヌで監督賞を受賞した作品のうち、そのままアカデミー賞にもノミネートされたのはこの『フォックスキャッチャー』のみ。
 でもこの作品以来、ベネット・ミラー監督は映画を作ってない。元気?

男優賞

ネブラスカ ふたつの心をつなぐ旅(2013年)

 男優賞もそのままアカデミー賞にノミネートされた作品はこの作品のみ。昨年は役所広司さんが受賞していましたね。

女優賞

キャロル(2015年)

 ルーニー・マーラはこの作品で二度目のノミネートを獲得。ホアキン・フェニックスと結婚して、長男の名前はなんと"リバー"。
 俳優になったらリバー・フェニックス・Jrとかになるのかしら…。

脚本賞

ドライブ・マイ・カー(2021年)

 脚色賞の有力候補だった本作は『コーダ 愛のうた』に敗れ、国際映画賞のみ受賞。

審査員賞

EO イーオー(2022年)

 『イニシェリン島の精霊』も2022年でしたので、この年は何気なくロバブームが来ていました。
 国際映画賞にノミネート。

レ・ミゼラブル(2019年)

 ヒュー・ジャックマンのやつじゃないほうです。『ああ無情』じゃないです。

本日のドレス:メリッサ・マッカーシー

 ビリー・アイリッシュとプレゼンターを務めたメリッサ・マッカーシー。

 めちゃくちゃ滑ってたけど、ショッキングピンクのドレスはおらず、デカさも相まってめちゃくちゃ目立ってた。クリスチャン・シリアノ。(★☆☆)

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