もうすぐアカデミー賞のノミネーション発表だから映画賞を数えたら80もあった
第96回アカデミー賞の授賞式は、3月10日(日)に開催されますが、それに先立ち、今月23日にそのノミネーションが発表される予定です。
授賞式ももちろん楽しみなのですが、このノミネーション発表も楽しい。
だってノミネートされるかもしれない映画人は皆、テレビの前でこの発表を待ちわびてるんですよ!
同じ気持ちでこれを見れるなんて最高。
去年見事助演女優賞を受賞したジェイミー・リー・カーティスもこんな感じ。
このパジャマ姿のインスタ、会員には響いたんじゃないかなぁ。
オスカーウォッチャーはこのノミネーション発表に合わせて予想をいろいろしたりするわけなのですが、この予想に重要となるのはゴールデングローブ賞を始めとした前哨戦となる各映画賞。
アカデミー会員も暇じゃないので、ある程度作品が絞り込めてないと決められないよね。
そんな映画賞について数えてみたら80もあったので、簡単にご紹介していと思います。
前哨戦のスケジュール
ではこの前哨戦がどのようなスケジュールで進むかというと…
【夏ごろ〜】映画祭(三大映画祭、トロント映画祭など)
【〜年末】ゴッサム賞などの早めに発表される賞/批評家賞のノミネーション発表
【年末年始】批評家賞の発表/ゴールデングローブ賞/組合賞のノミネーション発表
【1月】残りの批評家賞の発表/その他賞の発表/アカデミー賞ノミネーション発表
【2月】残りの賞の発表(主に組合賞)
【3月】一部の組合賞の発表とアカデミー賞授賞式
こんな感じで進みます。
この一連の流れをキャンペーンと言いますが、大変かつ長丁場なので、アカデミー賞有力となると俳優さんたちが結構大変。受賞できればいいんだけどね…
前哨戦 Part1
前哨戦は年内に発表される賞と年明けに発表される賞に主に分かれます。
年内に一般公開された作品について、翌年の授賞式で発表というのが普通なので、ここで発表される賞はあまり多くありません。
三大映画祭
カンヌ・ベネチア・ベルリンのお馴染み三大映画祭。
芸術性の高い作品のほうが評価されるので、アカデミー賞との相性があまり良くない(特にカンヌ)と言われてきましたが、メジャースタジオの力が衰えてきたのかインディペンデント映画の台頭により、そうでもなくなってきました。
ゴッサム賞
インディペンデント映画を対象にした賞で、映画賞はこれを皮切りにスタートという感じ。
ヨーロッパ映画賞
その名のとおり、ヨーロッパ映画を称える映画賞。
ゴッサム賞と比べて、英語じゃない言語の映画が多いので、その先の映画賞への影響は控えめ。
批評家賞
各批評家による映画賞。
1936年からある歴史ある賞から、2022年に開始された新しい賞もあったりして、これが賞が多すぎる原因のひとつ。
公式サイトすらなかったり、あってもリンク切れてたりろくなもんじゃないことが調べてみてよくわかりました。
前哨戦 Part2
ゴールデングローブ賞
年始にまず発表されるのがゴールデングローブ賞。
今回のゴールデングローブ賞は結構アカデミー賞に近いような結果になったんじゃないかな?という印象を持ちました。
組合賞/協会賞/アニー賞
アカデミー賞に最も影響があるのがコチラ。
なぜならこの組合員または協会員にアカデミー会員が多くいる上、ノミネーションまでは各部門の会員が投票するからです。
なのでほぼ同じようなノミネーションになることが多かったのですが、アカデミー会員にアメリカ以外の国の会員などが増えたことにより、そうとも言えなくなってきました。
ナショナル・ボード・オブ・レビュー賞/クリティックスチョイス/サテライト賞
次いで影響があるのがこれらの賞。
ちゃんと授賞式も開催されるし、トロフィーもしょぼくない。
インディペンデントスピリット賞
逆に重要だけど、アカデミー賞にはあんまり影響が少ないのがコチラの賞。
とても重要な賞であり、むしろアカデミー賞よりこっちが欲しいと思っているひともいそうな気がしますが、アカデミー賞の知名度が高すぎるが故になかなか肩を並べるまでになれない賞。
英国アカデミー賞
日本アカデミー賞と一緒にしてはいけない賞。
昔に比べて「BAFTA」という略称も浸透した気がする。
本日の一曲
『ラスティン:ワシントンの「あの日」を作った男』の主題歌。
レニー・クラヴィッツだしぃと思って受賞もありうるんじゃないかと思ってましたが蓋を開けてみれば『バービー』チームに大敗中。
ノミネートまではいけそうな気がする。
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