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第96回アカデミー賞ノミネート作品を観る方法/『ゴジラ-1.0』視覚効果賞候補記念!

 第96回アカデミー賞の発表がありました!
 『ゴジラ-1.0』の視覚効果賞ノミネート、熱かった!

 こういう瞬間を見たくていつもオスカーウォッチャーをしているので、マジで最高。最初全然興味なくてすいませんでした。

 『ゴジラ-1.0』は公開中ですが、まだ授賞式まで2か月近くあり、候補作を鑑賞するにはたっぷり時間があります。
 素晴らしい作品ばかりで是非観ていただきたいので、鑑賞方法別にご紹介します。中でも特におすすめの作品は★をつけていますのでご参考まで。

(普段あらすじを書くことは禁じていますが、一部の情報が少ない作品に限り、記載しています。)


公開予定

オッペンハイマー(13部門)

 2024年3月29日(金)公開

哀れなるものたち(11部門)

 明日1月26日(金)から公開です。
 『バービー』と対になるのは『オッペンハイマー』じゃなくてこの作品。

カラーパープル(1部門)

 2024年2月9日(金)から公開。
 まさか1部門とは…。

落下の解剖学(5部門)

 2024年2月23日(金)公開。
 前回のカンヌ映画祭のパルム・ドール。

パスト ライブス/再会(2部門)

 2024年4月5日(金)公開。
 「作品賞」「脚本賞」には入ったけれど、期待されてた主演女優賞の候補には入れず。

関心領域(5部門)

 いっときこれが作品賞を獲るのではないかと思いましたが、外国語作品は『落下の解剖学』が思った以上に評判になりました。

 2024年5月24日(金)より公開。

ロボット・ドリームズ(1部門)

 2024年秋公開予定。
 東京国際映画祭で観なかったのをめっちゃ悔やんでる。

May December(1部門)

 ジュリアン・ムーア×ナタリー・ポートマンでストーリーもめっちゃ面白そうなのに結局1部門しかノミネートされなかった。

 年内公開予定。

公開中

君たちはどう生きるか(1部門)

 自分が最も期待していたのが、久石譲さんの作曲賞ノミネート。
 代わりに入った?のがジョン・ウィリアムズで心底ガッカリ。

★ゴジラ-1.0(1部門)

 ハリウッド資本が入っていない作品ではじめての視覚効果賞にノミネートされた作品。

★PERFECT DAYS(1部門)

 当落線上かと思いましたが『枯れ葉』がノミネートを逃して入ったのは作品が評価された証拠!
 没入してほしいのでこれも劇場で観ていただきたいですね。

レンタル配信中

バービー(7部門8ノミネート)

 劇場で再度公開予定とのことですが、未見であればレンタルでいいかなというのが個人の感想です。

ナポレオン(3部門)

 早くも配信開始されたのはよかったのですが、その金額が2,000円!
 (ヒットしなかったの)そういうところだぞ!と思ったり。

インディ・ジョーンズと運命のダイヤル(1部門)

 ジョン・ウィリアムズは、メリル・ストリープを超えた…!

 ぶっちゃけ言いますけどファン以外は観る価値ないと思います。

★スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース(1部門)

 授賞式後に完結編となる『スパイダーマン:ビヨンド・ザ・スパイダーバース』が公開予定になっているので、それがいつ日本で観られるのかが目下の関心事。

ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE(2部門)

 還暦トム様の出演作品は実は技術部門にかなり強い。
 トム・クルーズとVFXを観るための映画です。

AppleTV+

★キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン(10部門)

 劇場で観るべき映画ではありますが、長いので家のほうがいいかも。

Netflix

マエストロ:その音楽と愛と(7部門)

 『TAR/ター』の主人公リディア・ターは、この主人公たるレナード・バーンスタイン(言わずもがなですが実在の人物)の弟子という設定があるので、両方観ると面白いかもしれない。

★雪山の絆(2部門)

 実はハリウッドがすでに唾を付けている作品でそのタイトルは『生きてこそ』。
 本作はそれをゆうに超える作品になっていて、遭難もの好きにはたまらない作品だと思います。ただ描写が結構きついので、現在避難生活を送られている方などにはおすすめできません。

ナイアド 〜その決意は海を越える〜(2部門)

 マーゴット・ロビーやグレタ・リーを蹴落としたのがアネット・ベニングというのはちょっと心証悪いかも…。
 アネット・ベニングとジョディ・フォスターはすごいけど(特にジョディ・フォスター)、映画としては微妙というか、ナイアドに感情移入しにくいのがつらい。

彼方に(1部門)

 Netflixはなんやかんや言われますが、このように短編の作品なんかも手掛けているので正直良い映画会社だと私は思ってます。

★伯爵(1部門)

 全米撮影監督協会賞にはノミネートされていたので入ったのは驚きではないのですが、でもちょっとびっくりしました。
 観るのを忘れていた作品でしたが、めっちゃ良かったです

 Netflixでは『ニモーナ』と近いくらい推せる作品。

ラスティン:ワシントンの「あの日」を作った男(1部門)

 コールマン・ドミンゴが追い上げを見せ、主演男優賞にノミネートされましたが、演技はともかく作品があまり面白くない…

 何がつらいってクリス・ロックがクリス・ロックにしか見えないのがしんどかったです。

★ニモーナ(1部門)

 2023年のアニメーションでもっとも素晴らしい作品がコレ。
 つべこべ言わずに観て?

ジョン・バティステ:アメリカン・シンフォニー(1部門)

 ドキュメンタリー映画賞の本命だったはずなのに、デュア・リパを蹴落として歌曲賞でノミネートされました。
 歌曲賞が一番納得行かなないラインナップかも。

ヘンリー・シュガーのワンダフルな物語(1部門)

 ペドロ・アルモドバルの作品が入るかと思いきや、ウェス・アンダーソン×Netflixのこちらがノミネート。未見なのでこれから観ます。

Disney+

マイ・エレメント(1部門)

 ハズレ無しのピクサー。今回もしっかり候補入り。
 でもリストラするんだって…。

フレーミングホット! チートス物語(1部門)

 あのデス妻のエヴァ・ロンゴリアが監督した作品が見事歌曲賞にノミネート。そんな才能があるとは…。
 どんなに曲が良くても作品が悪ければアカデミー賞にはノミネートされない。

ザ・クリエイター/創造者(2部門)

 『ゴジラ-1.0』の最大のライバルですが、批評家と観客ともに評価は微妙な作品(悪くはない)。
 視覚効果賞の受賞の可能性はあるかないかで言ったら全然あります

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3(1部門)

 アメコミ作品も入ってよかったですね(棒読み)

その他

★実録 マリウポリの20日間(1部門)

 後編だけ明日まで観れます。なんだそれ。

ボビ・ワイン:ゲットー・プレジデント(1部門)

 ナショナルジオグラフィックTVで10月に放送されたようなのですが、現在のところ放送予定はない模様。

YouTube

The Last Repair Shop(1部門)

 短編ドキュメンタリー映画賞にノミネートされたこの作品は、4人の登場人物からなる音楽に関する作品。
 Repair Shopっていうからミスターミニット的な話かと思ったら全然違いましたw

The Barber of Little Rock(1部門)

 理容師のアーロ・ワシントンに焦点を当てたドキュメンタリー。
 アーロは理容師でありながら、非営利のコミュニティ銀行を設立するなど、「リトルロック」で先進的な活動を行っています。

Pachyderme(1部門)

 夏休みに祖父母の家を訪れたルイーズと「モンスター」の物語。

★Island in Between(1部門)

 S.レオ・チャンが現在も中国と複雑な関係にある台湾を紹介することで、その実態を浮き上がらせようとする作品。

公開未定

The Holdovers(5部門)

 アレクサンダー・ペイン監督最新作。
 映画ファンは『オッペンハイマー』よりこっちの公開がなかなか決まらないのがモヤモヤしてる気がする。

 あ、これもユニバーサルじゃん。

American Fiction(5部門)

 近年はめっぽう強いトロント映画祭で観客賞を受賞した作品。

 いつの間にかAmazonになってたので、配信スルーされる気もしてきた。
 早く観られればなんでもいいです!

War Is Over! Inspired by the Music of John & Yoko(1部門)

 ジョン・レノンとオノ・ヨーコの音楽を元に作られたアニメーション。
 その音楽とはかの有名な 'Happy Xmas (War Is Over)'。

 オノ・ヨーコはいろいろ言われがちな人物ではありますが、芸術家の才能はすごくあるひとだと思う。

To Kill a Tiger(1部門)

 インドに住む農夫が、性的被害に会った娘のため、その事実と闘っていく様を描いた作品。

The Teachers' Lounge(1部門)

 ドイツの国際映画賞エントリー作品がノミネート。
 ドイツ作品は東西ドイツ時代も含めると、22回ものノミネートを得ており、かなりの常連国。
 昨年も受賞はドイツ作品の『西部戦線異状なし』でした。

The Eternal Memory(1部門)

 アルツハイマーに罹った男性とそのパートナーを描いた作品。

The ABCs of Book Banning(1部門)

 学校で禁止となった本とその本の当事者たちを描いた作品。

Red, White and Blue(1部門)

 苦しい生活を送るシングルマザーが予期せぬ妊娠をしたことにより、さらに難しい状況に陥っていくことを描いていく作品

Our Uniform(1部門)

 イラン人の少女が、彼女の制服のシワや生地に自身の学校の思い出をしたためていく。

Ninety-Five Senses(1部門)

 余命僅かな男性のその五感を描いていくアニメーション。

Nai Nai & Wài Pó(1部門)

 お互いの子どもが結婚したことにより親戚となったふたりの女性を描くドキュメンタリー。
 ともに夫を亡くした現在、彼女たちは一緒に暮らしており…。

Letter to a Pig(1部門)

 ホロコーストを題材にしたアニメーション。

Knight of Fortune(1部門)

 トレイラー見つからず…。

Io capitano(1部門)

 ヨーロッパを目指し、旅に出るセネガルの少年の物語。
 セネガル人の話だけれど、出品国はイタリア。

Invincible(1部門)

 これもトレイラーが見つからねぇ…。

Golda(1部門)

 トレイラーを見ると一瞬誰だかわからないこの老女は、デイム・ヘレン・ミレン先生。
 そりゃ確かにメイクアップ&ヘアスタイリング賞ノミネートされるわ〜。

Four Daughters(1部門)

 ドキュメンタリー作品で高評価を維持していたのがこの作品。トロント映画祭にも出品されてました。

本日の一曲

 『フレーミングホット! チートス物語』の主題歌。

 ソングライターのダイアン・ウォーレンは6回もアカデミー賞にノミネートされてるのに1度も受賞なし。
 さすがに不憫に思ったのが、一昨年名誉賞を受賞しましたが、またもノミネート。嫌がらせかよ。

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