見出し画像

災害ボランティアに行こう⑤

栃木県⇒愛媛県宇和島市吉田町へ

ボランティア2日目(2018.9.18)

1日目、宿に戻ると、連休も終わり、ボランティアさんも少なくなりました。ベースとした「ゲストハウス うめや」さんは宇和島市吉田町の「立間駅」とは1駅隣の「下宇和」駅から徒歩10分、西予市にあります。ボランティアさんも良く利用されているようでした。古民家を現代風に改装していていて趣深い宿です。6泊7日しましたが、帰るころには完全に実家化してました(笑)

2日目は朝、予讃線に乗り、下宇和駅から立間駅へ。立間駅に迎えに来ていただきました。2日目の作業は、清掃作業でした。被災されてから、地域の中心となって復旧に取り組まれてきた方のご自宅です(トップの写真は現地に行く途中の場所)。おそらく築何十年とたっている古民家で、すぐ後ろは山、コンクリートの水路が山の上から続いています。かなり急勾配で、ここから水や土砂が来たようでした。


何棟かある住宅の一部を仮住まいとして清掃したいとのご希望でした。
家の中の掃除する箇所を確認しました。仏間にご先祖様のお写真がたくさんありました。「私は栃木県から来たものです。ご縁があって清掃をさせていただきます。よろしくお願いします」と、一礼してはじめました。ご先祖様はどんな気持ちでいるだろう、と思うと、胸が痛くなりました。なるべくきれいにしたい、仮でも住めるようにと思いました。
まだ電気や水道は来ていません。雑巾やほうきをつかって、きれいにしていきました。復旧の為、帰省されていた息子さんが、発電機を使って、掃除機をかけてくれました。天気も良く、座布団を干して、家中を拭き上げていくと、家の中に暖かさが少し戻ったような気がしました。


お昼は、集会所で地元の方が作ってくれたご飯をいただきました。「石鎚山のうちぬき水」で炊いてくれた西予の新米がおいしかったです。愛媛県西条市のうちぬき水といえばおいしい水で有名なのだそうです。この水でいれてくれたお茶が本当においしくて、何杯もいただいてしまいました。

午後は、初日に同行してくださった宇和島のボランティアさんが合流して、清掃の続きと草刈りをしてそのお宅の作業は終了。その後は、お向かいのお宅の、庭の泥かきをしました。 
そこで、土のう袋の使い方をおしえてもらいました。オイル缶の底を抜いた筒状のものに袋をかぶせて、土をいれ、口をぐるぐるっと巻いて片止めします。入れすぎると後から運ぶのがつらい…。乾いた土でさえこんなに重いのに、災害が起こった直後はどんなに大変だったことか…と思いました。
そのお宅は、床下にまだ泥が残っており、「今やらないのだろうか…」と思ったのですが、「ニーズや依頼があって、ボランティアは、初めて作業ができる、だから勝手にやることはできないんだ」と教えていただきました。

Mステーション

15時台の電車で帰る為、立間駅まで送っていただき、
その途中に、「Mステーション」に寄りました。
「Mステーション」とは、吉田町救援隊、チームサクボさんたちが地元の方々と協力して立ち上げたボランティアさんが宿泊できるベースです。吉田町救援隊は、宇和島市のパン屋さん「BOULANGERIE RIZ」の槇野洋子さんが代表を務められています。吉田町のボランティア活動の中心地です。


吉田町救援隊、チームサクボさん他ボランティアの方々のご尽力で、Mステーションは、ボランティアベースとして20人程度の方が泊まることが出来るようになっています。鍵付きのレディースルームもあり、安心して泊まることが出来ます。10/31現在もボランティア募集中です。Facebookページはこちら、チアアップえひめのリンクは↓です。

2日目終了

・ボランティアをしながら、現地の方と話す機会があります。
その中で、少しだけ聞き役になり、何もできないけれど、ただ聞くことだけはできる。話すことで少しでも心がほぐれてくれたなら、と感じました。
・作業に関しては、ニーズがあってこその活動。勝手な判断は無用でした。きちんとそこをわきまえないといけないことを学びました。
・現地の方の暮らしの中に入ることを考えて、丁寧に作業をする。物の扱いに気を付けることを意識するようにしました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?