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ドミノで遊ぶ1人用ゲームを紹介してみる[0:1]〜番外編:『ドミノ』の可能性を考えて、1年間書いてみる。

本編としようとも思いましたが、番外編にしました。

「Domino-Play.com」には、1人用ゲーム(ソリティア)ルールが十数個ほど書かれています。

ただ少々困ったことがありまして、
・英語で書かれていること
・図解があまりないので、ルールがわかりにくいものもある
などの、ちょっとした敷居の高さ的段差があります。

しかし、google翻訳して読んでみるとそんなに難しくないルールだったりします。
なので、写真を入れつつ、ルールを読み解きつつ、いくつかゲームを紹介していきます。
……紹介しますが、

紹介しなきゃよかったかも

というものもあります。
何が残念だったか書いていくのもあり、と思いましたので、結局あえて紹介していきます。

使用するドミノは、標準的なW6(1セット28枚)のもので説明します。
他のドミノでも、ちょっとした変更で対応できるゲームもあります。

Polka Dot(水玉模様)

ゲームの準備:
◆タイルを全て裏向きにして、よく混ぜます。
◆タイルの山を1つつくります。
◆山から6枚のタイルを引いて、表向きにして左から右へ並べます。

ゲームの遊び方:
◆表向きになったタイルから2枚、書かれた数字が合計12になるようになるものを取っていきます。

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左の2つのタイルは11と1で合計12になるので、取ることができます。

◆タイルを取ったあとは、山から2枚タイルを表にして補充します。

ゲームの終了:
◆全てのタイルを取り尽くしたら、あなたの勝ちです。
◆どうしても取り除けないタイルが残ってしまったら、あなたの負けです。

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……これ、初手だったのですが……左から順に
7・6・2・3・7・4
……取れなくて負けです。
【感想】
割合スタンダードな1人用ゲームだと思います。
初回プレイでは、タイルの偏りが激しく、速攻で負けてしまいました。
難しいと思う方は、1枚増やして7枚で遊んでみてもいいと思います。

Fair Lucy(公平なルーシー)

ゲームの準備:
◆タイルを全て裏向きにして、よく混ぜます。
◆タイルを3枚積み重ねた山を7つ、横に並べます。
◆残りの7枚のタイルは、表向きにそれぞれの山の下に置きます。

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ゲームの遊び方:
◆表向きになったタイルから2枚、書かれた数字が合計12になるようになるものを取っていきます。

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◆タイルを取ったあとは、その列にある山からタイルを引いて、取り除いた場所に表向きにして補充します。
山のタイルがない場合は、補充しまいまま、ゲームを続行します。

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たとえば、こんな状況ですね。

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左から3番目(5)と右から2番目(7)で12になるので、これら2枚を取ることができます。

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右から2番目にはまだ山が残っているので、山から補充します。
左から3番目には山がないので、補充しません。

ゲームの終了:
◆全てのタイルを取り尽くしたら、あなたの勝ちです。
◆どうしても取り除けないタイルが残ってしまったら、あなたの負けです。

【感想】
さきほどの「Polka Dot(水玉模様)」が手札6枚に対して、手札は7枚になるので、易しい印象です。
また、
・「Polka Dot」は山札が全体で1つ
・「Fair Lucy」は手札の数だけ山札があり、手札と山札の縛りがある。
山札のルールの違いでゲームが変わってくる例とも言えます。

Luzon(ルソン)

ゲームの準備:
◆タイルを全て裏向きにして、よく混ぜます。
◆タイル25枚をタテ5列ヨコ5列に並べます。
 残り3枚のタイルは、脇に置きます。

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◆全てのタイルを、表向きにします。

ゲームの遊び方:
◆タテ5列の1番下のタイルと脇においたタイルから2枚、書かれた数字が合計12になるようになるものを取っていきます。

【注意!】
◆ただし、タテ5列にあるタイルが隣接している場合は、取ることはできません。

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左から2番目と右から2番目は互いに隣り合っていないので、取ることができました。
……ただ、1番左の下から三番目(1)と左から2番目の下から2番目(11)は隣り合っているので、取れないことがわかっているので……

ゲームの終了:
◆全てのタイルを取り尽くしたら、あなたの勝ちです。
◆どうしても取り除けないタイルが残ってしまったら、あなたの負けです。

【感想】
実のところ、前2つのルールとよく似ていて、これも山札のルールの違いと言えます。
見えている札が山の5枚+手札の3枚、実質8枚なので易しいと思われがちですが、【注意!】のルールが曲者です。
隣り合う山札のタイルは取ることができないので、

[0:0]と[6:6]、[0:1]と[5:6]

の1組しかないペアが隣り合うと、例示した写真のように1枚も取らずに負けがわかってしまう場合もあります。

なんか残念というか勿体ないゲームでした。

Concentration(集中)

ゲームの準備:
◆タイルを全て裏向きにして、よく混ぜます。
◆タイルを適当に並べます(きれいに整列したいひとはタテ4列ヨコ7列に並べてみましょう)。

ゲームの遊び方:
◆裏向きのタイルから2枚選んで、表向きにします。2つのタイルの書かれた数字の合計が12であれば、取ることができます。12でない場合は、裏向きに戻します。

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……6+6=12なので、表向きにした2枚のタイルが取れます。
……あれ、このゲーム。もしかして……

ゲームの終了:
◆できるだけ少ない回数で、全てのタイルを取り尽くしましょう。

【感想】
……「神経衰弱」ですね。
全然2人以上でも遊べます。

Stack(スタック)

ゲームの準備:
◆タイルを全て裏向きにして、よく混ぜます。
◆タイルの山を1つつくります。
◆山から4枚のタイルを引いて、手札として持ちます。

ゲームの遊び方:
◆手札から、1枚場に出します(手札は4枚になるように補充します)。
◆場にあるタイルの両端の数字と、同じ数字になるタイルを手札から出してつなげていきます。

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通常のドミノゲーム(ストップやドローなど)と同じ遊び方です。

ゲームの終了:
◆全てのタイルをひとつなぎにしたら、あなたの勝ちです。
◆山から全てタイルを取ったあと、手札に出せないタイルが残ってしまったら、あなたの負けです。

【感想】
えーっと……、まあ1人でも遊べると思います。
「ドミノ倒し」とどちらが面白いかと言われると……たぶん「ドミノ倒し」かも知れません。
次に紹介するゲームのように、+αのルールを加えると、面白さが増すと思います。
そういった意味では、1人用ゲームを考えるときのベースとなるルールと捉えたほうが、いいのではないかと思います。

Five-Up Solitaire(ファイブアップ おひとりさま)

ドミノゲーム『ファイブアップ』を1人で遊びます(下は、ルールのリンクです)。

ルールの変更点をあげます。

仮想の敵:
◆「山」があなたの相手になります。

ラウンドのプレイ:
◆手札は4枚になります。
◆場の端になっている数字の合計が5の倍数になった場合、あなたは1点獲得します。
◆場にタイルが置けなくなった場合は、山からタイルを引きます。1枚引くごとに「山」が3点獲得します。
◆手札がなくなると、ラウンド終了となります。改めて次のラウンドのゲームを行います。

ゲーム終了:
◆あなたと「山」のどちらかが合計61点以上になると、そのプレイヤーが勝利します。

【感想】
最近のボードゲームでも、仮想の敵を用意したソロプレイモードもできるものが増えてきていますが、実は「ドミノ」にもしっかりありました。
ちょっとした驚きですね。
通常の「Five-Up」もこれまた面白いゲームなので、練習用としてのゲームとしても使えると思います。

ひとまずの区切り

今回の紹介したゲームは、

前半4つは「合計12となる2枚のタイルを取り除く」ルールのゲーム
後半2つは「通常のドミノゲーム」を基にしたルールのゲーム

として、まとめて紹介しました。
次回は、また角度の異なる1人用ドミノゲームの遊び方をとりあげていきます。

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