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コンパスライブアリーナとは何だったのか


はじめに

ズォルヒーbotです。
前回投稿した「コンパスライブアリーナはなぜ失敗したのか」を読んでいただきありがとうございました。想像以上の反響に驚くと同時に、内容に共感してくださった方がかなり多かったことが少々物悲しくもあります。それだけライアリに不満を持っていたプレイヤーが多かった、ということですからね。

さて、そんな前回の記事を投稿してから1ヶ月後、衝撃的なニュースがありました。

課金アイテムの販売停止とオフライン版への移行……事実上のサービス終了宣言と言ってもいいでしょう。
このツイートのツリーにも記載されているように、オフライン版には一部楽曲のプレイやオンライン版で獲得済みのカード、ストーリーなどの閲覧機能しかありません。7月31日の13時を迎えたが最後、コンテンツは一切追加されないのです。
昨年7月22日のリリースから僅か1年程度で「#コンパスライブアリーナ」は幕を閉じることになりました。

というわけで本稿では、サ終にあたって私が考えたことをごちゃごちゃと書き散らしていきます。前回のように問題点をひとつずつ指摘していくのではなく、ただのお気持ち表明です。
以降、前回の記事を読んでいることを前提とした記述があるので、まだ読んでいない方は「コンパスライブアリーナはなぜ失敗したのか」を先に閲覧しておく事を推奨します。以下のリンクからどうぞ。

ライアリと過ごした日々

さっそく自分語りから始めていきます。
リリースからサ終までをスクショや過去のツイート(Xの投稿のこと。当時の名称)を見ながら振り返ってみます。もう話す機会もないでしょう。

ライアリの存在が明かされたのは、2021年4月29日に放送された「ニコニコ超会議 超#コンパスステージ」でした。この時はコロナの影響もあったのでまだオンラインイベントでしたね。
当時からコンパス民兼音ゲーマーだった私が、初報を聞いて最初のツイートがこちらです。

今と何も変わっていませんね。
言い訳をしておくと、この時の映像は開発初期段階だったせいかヒーロー達が仏頂面で踊っているだけのクオリティの低いものだったこと、そもそも昔からコンパス運営に信用がなかったのが理由かと思われます。

リリース直後の反応

一気に1年飛んで2022年7月22日。待ちに待ったライアリのリリース日です。
当時の感想を端的に一言で表したツイートを見てみましょう。

シンプルに酷い!
なお私はグルコスにわかです。アプリ版とNintendo Switch版を少し触っただけですが、それでもグルコスの方が面白いゲームだと確信しています。
最初期ということもあって今よりバグが多かったことも原因でしょう。ホールドとフリックの反応がおかしかったり、フルコンボしたのに記録が反映されなかったり。

いくら仕方ない部分があっても面白くないと感じたらプレイヤーは辞めていきます。コンパスを知らない音ゲーマー層はリリース1週間以内にほとんどアンインストールしたと私は思っています。それぐらい音ゲーとしての魅力を感じませんでした。

どうでもいい話ですが、ストーリーの最初に出てくるアイキャッチが雑すぎて大爆笑してましたね。流石にもうちょっとあっただろ。

末期のイベラン体験記

以降の半年はダラダラ続けて話すこともないのでカットします。
時は2023年2月。推しキャラの1人、双挽乃保が主役となるイベント「ギャリギャリバレンタイン」が開催されました。私はそれまで貯め込んだRM(いわゆるガチャ石)を使い切って特効カードを完凸させ、イベランに臨みます。
その結果がこちらです。

25位という高成績を収めました。この時にはもう「ライアリに時間をかける価値はない」と言い切ってしまっています。
イベランは時間をかけるものだと思いますが、この時は全然時間をかけていません。数百円課金して特効カードを完凸させて、スタミナ回復アイテムを使い切り、あとは時間経過で回復したスタミナをコツコツ消費してこの順位でした。ちなみにライアリのスタミナ回復アイテムはイベントごとにリセットされ、イベント報酬しか入手手段がないのでスタートラインは全員一緒です。

26位以下の人に怒られそうですが、私がやった事は「イベラン」と呼ぶことのできる最低限のラインだったと思っています。他のゲームだったら石を割ってスタミナを回復したり、他のプレイヤーと協力してマルチプレイで最大限のスコアを出したり、寝る間も惜しんでひたすら同じ曲を叩き続けたり……と相当な苦労を重ねています。それらと比べると、私がこの時やった事はとても楽な部類でしょう。
それでも2桁順位が取れてしまったあたり、この時点でライアリの人口は相当少なかったのかもしれません。

私がnoteを始めた理由

そんな空虚なイベランの翌月から、ライアリは転落の一途を辿ります。もう奈落の底に落ちているのは別の話
地獄のスコアランキング祭の始まりです。

嫌な3ヶ月だったね……

「ギャリギャリバレンタイン」が終わるとスコラン開始、それが終わって2週間後にはまたスコラン、叶コラボを挟んで翌月もスコラン……これ以降、何もない月の穴を埋めるようにスコランを開催しています。前回話した通り、この期間にはストーリーイベントは一切開催されておらず、ライアリのキャラゲーとしての役目を放棄しています。
ちなみに5月は1回だけストーリーイベントをやりましたが、その後もまたスコラン。サ終が発表されてもスコランを2回開催しています。ライアリの生涯は、半分スコランと共にあったと言っても過言ではありません。

ちなみにスコランは私がnoteを始めたきっかけでもあります。
上で見切れている第3回のスコラン、この回だけ順位が低いのですが、原因は連打ゲーだったことです。この回の課題曲「パラレルレイヤー」は連打が少し長く、多くの人が連打で点数を稼いでいました。しかし私は連打が下手くそだったのでスコアが伸びず、イライラしたのでライアリそのものを非難する事でストレスを発散しようと考えたのです。読める文章になるように体裁は整えましたが、あれは元を辿れば私の八つ当たりから作られています。
ちなみに5月以降のスコランでは連打回数に上限が付き、一定数を超えると点数が増えないようになりました。あと1ヶ月早ければ私に難癖を付けられることもなかったのに。

サ終にあたっての感想

そして、その翌月にはサ終が発表されてしまったわけですが。
正直なところ、そろそろサ終するとは思っていました。最初に「衝撃的なニュース」と言ったのは半分嘘です。ごめんなさい。
半分というのは、何の予告もないままメンテナンスに入った途端にサ終を告知するツイートが目に飛び込んできたからです。メンテが明けてゲームを開いたら「重要なお知らせ」と書かれたサ終告知POPが出てくると思っていました。

さて、前回「コンパス好きなので、せめて黒歴史から脱却する程度にはがんばってほしいです。」なんて言いましたが、1ヶ月で状況が変わるわけもありません。ライアリは立派な黒歴史に成長して旅立って行きました。

原作キャラよりコラボを優先した結果未実装キャラが多数発生し、そのキャラを推しているファンは「推しが踊っている姿を一度でいいから見たかった」と嘆いています。
実装はされてもストーリーが追加されなかったキャラの方が多いです。彼らのファンは「推しが喋っている姿、推しの掘り下げをもっと見たかった」とため息をついています。

本来求められていたキャラゲーとしての役割をほとんど全うできていないまま、ライアリは幕を閉じます。

どうしても許せなかったこと

最後にひとつ、どうしても許せなかったことがあります。ライアリとは直接は関係ない話です。

ライアリサ終発表から2日後、本家コンパスは珍しくユーザーアンケートのフォームを開設しました(本稿の投稿時点でも見ることができます)。その中に、「#コンパスを始めた直後に、以下の項目に満足したか教えてください」という設問がありました。以下の画像は、この設問の選択肢部分のスクリーンショットです。

要するに「キャラクターに魅力を感じましたか?」と言いたいのでしょう。設問の意図は理解できます。
ただ、変に言い換えて3回も訊く必要はありません。非常にうざったいだけです。

私が許せなかったのは、これがライアリサ終2日後に出されたことです
しつこく念を押すほどキャラクターの魅力に自信があるのに、そんなにふざける余裕がありながら、何故ライアリはキャラクターの魅力という要素を満足に出し切れないまま終わりを迎えたのでしょうか。
「隠しきれない魅力」を勝手に隠して表に出さなかったのはそっちの方じゃないんですか?

終わりに

前回より随分短いですが、これで終わりです。
本当はもっと書こうとも思っていましたが、7月31日に間に合わないのとグルミクのイベランで忙しいのでやめました。文句はだいたい前回で言い切ったので燃え尽きています。

私は去年と4年前、大好きなゲームのサービス終了を経験しました。ライアリと違ってどちらもアーケードゲームで、今も大好きなゲームです。
4年前はゲームを始めてから1年経った頃に終わってしまい、そのままモチベーションも下がって気付いたらやらなくなってしまいました。それでも私が音ゲーとコンパスを始めたきっかけになったゲームで、非常に大きな影響を受けています。最近ようやく失ったものの大きさに気付きました。
去年サ終したゲームは稼働開始直後から3年間ずっと続けてきて、いつの間にか私の青春の大部分を占めてしまっていました。最後の方で文句を言ったりしましたが、結局嫌いになることはできなかったようです。告知以降は前のように悔いの残らない終わり方にしたいと逆にモチベーションが上がり、最後の最後で目標を達成することができました。

「サービス終了」と聞くとどうしても昔のことを思い出してしまうのですが、これらのゲームとライアリを比較したとき、結局最後までライアリを好きになれなかったことに気付きました。
最初から期待もせず惰性で続けていたんだから当然かもしれません。でも「さすがにこれはやらないだろう」という後ろ向きな望みが浮かぶことはありました。だいたい裏切られましたが、続けていた以上は期待することをやめられなかったのでしょう。今も「せめてライアリが始まった時点でコンパスにいたキャラぐらいは実装してほしかった」と思っています。
別に内容が面白いわけでもなく、期待も裏切られるようなゲームを好きになれないのは当然かもしれませんが。
ゲーム自体は好きになれなかったけど、ライアリを通じて出会った皆さんとの関係は今後も大事にしていきたたいです。

最後に、好きでもないゲームを1年も続けた理由を話します。
ライアリの死に様を見届けるためです。
たったそれだけのために毎日ぶつくさ文句を言いながら続けてきました。今日、やっと望みが叶います。
というわけでオフライン版をちょっと齧ったらさっさとアンインストールする予定です。私はわざわざ続ける意味を見出せなかった。ライアリには思い出の中でじっとしてもらいます。「復活してほしい!」と言う人はたくさんいて、彼らの気持ちも理解できますが、今のコンパス運営がライアリを復活させたところで同じ末路になるのは見えているので、復活しないでください。

余談ですが、ライアリが終わってしまったのでnoteを書く理由がなくなってしまいました。次に書くことがあったらもうとっとポジティブな内容を書けるようにしたいです。



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