男に生まれていたならば…

 鄭蘭貞(チョン・ナンジョン)

 (以下、“ナンジョン”)

  チャン・ノクス、チャン・ヒビンと並ぶ、【韓国3代悪女】と、謳われている一人。 

  でも、私なりに思うのは、もし、男に生まれて、能力をそれなりに評価されながら、動いていく人生を送ったなら、“策略家”、“老獪”等、どこの国であれ、どいつもコイツもですが、少なくとも、“悪”の名詞まで、後世が、おんぶするなんて、なかったろうに…

  宮廷お抱えの、武人の側女の子として生まれ、本妻側より受けた冷遇により、妓生(キーセン)となる。その前に、とても、頭はすこぶる良かったようです。

 (後に、[文定王后]となる)、当時の国王、中宗の王妃の身内で、既に、朝廷の実力者の姪を妻にもつ、元衡と知り合い、側女になって、知恵を発揮し、本妻よりも、長い時を寄り添い、上を目指しながら支えていく。勿論、既に、中宗の、優秀な男児を何人と成している側室がいる中で、オンナの地獄に心を掻き回されているであろう王妃に、苦しい立ち場をはね返す知恵も数々…

 それまで、“呪詛”として死んだネズミを使ったり、正妻を、毒殺したり等、やらかしてはいるのだが…

 結局、オンナだから、オトコみたく、地位が無いから…と、オンナならではのやり方で、動き回るしか、無いみたい…

 頭のキレるナンジョンの、悔しさ、もどかしさが、私には、何だか、伝わってくるのです。

  日本より、徹底的な身分差別も、スゴく感じているからー。

  持って生まれた、知恵で、夫を支え続けたナンジョンは、〙“貞夫人”から、更に、【正一品貞敬夫人】、グランドワイフになった。

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  でも、中宗が崩御して、王妃が“文定王后”となるが、王后が崩御した後、立場も夫共々、不利になり、最後は、自害して果てる。

   手段を選ばぬやり方で、力一杯、生涯を駆け抜けたナンジョン…

   でも、本当に、男に生まれてきたら、策略家とか老獪と、言われても、“悪”の名詞は付かなかったのでは…つくづく思う、私です…私なりに…

        お粗末様でした。プヨンより




 








未熟ながら、これを励みに精進いたします。 有難うございました👮