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文学フリマ東京37に参加します

 2023年11月11日(土)開催の文学フリマ東京37に参加します。前回の35に出て以来一年ぶり、一生に一度の経験のつもりだったはずが、二度目の文フリ参加です。
 前回から本が2冊増えて、合計4種類の本を持ち込み予定です。

お品書き

①新刊『Lexi 彼と彼女のAIの話』
 今回のイベントあわせの新刊です。自然言語処理AIの研究者とその研究を手伝う女性とAIを搭載したアンドロイドが出てくるお話。彼女は彼に片想いをしているけれど、鈍感な彼はそれに気づかず、そんな二人の関係を「AI」が変えてしまう?!という感じのお話です。
 実際にChatGPTにセリフを考えてもらったりして、AIのセリフは臨場感たっぷりに演出できました。笑。

  3作目の小説ということで、今回は「短編小説にチャレンジ」「視点の固定を意識」「今の時世に合わせた話題(AI)」「小説だからこそできる仕掛け」などを意識してチャレンジしました。
 それから、自分のこだわりより読み手優先ということで、縦書きにするなど、一般的な読みやすさについて考えました。読む人を選ばない、万人向けの作品を目指したかったので。AIに関する小説ということで、随所でAIを活用したところも新たな挑戦です。

②既刊『Embrace』(文フリでははじめての頒布)
 初版が少し残っているので持っていきます。なくなったら増補改訂版を出したいのですが、果たして需要はあるのか……

 『Solitude』が大団円ハッピーエンドであるのに対し、こちらは人によって見え方の違うエンディングを目指しました。2作目の小説ということで、三人称一視点の意識や組版の美しさなど、1作目でできなかったことに挑戦しました。

③既刊『Solitude』
 Embraceの発行にあわせて出した初版第二刷を持っていきます。
 こちらは組版を手直ししたものがどうしても出したいので、現在増補改訂版を準備中です。おかげさまでご好評をいただいているので、こちらは需要があると信じたい。

 小説処女作なので当然つたない部分もありますが、思いのほか「伝えたい」という熱意を受け止めてくださる方が多く、素敵なご感想を多くいただけた大団円ハッピーエンドな小説です。もっとたくさんの人に届けたい!

④『アセクシュアルについて私が知っていること』
 こちらはコピーのZINEなのでいくらでも増刷可能!ということで、『Solitude』のシリーズとあわせて持っていきます。
 アセクシュアルに関する本が増えて、こちらの情報も古くなったら増刷を辞めようかなーと考えております。

▶余談
 癖の強さで言うと『Embrace』>『Solitude』>『Lexi』って感じです。
 『Embrace』は趣味に走ってますし、『Solitude』はテーマががっつりハイカロリーでどちらも100頁を超えているのに対し、『Lexi』は34頁と隙間時間に読める軽さです。あとがきで解説をするなど、親切設計にしてみました。
(あとがきもはじめての試みです)

 ハイカロリーな小説が読みたいときは既刊2冊(スカッとハッピーエンドが気分の時は『Solitude』、何とも言えない気持ちを味わいたいときは『Embrace』)を、軽い小説が読みたいときには新刊をと、サークルの発行物にバリエーションをもたせることができたかなぁと思います。
(とは言え新刊のテーマもAIと人類の未来について必ずしも明るいことを書いているわけではないので、人によってはもやもやするかも、ですが)

 なんであれ、一冊でもお楽しみいただける作品があれば幸いです!