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アウシュヴィッツ (イジメその先に2)


ユダヤ人の少年は
ナチの看守に呼び出された。

看守達はニヤニヤしながら

「 お前に手紙が来ている 」

少年に渡して言った。

少年は恐る恐る
封を開けた。

「 アメリカに亡命しなさい 」
と、手紙に書いてあった。

看守たちは
声を上げ笑いだした。


今の少年少女の多くは
戦争を学んでない可能性があります。

上記の比喩(ひゆ)も
意味が解らないでしょう。
( 大人向け皮肉なので当然ですが )

生きることに真剣に向き合う
その「 伝承 」が希薄になり
勉強・フォロワー数・他者承認などが
自己実現の条件と思い込んでいます。

誰かに従うことで
不安を解消しようとしてますが
それが尽きない不安を生み出します。

同じ様な現象が過去にありました。

学生運動による内ゲバ殺人事件。
殺人テロと化したオウム真理教事件。

今もがく少年少女達は
より強く
「 自分教 」
に入信しています。

近代文明が施した洗脳を
より鋭角に自分に向けています。

若者の精神疾患が
もし本当に増えてるとしたら・・・



近代10代達の抗いは
頻度を増して出現してると云えます。
その少年少女達が成長し
また少年少女を縛ります。

私が少年だった時代
この繰り返される真実を感じてたのか
「 出来ればそうであって欲しくない 」
という気持ちでしたが
自らでさえ・・・

少年少女はマイノリティーでないのです。
圧倒的なマジョリティーの予備軍なのです。


「 逃げてもいいよ 」


逃げ道を教えない。
逃げ道を塞ぐ扉を開けない。

逃げようと何度も努力して
力尽きた人の前に
本当に現れる人になるのが
どれだけ難しいかを知らない。

「 想いの桁が違う 」

無視が「0」
僅かでも人と関わるが「1」

0と1の中間の世界を
人類は創り出した。

0.1
0.001
0.0001
無限に細分が生み出され
1に満たない世界

心を満たしていけない
不安と不満で成立する世界

想いをどんどん切り刻み
ミキサーにかけ
信号としてバラ撒く。

抵抗が薄れ
これまで表面化せず
極限でしか現れなかった
微小な悪意や善意
皮膚の角質とし振りまかれる。

だから
誹謗中傷もカキコミだけの応援も
現象として間違っていない。
(合ってもないが)

目の端で見かけた
「 助けて 」という誰かのカキコミ。

その助けての意味・真意・現実が
不確かで曖昧なまま
「 大丈夫? 」
と入力してしまう。

満たされない世界で
不安を伝え合い・・・
やがて、そのやり取りは薄く霧散する。

「 死なないで 」はすぐに

「 死ね 」
「 死にたい 」
に変換される。

箱に閉じこもり
「 誰かの役に立ちたい 」
「 誰かの為に 」

四角い光を浴びながら
カキコミ続ける。

その最中に
同じマンションで
誰かが孤独死している。

家族の干渉をシャットダウンする
ヘッドホンのおかげで
外で響く虐待の悲鳴は聞こえない。

やがて霧散が常のカキコミで
優しい応援が始まる頃

マンションの前で転んだ老人が
「 助けて 」と、か細い声を発し
長く誰にも気付かれず
ようやく救急車が到着し
そのサイレンの音が遠ざかる

喧騒が無かったかの様に
優しい交流が
うやむやに終わり就寝する。
(もしくはYouTubeを観る)



「 1から始める 」

誰しも悲しい気分は避けたいし
嫌な思いは嫌なものだ。

それを避けたいと
現実逃避してしまうのが
私達と云える。

どこまで現実逃避が出来るか?
それで何とかなるか?

この数十年で
数十億人規模の実験が行われた。

でまあ
そろそろ解ってきたのが・・・
「 無理じゃん 」

バーチャルに逃げ道を求めた結果
短くて済む筈だった休養が
引きこもりにまで進化を遂げた。

いつの間にか
「100」が当たり前になり
挨拶でさえ嫌がる少年少女

他者に無視されると傷付くが
自分は平然と無視をする。





誰もが
夜回り先生 水谷修さんに
ならなくても良い。
少年の為に自らの小指を
切断しなくて良い。

誰もが
スーパーボランティア 尾畠春夫さんに
ならなくても良い。
老いた身で年金を切り崩し
水を掛けたご飯だけ食べなくても良い。

「100」が出来なくても良い。

小さな関わり
現実の「1」で良い。

それを、どう取り戻すか?

誰かに100を埋めて貰おうとせずに
自分の・・・人間という1。

四角い光ではなく

触れられる・匂いがするもの
挨拶をして無視された時に
寂しいと感じられる温度。

背中で伝わる気持ち。

その小さな関わりを・・・

たった1で構わない
親しみ悲しみを
ほんの少し「 現実 」にすること。

人間の力なんて、たかが知れてるから
目の前で関われる人を
どれだけ大事にするかぐらいなもんで

そういった人を
ほんの少し昔の様に
増やすしかないんです。




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