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第106回選手権大会《準々決勝の展望》

残り7試合、大会も佳境に入る。
関東勢2校、東北勢1校、近畿勢3校、中国勢1校、九州勢1校とバランス良く残り、関東勢と近畿勢は潰し合いに。

ここからは疲労との戦いでもあり、準々決勝を中2日で臨めて且つ2回戦スタートの3校(関東一、東海大相模、青森山田)が有利になるのでは?2021年智弁和歌山、2022年仙台育英、2023年慶應と3年連続で2回戦スタート組みが優勝している。

東海大相模以外は選手権優勝経験が無く初優勝になり、青森県、滋賀県、島根県、鹿児島県も初優勝になる。

第一試合 関東一vs東海大相模

ハイレベルな関東対決!坂井vs相模打線!

《戦歴》
二回戦 関東一7-1北陸
三回戦 関東一3-2明徳義塾

関東一は明徳義塾との接戦を堅守で競り勝った。打線は足もありバントが絶妙に上手い1.2番に中軸も当たっている。
エース坂井は2試合11回投げて被安打6、奪三振9、与四死球0、失点0と完璧な内容。
これまでは左腕畠中、坂本に託して中盤から坂井へ継投してきたが、強力相模打線を相手に先発を誰にするのか?米澤監督の決断は?

《戦歴》
二回戦 東海大相模4-0富山商
三回戦 東海大相模8-1広陵

東海大相模は難敵と思われた広陵投手陣も難なく攻略した打撃は何処からでも点の取れる打線に仕上がっている。特に3番中村は9打数6安打4打点の天才2年生。
エース藤田も2試合13回投げて被安打5、奪三振15、与四死球6、失点1と四死球多めだがほぼ完璧な内容。
右腕福田、塚本、高橋はまだ十分な余力がある為、ここから投手陣の総力戦になりそう。

投手層と攻撃陣のアグレッシブさで東海大相模の勝利予想。

第二試合 青森山田vs滋賀学園

二桁安打打線の対決は長打力か?勢いか?

《戦歴》
青森山田9-1長野日大
青森山田5-0石橋

春夏連続ベスト8と順調に勝ち上がって来た青森山田。

打線はW佐藤の2年生コンビに4番原田、下位打線も好調と長打力、得点力が高い。
投手陣もエース関を中5日で行けるように石橋戦を控え投手陣で乗り切り万全。
守備も2試合無失策と堅く総合力上位。
気になるのは木製バットを使う3番対馬、5番吉川の2人、どちらもスイングが鈍く、しなりを活かせてない感じ。ここから上ではこの2人がポイントになるかも?

《戦歴》
一回戦 滋賀学園10-6有田工
二回戦 滋賀学園5-0花巻東
三回戦 滋賀学園6-2霞ヶ浦

開幕戦を勝った勢いで初のベスト8へ上がって来た滋賀学園。

打線はスタメン8人が打率3割以上とムラなく打ち、コツコツ繋いで得点を重ねる。
守備ではショート岩井は安定しているが、ここまで毎試合失策が気になる点。
好投を続けるエース脇本はやや疲労が見られるが、ここから先は土田、高橋と総力戦。

3試合連続二桁安打の滋賀学園、2試合連続二桁安打の青森山田と打線は共に好調、長打力とエース関に期待して青森山田の勝利予想。

第三試合 京都国際vs智辯学園

新鋭校と名門校の近畿対決!

《戦歴》
一回戦 京都国際7-3札幌日大
二回戦 京都国際4-0新潟産大付
三回戦 京都国際4-0西日本短大付

京都国際は近畿の新鋭校として初のベスト4を目指す。

エース左腕中崎と2年生左腕西村をローテーション登板させ2試合連続2人とも完封勝ち、両左腕共に制球力、奪三振能力、完投能力が高く難攻不落。
先発予想の西村は中4日で登板できる。
打線も力まずミート中心にしぶとく喰らいつく、上位打線は全員打率4割超えと好調。
バントやエンドラン、スクイズも多様する小牧監督の采配に選手がついてこられるか?

《戦歴》
一回戦 智辯学園9-6岐阜城北(T11回)
二回戦 智辯学園2-1健大高崎
三回戦 智辯学園6-3小松大谷

智辯学園は近畿の名門校として3年ぶりのベスト4を目指す。

エース田近の魔球チェンジアップでここまでやってきたが、中6日、中2日、中1日の4試合目となり疲労が心配される。
打線は1番佐坂と3番山崎が打率5割超えで引っ張る。ここにきて長打が出るようになってきた点は好材料。
小坂監督の投手起用がポイントになりそう。

投手陣の余力と打線のしぶとさから京都国際の勝利予想。

第四試合 大社vs神村学園

大社エース馬庭はまだ投げるのか?

《戦歴》
一回戦 大社3-1報徳学園
二回戦 大社5-4創成館(T10回)
三回戦 大社3×-2早稲田実(T11回)

大社はエース左腕馬庭の奮闘と内野陣の堅い守りで93年ぶりのベスト8。

報徳学園、創成館、早稲田実を倒し快進撃を続ける原動力となったエース左腕馬庭は3試合30回401球投げた疲労が心配。本人は疲労は全く無い、投げれるって言ってるが、石飛監督の判断は?
まだ甲子園では投げてないけど右腕岸、山本が居るからね。
打線はそれほど点が取れないので得意なロースコアに持ち込み総力戦で挑みたい。

《戦歴》
一回戦 神村学園8-5木更津総合
二回戦 神村学園4-3中京大中京
三回戦 神村学園7-1岡山学芸館

神村学園は注目の4番正林がまさかの絶不調に陥ったが、周りの選手が良く繋いでカバーし、守備も堅く3試合で失策1つと安定している。
投手陣も早瀬の完投によりエース今村を中3日で投げさせれる状況に。
ただ頂点までまだ3試合、今村をどれだけ投げさせて、どれだけ休ませられるか?がここから重要に。

打力の差で神村学園の勝利予想。

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