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第106回選手権大会《5日目を終えて》

第一試合 鳴門渦潮vs早稲田実

    	1	2	3	4	5	6	7	8	9	計
早稲田実	0	3	0	0	0	1	2	1	1	8
鳴門渦潮	2	0	0	0	0	1	1	0	0	4

早実の戦術が鳴門エース岡田を打ち砕く!

1回裏に鳴門4番岡田の先制タイムリーで2点先制されるが、早実は2回表、注目の2番宇野が満塁からあわやホームランのタイムリー2塁打で一気にひっくり返す。

早実打線は鳴門渦潮がエース岡田1人の為、球数を投げさせてスタミナ切れした終盤に畳み掛ける待球策、ボール球には手を出さず、とにかく追い込まれるまで振らない。

5回終わって既に鳴門エース岡田の球数は99球に達した。

130球を超えて鳴門岡田のスピード、変化球のキレが甘くなってきた6回、7回、8回、9回に早実は加点して8-4と逃げ切った。

鳴門打線は中軸以外はさっぱりダメで再三、高めのボール球に手を出して早実中村を助けてしまいましたね。

早実2番ショート宇野は打って良し、守って良し、走って良しの選手でした。

鳴門エース岡田は185球の熱投でしたが、和光監督と打者陣の戦略勝ちでしたね。

第二試合 聖光学院vs鶴岡東

    	1	2	3	4	5	6	7	8	9	計
鶴岡東 	0	0	2	0	0	0	0	0	0	2
聖光学院	0	0	0	0	0	0	0	1	0	1

東北強豪対決は鶴岡東桜井の投打に軍配!

鶴岡東4番桜井の2点タイムリーで3回に先制したが、聖光エース高野、鶴岡エース桜井の投げ合いで引き締まった展開に。

聖光エース高野は8回被安打6、与四死球1、11奪三振を奪う好投を見せた。

対する鶴岡エース桜井も終盤に追い詰められたが、粘り強く無四球完投で強豪を退けた。

東北の強豪同士、両チーム合わせて四死球わずか1つのナイスゲームでした👏

鶴岡打線は右打者が外のスライダーを全く打てませんでしたが、なんとか苦しい試合をモノにしましたね。

第三試合 大社vs報徳学園

    	1	2	3	4	5	6	7	8	9	計
大社  	2	0	0	0	0	0	1	0	0	3
報徳学園	0	0	0	0	0	0	0	0	1	1

島根の県立が大金星!これぞ高校野球!

選抜準V報徳学園注目の先発は今朝丸。
初回、大社はシャープな振りと積極的な走塁で今朝丸の立ち上がり、守備陣の乱れをついて2点先制に成功。

報徳打線は予想以上に打てない…
大社エース馬庭の130km台のストレート、スライダーに翻弄され5回まで2安打0行進。
こんなに打てない?とは…

今朝丸は2回以降、無双状態だったが7回表に3点目のタイムリーを打たれた所で降板。
6回2/3を投げ被安打8、奪三振9、与四死球1、ストレートは常時145km前後の素晴らしいボールを投げましたが、無念の降板。

7回裏、報徳は初めて一死二、三塁のチャンスを作るも三振、センターフライで無得点。

大社はしっかり振れてたが、報徳は当てるだけで振れてないから力のない打球になってましたね。2番から5番がノーヒットでは完全に力負け。

The高校野球!
選抜準優勝校、優勝候補の一角がまさかの初戦敗退の波乱がここで起きましたね。
大社、お見事です!天晴れ!

第四試合 創成館vs白樺学園

    	1	2	3	4	5	6	7	8	9	計
白樺学園	0	0	0	0	0	0	0	0	0	0
創成館 	0	0	1	0	0	0	0	0	×	1

長崎県らしい勝ち方と北海道らしい負け方!

3回裏、白樺ライトの後逸が3塁打になり犠飛で創成館が先制。
外野手の後逸は致命傷ですね。

創成館村田、白樺学園半沢、2人のエースが無四球の制球力で凡打の山を築いていく。

創成館エース村田は県予選1試合当たり4〜5個の与四死球だったのにめちゃくちゃ制球良くなっててびっくりでした。

最終回、白樺学園は先頭打者がヒット同点のランナーが出塁、ここまで3打席全て内野ゴロ凡退の3番川島に送らせず強攻、何故?
これが勝負の分かれ目、最悪のセカンドゴロ併殺打で同点のランナーを失い二死、続く4番大西がヒット…打ってるし。
全打席ボールの頭を叩いてゴロアウトで当たってない選手にこの場面で…
送りバントで得点圏に進めとけば…
無策と言うか、勝負感が無いと言うか、甲子園はそんなに甘く無いですよ。

最後まで白樺学園は工夫無く村田を捉え切れず、エース半沢の好投も虚しく後逸で失った1点に泣きました。

長崎代表は『堅守確実で粘り強く、甲子園で覚醒するチームが多い』を体現しました。

逆に北海道代表は『本州に入ると途端に打てなくなる』を体現してしまいました…

ゾウさん予想は11勝6敗。

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