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涙の味って甘いよね。
そんな事を感じた20代前半の話。
僕は今年で27歳も終わりに近づいてきてるしがない派遣社員だ。
これといって何か突出するスキルも無ければ金もない。まぁないない病に陥ってるって事。
そんな僕でも人生何でもできるやんって前向きに思ってた時があった。
それが21歳の話。
当時音楽業界は新しいサウンドとそのポップでノリノリなクラブサウンドに皆が泥酔していた
なんと言うか、、中毒性があるんだよなぁ
ハウスルールも独特な某クラブハウスに僕はいた
酒の味も分からんのに小便を作るためだけにチャンポンしまくった。
華金と言うその日だけのゴールデンチケットを手に我を忘れ遊び呆けた。
もちろん楽しかったよ。本当に。
ただなんと言うか。
あの朝が来る切なさと何してん俺と言う感情がごちゃごちゃしてんのよね。
おまけにゲロのハッピーセット付でさ、、
勤務終わりであろう風俗嬢がこちらを見ながら
液晶を爪でカツカツとスワイプしてる音まで聞こえるんやもんそりぁ萎えるよ
そんなこんなでお気に入りのTシャツにゲロの刺繍をして帰ってる帰り道ふとおもったんだよね
「俺何してん。。俺も光を浴びたい。有名なDJになりたい。仕事辞めたい。」
そんな事を考えながらの帰り道、、
ふと右目から涙が出てきたのを覚えてる。
タバコの煙が空に消える中
僕の涙は甘く、切ない雫の一粒だった
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