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山麓部に見られるフウチソウ(風知草)


雑木の庭のフウチソウ(風知草)
山麓部などで見られる多年草のグラス(草花)のフウチソウを紹介して行きます。フウチソウは風知草と書きます。
黄緑色の真ん中に緑色のストライプ模様が入ったカラーリーフですが、原産は日本です。地面から一本一本の茎がそれぞれ出て来て株を形成しています。時間とともに横に広がり大株になっていきます。
晩秋には紅葉しススキの様な色合いになり穂を付けます。冬季には枯れていきますが、宿根草なので翌年の春には新しい芽吹いてきます。
最初の写真ではつくばいなどの石や後方に竹を模した装飾などで和風にした庭です。少し地面の起伏をつけ、苔を地表面に這わしています。
つくばいの後ろにフウチソウを植え付けアイキャッチの中心にはツリバナを配しています。低木のツリバナなどで曲がった幹や枝で変化が付いてます。
フウチソウは、つくばいの後ろにつくばいが見えるようにして配植しています。下茎で横に広がってきたので直径が50センチ以上になってきています。夏季になると更に葉が茂ってきます。
少し株が大きくなってきているので、株分けして庭のバランスを整えても良いかもしれません。株分けは基本、冬季に行います。

1枚目 フウチソウ和庭③200417_copy_1536x864


低木や下草の植物の葉色や葉の形や草丈が色々と混在するようバランスを考えて、少し将来の様子を想像しながら植付けや剪定をしていくと庭作りが楽しくなります。
石の種類、色や配置も好みで組み合わせて見ましょう。試行錯誤しながら植物や配置を毎年変えて行ってもいろんな庭が楽しめます。
庭の骨格となる低木以上の木や重い石は動かさないように最初に位置を決めておきましょう。

2枚目 フウチソウ和庭①200417_copy_1536x864


フウチソウの葉色の特徴がよく出ています。黄緑色にきれいなグリーンが葉の繊維方向に平行にストライプ柄として入っています。
茎が直接地面から1本生えてきて、茎の中間くらいの位置から葉が出始めています。
ひとつの茎から数枚葉が出て来て、芽出している位置が数か所ある葉や葉元で2枚になっているものなどがあります。
根元も概ね写真でみると1センチくらいの間隔で出て来ています。根元に間隔があると詰まった感じがなく涼やかです。葉色も明るく、さらさらした葉の表面でもあり、庭に爽やかさを演出してくれています。

3枚目 フウチソウ全景②200416_copy_1080x1920


朝日に照らされているところです。少し竹の様な生え方ですね。<br />
土壌の状態や周辺の育成環境により大株になる場所と大きくなりにくい場所があるようです。
狭い場所や周囲に強健な植物が配植されていると広がりにくかったりします。

4枚目 フウチソウ②200414_copy_1080x1920

つくばいとフウチソウです。濃い紫色のつくばいです。
色のある石と合わせると庭も彩りが出ます。
葉丈が伸びるとつくばいに覆い被さってきます。ギボウシなどと隣り合わせで配植しても味があります。

廻りのツリバナやガクアジサイが咲くとまたガラリと庭の視点が変わり、フウチソウは脇役になり庭の全体の構成要素のひとつとなります。
庭に背景を付けるとその空間は日常空間から異なる非日常空間に様変わりしますので、まだの方は試して見られてはいかがでしょう?

6枚目 フウチソウ和庭②200417_copy_1536x864

雑木の庭の下草としては、根株の西日除けにもなる実用性もあります。
明るい庭の演出や芽出しの若々しい葉色や穂の付く夏の季節感など、いろんな利用や用途ができます。
さらさらと風に靡く様子もさわやかで山の草の表情を醸し出しています。

7枚目 フウチソウ4月末①200425_copy_1080x1920

花壇風にした洋風仕立ての庭で草花と一緒に寄せて植えました。
日陰の庭でも育っています。水分が乾きにくいのであまり気を使わずに育てられます。
洋風でも周りに溶け込んでいますね。。

8枚目 フウチソウ4月末④200425_copy_1080x1920

西洋花が周りにあっても葉色が薄い黄緑色で、尖がった葉先なのでシャープな印象で西洋庭にも統一感をもたらします。是非色んな形状の景石と風景づくりをするとその場所がひとつのキャッチ―な小さな庭空間となります。


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